知ってましたか?
看護学生として一番と言っていい緊張する場面が注射の打ち合い!
看護師として最初に緊張することは針を刺すという行為です。針を刺すと言っても種類が多くあり、皮内注射、皮下注射、筋肉注射、静脈内注射と色々あります。
その中でも看護学生、新人看護師が緊張する注射は静脈内注射です。静脈内注射は相手の血管を確実に見つけ出し、針を刺さなければいけません。
最初から採血や注射と言っても、正直緊張してしまうことや、血管を見つけるにも慣れが必要となってきます。
筋肉注射や皮下皮内注射というのは角度さえ覚えてしまえば、そこまで難しいことはありませんが、静脈内注射だけはコツが必要となってきます。
そのため、看護師になった時に困ることがないよう看護学生時代に、唯一注射の練習として静脈内注射のやり方を少し練習する期間があるでしょう。
では、看護学生の時にやる静脈注射の練習とはどういうものがあるのか、練習の時の私の体験談も含めて紹介していきます。
看護学生の注射の打ち合い!?
知らなかった人はビックリするかもしれませんが、看護師同士での注射の打ち合いがあります
看護学生の間、患者に対して資格を持っていない者が注射を打つわけにはいきません。
現在様々な問題があるため、爪切りまでも禁止にしている看護学校も少なくないでしょう。
では、学生期間中にどうやって注射の練習をするのでしょうか。
最初は教科書を元に注射のおおよその角度であったり、針の方向などを教わることでイメージはできます。
しかし、イメージとやるのでは大きく違いがあり、注射などはどちらかというと経験を持つことで身に着けることができる一つの看護技術となるでしょう。
そして、イメージではなく、どのような感じなのかという点を知るために看護学生期間中に注射の練習が行われるのです。
看護婦のおばちゃん達が「昔は実習として学生間で注射の打ち合いを一日に何度もした」とか言ってる何それ恐い
— サイガ (@Saiga307) December 1, 2012
学生同士の初注射打ち合い終了
ほんっまに皮下注射痛すぎ(*_*)
小学校以来よ注射で泣いたの(*_*)— さらぷん (@sarapuun59) January 22, 2014
リア友さんに、前すいミンさんから聞いた学生同士で注射の打ち合い話したら「え~マジ無理無理!」ってリプ来た。やっぱ注射って嫌われ者(´・ω・`) ( @nerunerusleeper キャス http://t.co/u4HR008D7D )
— モフモフ@ワサラー団 (@butinekosan) December 27, 2013
看護師同士の打ち合いはどのようなものなのか、また実際に看護学生期間中に行われる注射の練習とはどのような雰囲気なのか紹介していきましょう。
看護学生期間中に生徒同士で打ち合いがある
看護師になるための看護学生期間中、この注射の打ち方というのは課程の中に組まれていることであり、一つの技術として習得する必要があります。
そのため、看護師になってからではなく、看護師になる前にしっかりとした練習をしなければいけません。
技術を習得するためにも、看護学生間での打ち合いを通して練習をしていくのです
看護師になってからでも良いのではと思われる方もいますが、注射技術というのは基礎技術に位置づけられており、なおかつイメージだけでは乗り越えられない技術でもあります。
看護学生期間中に練習の一つとして注射の演習をしているか、していないのかでも大きく変わってくるでしょう。
打ち合いは何回するの?
注射の回数は学校によっても大きく異なります。
実は学校によっては演習を必要としていないと考えている学校もあるので、看護学生同士の打ち合いをしない所もあります。
学生中に取得するべき技術であるならば、何度行うかという点も気になるところではありますが、実際の打ち合いに関しては多くの演習時間を取りません。
私の学校では、実際に行われたのは1回だけでした
それでは、教科書から教わり、イメージのまま急に行われたのかというと、そういうわけでもありません。
次章でもお伝えしますが、色々な技術を取得するためにも多くのシミュレーションモデルが準備されています。
シミュレーションモデルを利用し、注射の練習も行うことができるので事前に練習を重ねた上で実践へ移ることができるでしょう。
超ドキドキ!注射の打ち合い!
