看護師として就職をしてぶつかる大きな壁の一つ『夜勤』。
病院や施設などで働き始め、ある程度慣れてくると夜勤が勤務の中に入ってくるでしょう。
初めての夜勤となると緊張感と共に、起きていられるのかという不安もあります。
長時間の勤務ということもあり、看護師の夜勤には病院によって異なるものの、仮眠時間というものがあり、少しだけですが仮眠をとることもできます。
初めての場合には流れも分からず、仮眠時間になっても眠れないという人も多くいるでしょう。
そこで、夜勤の仮眠についてや看護師の夜勤あるあるについてまとめたので参考にしてください。
夜勤の仮眠の実態を暴露!
夜勤に入ったことがなければ夜勤がどのような流れで行われるかわからず、緊張感の連続で慣れるまで時間もかかってきます。
夜勤がどのようなものなのか、仮眠をとる際の時間帯やどれくらい仮眠をとることができるのかなど、夜勤と仮眠の実態について紹介していきます
これは病院や施設によっては異なることもあり、確実にこのスケジュールであるということではありませんが、おおよそ決まっている勤務内容ではあるので、参考にしてください。
夜勤の実態
夜勤は病院によって『2交代』と『3交代』があります。
病棟や施設で働く看護師につきものの夜勤。 夜勤が多いと、生活リズムが狂ったり、体型に変化が出たりする一方で、銀行や市役所にいきやすい、通勤時の混雑を避けられるといったりする声も聞かれます。 本記事では、 …
2交代は日勤と夜勤で分かれ、夜勤の勤務時間は13時間程です。
そして3交代の場合は日勤、準夜勤、深夜勤で分かれ、準夜勤の場合は夕方から深夜、深夜勤の場合は深夜から朝までとなり、看護師の多くはこの3交代が辛いと言います。
2交代では仮眠時間を取ることができますが、3交代の場合は仮眠はありません
夜勤は日勤に比べて看護師が少なく、やることも決まった内容なので勤務内容自体が辛いという人は少ないでしょう。
しかし、これも病院や科によって異なるので確実に落ち着いている、勤務内容が楽ということもありません。
看護師の夜勤は夜勤手当がつくので、給与面ではプラスになりますが精神的に辛いという人もおり、夜勤のない病院へ移動する人も少なくありません。
私は夜勤が本当に苦手で精神的に落ちたこともありますが、慣れるとこなすことも可能でした。
最終的には夜勤がない職場を選び、今では夜勤をこなす勤務は難しいでしょう。
本当に仮眠はとれるのか
②勤務の拘束時間の長さ 拘束時間は13時間以内とする
⑥休憩時間 夜勤の途中で1時間以上、日勤時は労働時間の長さと労働負荷に応じた時間数を確保する
「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」の夜勤・交代制勤務の勤務編成の基準案(2012 年 3 月版)についてより
これは日本看護協会で取り決めがあり、夜勤の看護師拘束時間は13時間以内としており、休憩時間はそのうちの1時間以上とあります。
このことから、仮眠と言っても病院によっては1時間しかとらない所も少なくありません
仮眠で何時間も眠れるということはなく、眠れそうになったと思えば結局休憩時間が終わってしまうということも。
最初は夜勤勤務のうち1時間しかないということで眠れず、そのまま休憩時間が終わってしまうことも多くあるでしょう。
夜勤を始めた当初は私もまったく眠れず、朝になって体が重りのように感じたこともあります。
仮眠をとる時間は設けてあるものの眠れるか眠れないかは病院が取っている仮眠時間によって大きく異なるということが現実です。
看護師が仮眠するときのコツ
短い仮眠時間に眠ることはとても重要で、眠れたか眠れないかでも夜勤を続けることができるかで違ってきます
仮眠をとる場合の多くは病院の寝具を用いることもありますが、それでも眠ることができないという人も多いでしょう。
ではどうしたら良いのでしょうか。
まずは自分が眠れるように工夫していくしかありません。
その方法を紹介していきます。
これがあれば何とかなる仮眠
自分が慣れた何かを用いることで睡魔を誘うことができます。
例えばバスタオルです。
自分が使用しているバスタオルなどを用いて枕替わりにすると、家の匂いを感じることができ、自然と心も落ち着きます
そうでなくても柔らかいバスタオルを用いたり、枕にしなくても顔の側に置いておくだけでもない場合とは異なり、眠りやすい環境を作ってくれるでしょう。
音を遮断する
眠る際に静かな環境が欲しいという人は、病院で眠る際やはり色々な音が耳に入ってきます。
