サ高住勤務の看護師が辞めたい!全然楽じゃない!?
サ高住で働く看護師は楽でない?!と思っている方!
実はサ高住は精神的にきつくて辞めたいと感じている看護師が多いのをご存じでしょうか?
私の知り合いにもいるのですが、最初は「サ高住勤務なら気楽♪」なんって言って転職したものの、数日たって「辞めたい・・」と言い出しました。
今ではクリニックに転職して働いています。
何故サ高住の看護師が辞めたくなるのか?
本当に仕事の内容はきつくないのか?
友人が話していたサ高住の看護師が辞めたいと考える実態を解説していきます。
サ高住で働く看護師が辞めたくなるのは当たり前!?
サ高住で働く場合は、常駐するか訪問看護のどちらかになりますが、多くの場合は訪問看護で働く方が多いです
サ高住の訪問看護の場合とにかく件数が多く、とにかく数をこなす毎日が続くと思います。
ここで看護師が「辞めたい!」と感じてしまうのが、同じ訪問看護ならサ高住ではなく「普通の訪問看護の方が楽じゃないの!」と思ってしまう事。
普通の訪問看護の場合、移動時間があるため同じ8時間であっても実質仕事をしている時間はサ高住の訪問看護より圧倒的に短いのです。
働く職場にもよるとは思いますが、1日の件数が決められる事もあるので休んでる場合ではありません。
また、一般的な訪問看護の場合の年収は400万円弱と言われていますが、サ高住で働く場合もほとんど給料は変わらない事が多いです。
給料が変わらないのに、訪問看護の件数が多いサ高住の仕事を辞めたいと感じてしまうのは当たり前なのかもしれません。
この他に友人から聞いたサ高住を辞めたくなった理由が「介護士との関係」です。
介護士と仲が悪く人間関係が最悪になった・・・というわけではなかったのですが、介護士の方から看護師が下に見られる環境だったようです。
他の介護施設の場合「看護師が介護士を見下す・・」なんて話を聞くことがありますが、サ高住に限っては反対の様です。
それとビックリしたのは、無資格の介護士と給料がほとんど変わらない事。
全てのサ高住ではないと思いますが、サ高住の場合どうしても看護師<介護士の関係で成り立っているようです。
サ高住の看護師は孤立してしまう!?
先ほどの話に繋がっていくのですが、サ高住の場合どうしても介護がメインの風潮になっています
入居している方はもちろんの事、介護士やケアマネとコミュニケーションをとりながら働かなくてはいけません。
病棟やクリニック勤務なら、同じ看護師同士での仕事なのでお互いの仕事の内容を理解した上で働くのですが、サ高住は勝手が違うのです。
更には給料も低めに設定されている事があるので、その部分でも介護士に見下されているような気持で仕事をすることになります。
看護師の業務を理解しようとしない介護士の問題もありますが、どうしても人数が多い分理解できない方もいるのが現状の様です。
更には、看護師が自分一人の場合もあるので緊急時には自分で判断をしなければいけないケースも・・。
サ高住で働く看護師は、「給料が高くないのに孤立し、そして見下されてしまう・・・」
これがサ高住で働く看護師が「辞めたい!」と考えてしまう大きな理由なのです。
それでもサ高住で働くメリットがある?
先ほどまではサ高住で働く事をオススメしない様な内容をご紹介していきましたが、実はサ高住で働く事のメリットをご存じでしょうか?
「ここまで話してきてどおいう事!?」と思われそうですが、同じサ高住であっても逆に「働きたくなってしまう♪」ところもあるのです。
殆どの場合、サ高住は民間で事業を行っている事から、施設によって大きく仕事の内容が異なる事があります。
なので「サ高住で働く看護師は辞めたくなる!」と言うのは、全部のサ高住に当てはまるものではありません。
もちろん実際に働いてみなければわからないこともありますが、夜勤専従なら気楽に働けることがあります。
私の友人も「サ高住で働くなら夜勤!」と言ってたくらいで、サ高住に入居している方は要介護度の低い方や要支援の方が多く特に「一般型」の場合、緊急性が少ないので業務的にも比較的にマイペースで働くことが出来ます。
また施設によっては、きちんと休日がもらえたり残業が無い職場もあります。
また、看護師が自分一人なので仕事に慣れてしまうと、自分なりのパターンを作ることが出来るので働きやすい環境を作る事も出来ます。
サ高住で働くことで知ってほしいのは、クリニックなどと違い関わっていく患者さんがほぼ同じ人なので人間関係を作り出すことが比較的簡単な事。
毎回あっていれば相手の特徴や求めている事が分かってくるので、患者さんとの対応で悩むことがある人にとってはサ高住はオススメとも言えます。
サ高住で働きたいのであれば「サ高住」だけでとらえるのではなく、「サ高住」にも色々な働き方がある事を意識して働く施設を探すと良いでしょう。
まさかのサ高住?介護がいらない?
実はサ高住は介護サービスが提供されない施設だという事をご存じでしょうか?
サ高住は日常生活を当たり前のように過ごしながら多少の高齢者サービスがつく施設の事を言います。
ただし、近年は要介護や認知症の高齢者が増えてきのもあり、多くのサービス付き高齢者向け住宅が、食事の提供や入浴介助といったサービスを行ってきています。
そんなサ高住での看護師の仕事内容は、先ほどご紹介した訪問看護と常駐する形の看護となます。
実際に働く内容といたしましては、
1.利用者の安否確認
2.一部の医療行為
3.緊急対応
4.医療的な立場での生活相談
4つの事がメインになります。
施設によっては介護に近い内容も業務とするところがありますので、もし働くのであれば事前に確認しましょう。
これからサ高住働く看護師の方へ
介護施設は年々増えてきていますが、サ高住も例外ではありません
「施設から在宅へ」と高齢者の医療・介護提供体制の転換が図られる中、その受け皿として「サービス付高齢者向け住宅(サ高住)」の役割が期待されている。2011 年の制度創設以降、サ高住の登録件数は、直近の 2013 年 8 月末時点で 12.2 万戸と目標を軽々と達成する勢いで急増している。
三井住友信託銀行 調査月報2013年10月号 急増するサ高住の実態と課題より
サ高住が増えてくれば売り上げをあげていくために、他の施設との差別化を図ってきます。
となると、業務内容も変わってくるのは必然となってくるでしょう。
サ高住で看護師として働くのであれば、一般的な業務内容はもちろんの事、施設ごとの仕事内容をきちんと確認して自分に合っているかどうかを見極めてから業務に携わりましょう。
まとめ
サ高住で働く看護師が「辞めたい!」と思う人と、中には自分のペースで働けるから「長く続けたい!」という方もおられます。
近年、少子高齢化が進むのと比例をしてサ高住も増えてきています。
そこで働く看護師は少数若しくは1人で業務をこなすのですが、施設によって全然働きやすさが変わってきます。
もし、転職や就職で看護師のあなたがサ高住で働きたいのであれば、「サ高住」という言葉にとらわれるのではなく、どの様な環境なのかを知ったうえで働く事を勧めます。