いくらシミュレーションモデルを使って練習をしていても、実際に看護学生同士で注射の打ち合いというのはお互いに初めてだということを知っているが故に刺される方も、刺す方もドキドキ緊張します!
これはどれだけ採血や注射が上手な看護師であっても通る道です。
最初は不安と緊張で手が震えるのも当たり前です。
私の看護学校でも注射の演習が行われました。
看護学生の間では悲鳴と動揺の声で実習室が騒がしかったことを覚えています
私は人数の問題で、看護学校の先生に針を刺すことになり、もう恐怖と血管に入らないかもしれないという不安で手が震え、指の感覚がなくなっていました。
先生は安心できるようにと私に声をかけ、私も勢いで先生の血管を狙って刺したものの、採血途中で針が腕から抜けてしまい、ボロボロ泣いたことがあります。
看護師をしている今では、震えることも泣くことも、針が抜けてしまうということもありませんが、初めてだからという恐怖は大きく、それはどれだけ肝が据わっている人であっても同じです。
しかし、イメージしていた注射とは大きく異なり、針の角度や針を刺す感触、採血時の固定方法など実践して学ぶことがリアルで分かりました。
安心して♪最初から注射の打ち合いをするわけではない
教科書でやり方や基礎知識を頭に入れてから急に看護学生同士で注射の打ち合いとなれば、緊張というよりも恐怖が勝るでしょう
演習を必要としていたとしても、さすがに学校の先生方はそこまで急なことは求めません。
前述でもお伝えしたように、何度か練習をした後に実演に移るので安心してください。
では、看護学生同士の打ち合いが行われる前に練習が行われるのか詳しく解説していきます。
注射の練習用キットがある
採血を練習するもので練習用キットというものがあり、トレーニングキットやシミュレーションモデルなど様々な名前で呼ばれています。
主に手の形をした模型に作られた血管を作り出し、それをもとに採血を練習していくというものや、安いものであれば、人の腕に巻いてできるものもあり、実際に刺しているような感覚にさせるものもあります。
静脈内注射の練習用があれば、筋肉や皮下注射の練習ができるものもあります。
主に学校で使われるものは、腕の模型を利用したものが多いでしょう。
ゴムタイプの肌なので、あまりリアル感を得ることはできませんが、血管がどのように出てくるのか、どの深さなのかなど学ぶことができます
初心者向けになっており、血管も分かりやすいので簡単なモデルになっているので、血管が細い人や、浮き出ていない人と打ち合いになった場合はつらい部分でもありますが、それも一つの経験にはなるので、良い機会でもあります。
希望すればキットを何度も利用できる
実際に授業で練習用キットを使ってできるのは数回しかありません。
そのため、不安を感じたまま看護学生同士の打ち合いになることもありますが、希望をすればキットを借りて練習をすることができます。
本当に初めてという場合には練習キットで採血をしても失敗してしまうことがあります。
その一度で自信をなくしてしまう人もいますが、失敗をしない看護師もいません。
看護技術というのは一度で身に着けられるものではなく、何度も練習をして得ることができるので、少しでも練習用キットを利用して採血をできるようにしておくと良いでしょう
まとめ
看護学生期間中の注射の打ち合いというのは、どのような形なのか、イメージを更に明確にし、刺される側と刺す側両方を体験することで分かるということもあります。
確かに基礎看護技術の一つではありますが、注射の打ち合いを必要としていない所もあり、確かに基礎さえ頭に入れておけば看護師になってから練習を積むことで得られる技術でもあるでしょう。
しかし、打ち合いを体験した私が言えることは、刺すという行為の怖さはもちろんですが、どのような声かけが必要なのか、シリンジの持ち方はもちろん、駆血帯の締め方まで改めて学ぶことができました。
そのような点を踏まえると、私はこの打ち合いを通して看護師を目指す者として成長できたと感じました。
恐怖や不安、緊張は必ずありますが、一度の打ち合いを成功させなくてはいけないということはなく、そこから何を学ぶかが大切でしょう。