【業界用語?】看護師が使うちょっと変わった言葉たち

看護師 免許証 資格 白衣の探偵

 

看護師として働いていると、日常的に使う言葉の中に「これって普通に変じゃない?」と気づくことがありますよね。

業界内では当たり前に通じるものの、一般の人に使うと「どういう意味?」と聞き返されそうな表現が多いのが特徴です。

例えば「目かして」「便爆発」「著変なし」など、文字だけ見ると意味不明なものも。

 

この記事では、看護師が日常的に使うちょっと変わった言葉やフレーズについて詳しく紹介しながら、

その裏にある意味や背景、そして「あるある」を交えた愚痴もお届けします!

 

「目かして」「力かして」…本当にこれで伝わってるの?

 

まずご紹介したいのが「目かして」と「力かして」という言葉です。

看護師同士では当たり前に使うこの表現ですが、一般の人にはまったく通じませんよね。

 

「目かして」は「患者さんの目の状態を確認してほしい」という意味で、「力かして」は「筋力の状態を見せてほしい」という意味。

文字通りの意味ではなく、看護の現場で使いやすい略語のようなものです。

 

ただ、冷静に考えると、「目を貸す」ってなんだか不思議な表現ですよね。

私自身、研修医の先生に「目かして」と頼んで「え?どういうことですか?」と真顔で聞かれた経験があります。

 

その時に「目の反応を見てほしい」と説明するのが少し恥ずかしかった記憶がありますが、あの独特の気まずさは看護師ならわかるはず!

 

 

 

「便マイナス▲日目」とは?

 

次に紹介したいのが「便マイナス▲日目」という表現、これは「患者さんが何日便が出ていないか」を指すフレーズ。

たとえば「便-3日目」と書くと、その患者さんは3日間便が出ていない、という意味になります。

業界用語っぽいですが、これも慣れるまでは不思議な表現に思う人が多いかもしれません。

 

新人時代、「便マイナスって何?」と戸惑ったことがありましたが、今となっては当たり前に使っています。

ただ、他職種のスタッフが聞くと、「何そのマイナス?」と混乱することがあるので、場面を選ぶ必要がある言葉だなと感じますね。

 

そしてこの「便マイナス」の報告が長引くと、次のステップは「便爆発」。

これはお察しの通り、溜まっていた便が一気に排泄される状態を指します。

記録に「便爆発」と書くことはありませんが、同僚との会話ではよく出る言葉。

 

忙しいシフトの中でこの「爆発」が起きると、思わず「今じゃなくて夜勤明けにしてほしかった…」なんて愚痴りたくなるのは私だけでしょうか?

 

 

 

「著変なし」とは実は便利な魔法の言葉

 

「著変なし」という言葉も、看護師がよく使うけど不思議な表現のひとつです。

これは「特に大きな変化はありません」という意味ですが、日々の記録に頻繁に登場します。

患者さんの状態が落ち着いている場合、とりあえず「著変なし」と記録しておけば間違いない、という安心感があるんですよね。

 

ただ、この言葉は便利すぎて少し乱用されがち。

忙しいときに「とりあえず著変なしでいいか」と適当に記録してしまうと、後で他のスタッフに「実際の状態はどうだったの?」と聞かれて焦ることも…。

便利ではありますが、意味を正確に把握して使うことが大事だなと反省させられる言葉でもあります。

 

 

 

「スキップする」って何を飛ばすの?

 

「スキップする」という言葉も看護師独特の表現です。

これは「ある工程を飛ばして、次に進む」という意味で使われます。

例えば、「点滴ラインをスキップしてルートを取り直す」と言えば、途中の確認や清潔操作を省いて直接ルートを作る、というような意味になります。

 

ただ、「スキップする」なんて楽しそうな響きに反して、実際の現場では緊急時に使われることが多いのが現実。

特に重篤な患者さんの処置中に「スキップ」という言葉を聞くと、「そんな悠長な感じじゃないけどな…」と内心ツッコミたくなることもありますね。

 

 

 

「ドロドロに寝てる」って表現、大丈夫?

 

「ドロドロに寝てる」というフレーズも、看護師の間ではよく耳にします。

これは「患者さんがぐっすり眠っている状態」を表現する言葉で、特に夜勤中に使われることが多いですね。

 

ただ、この言葉を初めて聞いたときは、「ドロドロって何?」と驚いたものです。

新人の頃、先輩に「この患者さんドロドロに寝てるね」と言われて、「それって良いこと?悪いこと?」と戸惑った記憶があります。

今では普通に使っていますが、文字にするとちょっと怖いですよね。

 

 

 

「デコる」「ゾロ」「エア入り良好」…省略語の多用

 

看護師の現場では、必要な情報を迅速に伝えるために省略語がよく使われます。

「デコる」は「デコルテ(胸の上部)を見ること」、「ゾロ」はジェネリック薬を指します。

そして「エア入り良好」は点滴のラインがうまく流れている状態を表す言葉です。

こうした表現は非常に便利ですが、一般の人に説明する際には注意が必要です。

 

例えば、「ゾロを使う」と言うと、「それって何?」と聞かれることがあり、咄嗟に「ジェネリックのことですよ」と言い直す場面もしばしば。

省略語を便利に使いつつ、正しい表現もきちんと説明できるようになりたいものです。

 

 

 

「話しかけてもいいですか?」…いや、もう話しかけてるよ!

 

看護師あるあるとしてよく話題になるのが、「話しかけてもいいですか?」というフレーズです。

これは、患者さんに配慮して話しかける際に使われる言葉ですが、冷静に考えると少しおかしいですよね。

だって、すでに話しかけている時点で「許可を取る」という意味がなくなっているんですから!

 

私自身、患者さんに「耳だけこっちにお願いします」と声をかけたときに、「それってどういう意味?」と聞き返されたことがあり、思わず笑ってしまいました。

このあたりも看護師ならではの独特の表現ですよね。

 

 

 

まとめ

 

看護師の現場で使われる言葉は、一見すると不思議なものばかりですが、その多くが業務を効率化するために生まれたものです。

ただ、忙しい中で使い慣れた表現が増える一方で、それが原因で誤解が生じることも少なくありません。

そして正直なところ、こうした言葉を「当たり前」として使いながら働くのも、時には疲れるもの。

たまには「もっとわかりやすい表現で統一できないかな」と愚痴をこぼしたくなることもあります。

それでも、この業界特有のユーモアに助けられながら、なんとか乗り切っているのが看護師の現実なのかもしれませんね。

 

あなたの職場では、どんな言葉が「当たり前」になっていますか?

一度振り返ってみると、意外な発見があるかもしれませんよ!