お局 ナースコール

看護師 免許証 資格 白衣の探偵

 

ナースコールが鳴ったとき、看護師としてどう対応するかは当然のことながら重要です。

しかし、その対応が「お局様」の手にかかると、思わず目を疑うような行動が見られることがあります。

 

例えば、「少しお待ちくださーい」と対応しておきながら、実際には全然行かない。

挙げ句の果てに、「あなたか新人さんが行くと思って」と平然と言ってのける。

こんなこと、あなたの職場でも見かけませんか?

 

この記事では、お局様のナースコール対応にまつわる問題を深掘りしながら、現場でどう対処すべきかを考えていきます。

 

ナースコールを受けたのに行かない・・

 

「ナースコール対応」というのは、看護師の基本中の基本です。

それを「はい、お待ちくださーい」と軽く返事しておいて、全く動かない――これが日常的に行われている現場もあるのです。

特に、お局様がこうした態度を取ると、現場の他のスタッフがフォローに回らざるを得ず、仕事量の負担が偏ってしまいます。

 

私の経験でも、お局様がナースコールを受けた後、全く動かず机に座り続けている場面を何度も見ました。

その姿を見た新人が慌てて動き、「私が行きます!」と言って対応する姿がなんとも不憫でした。

それなら最初から「新人さん、行って」と声をかけるべきではないでしょうか?

 

でも、そういった気遣いすらないのが、お局様の厄介なところです。

「行くと思って代わりに出ただけ」という言い訳もよく耳にしますが、それは本当に代わりに出たのではなく、ただの無責任な放置です。

ナースコール対応は患者さんとの大切なコミュニケーションの一部であり、患者さんにとっては命を預ける行為。

それを軽んじる行動は看護師として絶対にあってはならないはずです。

 

 

 

そもそも「お局様」とは?看護師特有の存在

 

看護の現場でよく耳にする「お局様」とは、職場に長く居座り、ベテランであることを盾に自分のやり方を押し通す存在のことを指します。

もちろん、全てのお局様が問題を抱えているわけではありませんが、中には「自分が動かなくても、周りがどうにかするだろう」と考えている人もいます。

 

特に厄介なのは、こうしたお局様が新人や後輩に対して高圧的な態度を取り、ナースコール対応のような基本的な業務を押し付ける場面。

「私はもう現場に出なくてもいい」という暗黙のルールを作り上げ、それを当然のように振る舞う姿は、若手看護師たちのやる気を削ぐ原因になっています。

 

一方で、お局様の存在が全く不要かと言えばそうではありません。

豊富な経験と知識を活かして後輩を指導し、チーム全体を支える役割を担うことができるのもお局様の特徴です。

 

しかし、その力が間違った方向に使われると、職場全体に悪影響を及ぼしてしまうのです。

 

 

 

「お前が行けよ!」と思わず言いたくなる現場の声

 

ナースコールが鳴ったとき、お局様が軽く「少しお待ちください」と答えて全く動かない。

その光景を目にした若手看護師たちは、心の中でこう叫んでいることでしょう――

 

「お前が行けよ!」と。

 

看護の現場は常に忙しく、どのスタッフもギリギリの状態で働いていることが多いです。

その中で、一人だけ責任を放棄するような行動を取るのは、チームの一員として大きな問題です。

 

私自身も、以前勤務していた病院で、ナースコールに対して全く動かないお局様に対して「なぜ行かないんですか?」と尋ねたことがあります。

その答えは、「若い子が行った方が患者さんも安心するでしょ?」というものでした。

 

確かに若手が動くことで患者さんの安心感を得られることもあるかもしれませんが、それはお局様が動かない理由にはなりません、むしろその言い訳が腹立たしく感じられるほどでした。

 

 

 

ナースコール対応の本来の意義を忘れないために

 

ナースコール対応は単なる業務ではありません。

それは患者さんからの信頼の証であり、看護師と患者さんをつなぐ大切なコミュニケーションの一部のため、コールを受けた看護師が責任を持って対応することが求められます。

お局様が「少しお待ちください」と答えた後、実際には誰も行かず、患者さんが待ちぼうけになる。

これは患者さんにとって大きなストレスになるだけでなく、命に関わる危険な状況を生む可能性もあります。

 

例えば、体調が急変した患者さんがコールを押している場合、対応が遅れることで症状が悪化することも考えられます。

そのリスクを軽視するような行動は、看護師として絶対に許されないはずです。

 

 

 

「お局様」がもたらす職場環境への悪影響

 

お局様の無責任な行動は、看護の現場全体に悪影響を及ぼします。

ナースコール対応を他人任せにする姿勢を見せることで、若手看護師たちが「どうせ私たちがやらなきゃいけない」と感じ、やる気を失う原因になります。

また、こうした行動を見過ごすことで、職場全体が「誰かがやるだろう」という無責任な風潮に染まってしまう可能性もあります。

 

さらに、お局様のような存在が幅を利かせる職場では、声を上げにくい雰囲気が生まれやすいです。

「お局様には逆らえない」という暗黙の了解ができることで、不満が溜まりやすくなり、結果的に離職率が上がる要因にもなります。

 

 

 

若手看護師ができる対処法はあるのか?

 

お局様のような存在に対して、若手看護師ができることは限られています。

しかし、だからといって黙っているだけでは状況は改善しません。

まずは、ナースコール対応がチーム全体の責任であることを意識し、必要に応じてリーダーや師長に相談することが大切です。

 

また、直接的にお局様に意見を言うことが難しい場合は、同僚と連携を取りながら対応を分担するなど、現場でできる工夫をすることも一つの方法です。

 

ただし、その際もお局様の態度にイライラしすぎないよう、自分の心のケアも忘れないようにしましょう。

 

 

 

まとめ

 

ナースコール対応を放置するお局様の行動には、看護師としての責任感の欠如を感じずにはいられません。

それなら最初からコールを取らないでほしい――そんな思いが募るばかりです。

 

看護の現場はチームで成り立つものですが、誰かが無責任な態度を取ることでそのバランスが崩れてしまいます。

それにしても、「私が行かないのは当然」という態度を取り続けられる図太さには、時々驚かされます。

お願いだから、せめて「ちょっとお願いね」と一言伝える配慮を持ってほしいものです。

 

このような状況に振り回されることなく、私たち自身が誇りを持って働ける職場環境を作っていく努力を続けていきたいですね。