
看護師として働いていると、同僚が職場を去る場面に何度も遭遇しますよね。
でも、その時に「辞める人たち」に対する態度が急変する同僚や先輩の姿を目にして驚いたことはありませんか?
今まで普通に接していたのに、辞めるとわかると急に冷たくなったり、無視したり、陰で悪口を言ったり…。
一体なぜこんなことが起きるのでしょうか?
今回は、辞める看護師たちに対する職場の冷たい態度の背景や、その影響について考えていきます。
そして、私たちがどう向き合うべきなのかを一緒に考えてみましょう。
辞めると決まった途端、態度が変わるのはなぜ?
まず最初に疑問に思うのが、「なぜ辞めると決まった途端に態度が変わるのか?」ということですよね。
この理由として考えられるのは、以下のような心理的な背景です。
一つ目は、裏切られたと感じる心理です。
特に看護師の現場は忙しく、辞めることで業務がさらに増えると感じた人たちが、「なんで私たちを置いていくの?」と感情的になってしまうことがあります。
二つ目は、組織に対する忠誠心が強すぎる人の存在です。
「辞めることは職場に対する背信行為だ」と考える人がいるため、辞める人を攻撃の対象にしてしまうのです。
三つ目は、単純な嫉妬や自己防衛です。
辞めることで新しい環境に進む同僚を見て、「自分はここで頑張っているのに…」と複雑な感情を抱き、つい冷たい態度を取ってしまうこともあります。
とはいえ、辞める人への冷たい態度は、職場環境を悪化させるだけです。
人間関係がギクシャクすると、結果的にその影響を受けるのは残ったスタッフ全員。これでは、誰も幸せにはなりません。
「辞める人=裏切り者」という風潮の問題点
看護師の職場には、なぜか「辞める人=裏切り者」とみなすような風潮が根強く残っています。
この風潮の根本には、「辞めること」を否定的に捉える文化があります。
忙しい現場では、スタッフが辞めることで業務がさらに回らなくなる可能性があるため、「辞める人が悪い」という極端な思考に陥りがちです。
しかし、辞めるには必ず理由があります。
体力的に限界を感じている人や、人間関係に悩んでいる人、スキルアップのために新しい環境を求める人など、さまざまな事情があるはず。
それを理解せずに一方的に「裏切り者」扱いするのは、短絡的であり、むしろ職場にとってマイナスです。
辞める人に冷たい態度を取ることで、その場では自分たちの不満を解消できたように思うかもしれません。
しかし、実際にはそれが新たな人間関係のトラブルを生み、職場全体の空気を悪くしてしまいます。
辞める人への冷たい態度が生む職場の悪循環
辞める人に対する冷たい態度は、職場の悪循環を引き起こします。
一つの冷たい行動が他のスタッフにも影響を及ぼし、全体の士気が下がる原因となるのです。
例えば、辞める人がパワハラやいじめのような態度を受ければ、それを見ている周囲のスタッフも「自分が辞める時にはこうなるのか」と恐怖心を抱きます。
結果として、職場への不信感が高まり、より多くの人が辞めることを考えるようになります。
これでは、看護師不足に拍車がかかり、職場全体の負担がさらに大きくなる悪循環が生まれるだけです。
さらに、辞める人が冷たく扱われる職場では、現場の雰囲気も悪化。
残ったスタッフたちも、辞めることを「タブー」と感じるようになり、自由にキャリアを考えることができなくなります。
こんな環境では、長期的に働き続けることは難しいでしょう。
辞める人への冷たい態度を見て感じるモヤモヤ
私自身も、辞める人に対して急に冷たい態度を取る先輩たちを目の当たりにして、何度もモヤモヤした気持ちを抱いたことがあります。
今まで普通に話していたのに、辞めるとわかった瞬間に無視したり、陰口を叩いたりする姿を見ると、「本当にこれが看護師としての姿勢なのか?」と疑問を感じずにはいられません。
看護師という仕事は、患者さんに寄り添い、ケアを提供するのが本分のはず。
それなのに、自分たちの同僚には冷たく当たるなんて、矛盾していると感じませんか?辞める人への対応を改善しない限り、看護師という職業の魅力はますます失われていくように思えてなりません。
どうすれば「辞める人=冷たくされる」という文化を変えられるのか?
では、この悪しき文化をどうすれば変えられるのでしょうか?
まず、辞める人の気持ちを理解し、尊重することが大切です。辞める理由は人それぞれであり、辞めること自体が悪いわけではありません。
むしろ、辞める人が職場に対して感じた課題を共有し、改善に役立てる姿勢が必要です。
また、職場全体で「辞めることは個人の選択であり、責めるべきことではない」という認識を広める努力も重要。
管理職やリーダーが率先してこの姿勢を示すことで、現場の空気は徐々に変わっていくはずです。
まとめ
辞める人に冷たい態度を取る看護師たちを見て、「これが看護師か…」と唖然としたことがある方も多いでしょう。
このような態度は、職場全体の雰囲気を悪化させ、長期的には看護師不足を助長する結果を招きます。
看護師という仕事はチームワークが不可欠であり、仲間への思いやりが求められるはずです。
正直、「辞めるからといって冷たくするなんて、どれだけ器が小さいんだろう」と思ってしまうこともあります。
でも、そんな風潮に負けず、お互いを尊重し合える職場を作る努力を続けていきたいですよね。
看護師の現場がもっと働きやすい場所になるよう、私たち一人ひとりが変化のきっかけを作っていきましょう!