看護師として働いていると、職場の雰囲気や人間関係に悩むことってありますよね。
特に、新人時代には厳しい指導やお局様的な存在に気を遣う日々が続くことも。
しかし、そんな中で「頼れる先輩看護師」の存在に救われた経験がある方も多いのではないでしょうか？
今回は、看護師の職場で光る「頼れる先輩」の姿に焦点を当て、その大切さやありがたみ、そして私たちが学べることについてお話しします。
頼れる先輩の言葉が救いになる瞬間
看護の現場は、プレッシャーが大きい分、時に人間関係がギスギスすることもありますよね。
例えば、みんなが集まるロッカールームで耳にした会話にギョッとしたことがありませんか？
「妊婦の看護師がいると仕事が進まない」といった心無い発言を耳にすることもあります。
しかし、そんな場面で頼れる先輩が登場し、「あなたたちより100倍仕事できるけどね」とズバッと切り返してくれることがあると、それだけで空気が変わります。
こうした瞬間に感じるのは、その先輩が持つ「正義感」と「包容力」。
単に叱るだけでなく、相手の未熟さや状況を理解した上でしっかりと指摘してくれる姿勢に、尊敬の念を抱かずにはいられません。
そして、その言葉が、周りに対しても、発言の背景を考え直させるきっかけになりますよね。
お局様と頼れる先輩の違いとは
職場には、厳しい先輩が「お局様」として恐れられることもあります。
一方で、同じく厳しいけれど「頼れる先輩」として慕われる人も存在します。
この違いはどこにあるのでしょうか？
頼れる先輩は、厳しさの中にも思いやりがあり、相手の成長を第一に考えています。
一方で、お局様的な存在は、自分の地位を守ることや他者をコントロールすることに重きを置く場合が多いです。
例えば、ミスをしたときに「どうしてこんなこともできないの！」と感情的に叱るのではなく、「ここを直すともっとスムーズにできるよ」と建設的に教えてくれる先輩は、本当に頼れる存在ですよね。
「妊婦ナースは戦力外」なんて言葉をどう思う？
新人が職場に慣れない頃、つい周囲の人を「戦力になる・ならない」で判断してしまうことがあります。
しかし、それは大きな間違い。
妊婦の看護師が一時的に体力的に制限される場面があるのは事実ですが、その分豊富な経験や知識でフォローしてくれることも多いもの。
ある日、数人が「妊婦の先輩は仕事が遅い」と文句を言っているのを耳にしたとき、頼れる先輩が「君たちが一番戦力外なんだよ」と笑顔で一言。
言われた看護師たちはハッとした様子でその言葉には、「自分の立場を理解し、謙虚に学ぶ姿勢を持ちなさい」という教えが含まれていたのだと思います。
頼れる先輩は「動ける人」であるだけじゃない
頼れる先輩というと、仕事ができて、何でもテキパキこなす人をイメージしがちですが、それだけではありません。
むしろ、困ったときに相談に乗ってくれる、ちょっとした愚痴を聞いてくれる、といった「精神的な支え」になってくれる存在こそ、本当に頼れる先輩です。
例えば、夜勤中に新人が疲れ切ってしまったとき、「大丈夫だよ。最初は誰でもこんなものだから」と励ましてくれる先輩がいると、それだけで救われる気がしますよね。
仕事ができることだけでなく、心の余裕を持って後輩に接することができる人は、職場の雰囲気を良くする大きな存在です。
新人看護師が頼れる先輩から学ぶべきこと
頼れる先輩は、新人にとって「手本」となる存在。
技術的な指導だけでなく、仕事への姿勢やコミュニケーションの取り方まで、多くのことを学ぶことができます。
たとえば、忙しい中でも「ありがとう」の一言を忘れない先輩は、それだけで周囲の人に良い印象を与えます。
新人として、まず見習いたいのは、こうした「人としての姿勢」です。
そして、失敗してもすぐにフォローしてくれる先輩の姿を見て、「自分もこんな先輩になりたい」と思うことが、モチベーションにつながりますよね。
頼れる先輩がいない職場もある？
現実問題として、頼れる先輩がいない職場も存在します。
その場合、若い看護師にとっては非常に厳しい環境になることも。
例えば、指導が厳しすぎたり、誰もフォローしてくれなかったりすると、心が折れてしまうこともありますよね。
そんな時には、「自分が将来、頼れる先輩になろう」と思うことが大切です。
理想の先輩像を思い描き、それに近づく努力をすることで、自分自身の成長にもつながります。
また、もし職場環境がどうしても合わない場合には、転職という選択肢も視野に入れることが必要かもしれません。
頼れる先輩たちの裏側
頼れる先輩たちも、決して最初から完璧だったわけではありません。
新人時代には失敗を繰り返し、その中で学んできたことがたくさんあります。
頼れる先輩に話を聞くと、「私も新人の頃は怒られてばかりだったよ」と笑いながら話してくれることもありますよね。
私たちも、いつか頼れる先輩になるためには、失敗を恐れずに経験を積むことが大切です。
そして、先輩たちのように、自分の後輩にとって安心できる存在を目指していきたいですね。
まとめ
頼れる先輩の存在は、看護師の職場において本当に貴重です。
厳しいだけでなく、後輩の成長をしっかりと見守り、必要なときにはフォローしてくれる姿勢には頭が下がります。
ただ、正直なところ、「こんな先輩がもっと増えてくれれば…」と思うこともありますよね。
忙しすぎる職場では、頼れる先輩に負担が集中してしまうことも多く、それが原因で辞めてしまうこともあります。
頼れる先輩に甘えすぎることなく、私たちも成長していく必要がありますね。
あなたの職場には、どんな頼れる先輩がいますか？
その存在に感謝しながら、自分自身もそんな先輩になれるように努力していきましょう！