廊下を歩く音やナースコールなど、気になって寝付けないという人も多くいるでしょう。
その場合は、イヤホンなどで外の音を遮断できる環境を作るしかありません。
同時にリラックス効果のある音楽を聴いたりすると格段と睡眠の質も異なってきます。
YouTubeなどでは短時間睡眠促進効果のあるBGMも多くあるので、そちらを用いると仮眠もとれて目が覚めた後も落ち着いて仕事を続けることができるでしょう
私は、この方法を入れていました。
やはり、色々な音が聞きたくなくても耳に入ってくるのでイヤホンや耳栓は必需品でした。
アイマスクの使用
光は睡眠に影響を及ぼすことや、睡眠の質を低下させる原因にもなります。
そのため真っ暗な状態で眠ることが一番良いのですが、やはりどこからか光が入ってくることもあります。
眠る場所によっては光をなくすことができないこともあるでしょう。
その時に役に立つものが『アイマスク』です。
アイマスクを用いることで光を遮断でき、市販である温感アイマスクなどを利用すると目の疲れを取ることもできるのでオススメです。
看護師の夜勤あるある
次に紹介していくことは、看護師として働いていている人の多くが経験する『夜勤あるある』です。
夜勤中や夜勤後で看護師が感じるあるあるは必ずあります。
私もたくさん経験してきましたが、夜勤が初めてという人は特に感じる部分にもなるでしょう
では、看護師の夜勤あるあるはどのようなものがあるのか私の体験談も含め紹介していきます。
ほぼ100%経験すること
これは前述でもお伝えしてきたように、夜勤初めてあるあるでもあります。
初めての夜勤に緊張をして仮眠が取れないことはとても多いです。
寝ようとしても緊張や初めての経験に頭が興奮状態で、全く睡魔がこないという看護師も多いでしょう。
私も初めての夜勤で、夜中には目が真っ赤に充血しているにも関わらず、全く眠気がこず、夜勤前の睡眠もとれませんでした
これは夜勤を初めてとしている人であればあることですが、夜勤の状況に慣れてくれば柔軟に対応できるようにもなるので安心してください。
夜勤になると本性が現れる!?
日勤では看護師の多くがしっかりと化粧をして髪の毛を綺麗に整えている人がほとんどです。
しかし、夜勤の時には日勤とは全く異なった姿になる看護師も少なくありません!
夜勤中は肌のルーティーン時間を跨いでいるため、化粧をしていると肌荒れの原因にもなり、コンタクトなどを使用していれば長時間コンタクトを装着していることで目に悪影響を与えることもあります。
そのため、化粧をしない看護師、眼鏡の看護師など普段日勤では見えることのない部分を見せてくれる看護師も多くいます。
ドラキュラになってしまう!?
夜勤が終わると、もう日は完璧に上がっており病院にいても朝だと自覚することもできますが、外で直に太陽の光を浴びると一気に体が気だるくなります。
夜勤の後の身体は自分で自覚していなくても、かなり疲労を溜めているので太陽の光と空気で更なる疲労を襲う時もあり、太陽の光に弱いドラキュラになった気分になります。
夏場やかんかんと日が照っている時は目が開けられないこともあるので、サングラスなどを利用すると良いでしょう。
「今日落ち着いていますね」はNGワード
これは看護師の間で暗黙のルールとなっている程有名です。
夜勤に限らず日勤でも同様で、クリニックでもNGワードとされています。
「今日は落ち着いていますね」
これを言った途端に病院では入院患者が入ってきたり、ナースコールの嵐が襲ったりすることも多くあります。
クリニックでも患者が急に入ってきたりと、暇なら働けと言わんばかりに面白い程忙しくなります。
夜勤でもこの言葉はNGとされており、新人であれば分からないので仕方ありませんが、絶対に言わないでおきましょう
看護師業界には言ってはいけない言葉があるということをご存じでしょうか。 その言葉とは 『今日落ち着いてますね』 です。 仕事をしていて、どの職種でも仕 …
まとめ
看護師として勤務し始め、初夜勤はとても緊張するものです。流れが分からないことややったことがない勤務状況に興奮状態になる人も多いでしょう。
しかし、夜勤中に仮眠をとることはとても重要で、仮眠が取れないと残りの夜勤時間も辛い状況になります。
まずは、仮眠を取れるようにどうしたら良いのか、睡魔を促すためにはどうしたら良いのかなど自身で工夫していくことが大切です。
コツや対策をうまく利用して仮眠を取って長時間勤務を乗り切りましょう。