国家試験に受かり、看護師としていざ就職となった時にくる次の問題が『面接』です。
初めての面接であろうと、何回目の面接であろうと最も緊張する場になりますよね。
しかし、この面接は攻略方法さえ頭に入っていればそこまで緊張するものでもなく、落ちることはありません。
では、面接において重要な適性検査というのはどのようなものがあるのか、また落ちる人の特徴やその対策について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
気になる看護師の適性検査とは?
最初に面接時に重要である『3つの適性検査』について解説します
適性検査とは面接に来た人が一緒に仕事をしていく上で相応しいのか、人格性についてなど多くの事を調査するために利用されます。
主に最初は書類選考になり、まずはどのような学歴や資格を持っているのかなど大まかな情報を収集し、次に二次選考へと移り実施されます。
看護師の就職面接で用いられるのは
クレペリン検査
Y-G性格検査
SPI3
という検査になります。
この3つの検査がどのようなものなのか解説していきましょう。
クレペリン検査とは
これはそこまで多くない検査になるため、聞いたことがない人もいるでしょう。
この検査の内容は足し算を繰り返すもので、制限時間が設けられます。
主に1分間に何問解けているのかという計算量が評価され、正答率も求められ、主に半分程度埋めることができれば理想的です。
これは全て解こうとすると難しいので、全部埋められなくてもそこまで気にすることはありません。
Y-G性格検査
Y-G検査(YG検査)の正式名称は『矢田式・ギルフォード性格検査』と言われ、アメリカの心理学者が開発したものを日本の面接でも実施されやすくアレンジされた検査です。
これは120問の心理テストに3択で答えるもので、自分に当てはまるかどうかを約30分間という時間を用いて行われます。
3択というのは『yes・no』と、『どちらでもない』になり、質問に対して必ずどれか答えてきます。
この心理テストを解いたことで分かることは点数による性格になり、5つのタイプに分かれます
・A型と判定されたあなたの性格
全体的に性格の特徴が平均であるのがA型です。
この場合は協調性に優れた性格なので、人間関係で起きやすいトラブルも回避できるとされています。
しかし、ストレスを溜めやすいタイプでもあるので、どのように発散されるのか見ていく必要があります。
・B型と判定されたあなたの性格
B型は活動的と言われるタイプで、決断力、行動力に優れています。
B型の人はリーダー的存在になると能力を発揮するタイプで、まとめ役に向いているでしょう。
しかし、情緒不安定な所があるので、職場にどう馴染むことができるのか適応できるようサポートをしていく必要があるでしょう。
・C型と判定されたあなたの性格
C型はまじめで大人しいタイプになります。
堅実性が高く、冷静沈着に行動できるため、他スタッフからの信頼も厚いでしょう。
しかし、消極的な内向的であるため、何か抱えていることがあるのか、悩みや不安などを常に聞いてあげる必要があるでしょう。
・D型と判定されたあなたの性格
D型は情緒面が安定しており、社会適応能力に優れています。
そのため、人間関係での問題も起きにくいタイプで統率力があるので、リーダーや管理職などが向いています。
ただし、人に良く思われたいという気持ちが強いので、八方美人になりがちなので言動や行動には注意してください。
・E型と判定されたあなたの性格
E型は個性的であることから芸術タイプと言われています。
専門性に優れていることからエンジニアなどの専門職が向いています。
しかし人間関係の構築が苦手で、職場でも人間関係に問題があるため、うまくなじむように補助していく必要があります。
SPI3
SPI3は看護師の就職面接時にはあまり用いられることはありませんが、他の職種などでは行う企業が多くあります。
SPI3では『能力』や『性格』を問うものになっており、主に仕事をしていく上で、面接に来た人の能力と性格面をテストで測るというもので、面接前に事前にやってくる場合もあれば、パソコンなどで行う時もあります。
実は適性検査は今から始まっていた?!
知っていましたか!?適性検査は電話から始まっていることを?!
看護学生から就職先を見つける際には募集要項を確認して履歴書を郵送したり、学校の先生がやってくれることもありますが、看護師としての転職を含めると電話で確認をすることもあるでしょう。
募集に応募するということは、病院側も面接に来る人という視点で電話を受けるので、面接はまだ始まっていないと思うと痛い目を見る可能性もあります。
電話をした時点で、自分の印象を与えるためにも丁寧な言葉遣いはもちろん、受け答えや確認などはしっかり行いましょう。
電話で話をするというだけで緊張してしまうため、何か必要なものなどがある場合には全てメモを取って当日に忘れないようにしてください。
看護師の適性検査で落ちる6つのパターン
次に看護師が面接時に適性検査で落ちる主なパターンを解説していきます。
面接というのは企業側にとってその人が仕事をしていく上で支障はないのか、続けられるのかなど厳しい目で見てきます。
面接で落ちることがないようにどのような姿勢で行くことが良いのか、以下紹介するパターンを把握した上で面接を受けるようにしましょう。
6つのパターンを意識するだけでも、適性検査で落ちにくくなります
受け答えで落ちてしまう!
面接時色んなことを質問されるでしょう。
何を質問されるのか分からないこちら側としては緊張の場となります。
緊張すると言葉が出てこずにハキハキ答えられる、声が小さくなってしまったり、もごもごしてしまう人もいますが、これでは面接に受かることが厳しくなります。
例え答えを間違ったとしてもハキハキと喋ることが第一条件!
向こう側にも必死に答えている姿というのは好印象なので、自信を持って答えていきましょう。
気配りができていない
面接の際に職場にもよりますが、病院側からの配慮でお茶を出してもらったり、戸を開けてもらったりした際にはしっかりとお礼を言えないという人がいます。
このような点にも面接側はしっかりと目を光らせて見ているので、何事にもお礼を伝えて下さい。
そして、面接時には質問してきた人をしっかりと見て答えることで病院側も気配りができる人だと把握することができます。
緊張の場での動作は自分の頭もいっぱいになっており、細かい動作に注意を向けることができません。
そのような場で一番自分の行動というのは目立ちます。
常に気を配れるようにしておくと、そのような場でもしっかりと反映されるので日々行動してみてください。
一般常識がない
一般常識というのは『挨拶』『敬語』『目を見て話す』『清潔感がある』など、一般的に当たり前と言われるものになります。
看護師は患者や患者家族と話す機会がとても多いので、上記のもの全てを備えていないと、その病院のマイナスとなってしまいます。
そのため、面接時に一般常識を備えていなければ落ちてしまい、なかなか面接で受かることも厳しくなってしまうでしょう。
挨拶をしっかりと行うこと、何を話すにも敬語を使用し、相手の目を見つめて発言してください。
自己アピールが強いのはOK?
面接時に自己アピールが強い人がいます。
自分に自信を持つことは素晴らしいのですが、あまりに自己アピールが強すぎてしまうと自慢と捉えられてしまい、病院側も不快な印象を持ってしまうでしょう。
病院側が求めているのは協調性があり、他人の意見を受け入れられるような人なので、あまりに自身の意見を伝え過ぎてはいけません。
意見を言う際には相手に対して好印象を与えるよう、意欲が高いと思わせることが大切です。
なるべく相手側にマイナスイメージを与えないようにしてください。
志望動機が低い
就職先を決める際に、ただ勤務できれば良いという意思でいくとその意思が相手に伝わってしまい、落ちてしまうことがあります。
面接希望の病院先にある魅力は何なのか、勤めてどのようなことをしたいのか等志望動機の理由を明確にしておくと相手に好印象を与えることができます。
面接日までにしっかりと志望動機をまとめ、面接日当日にははっきり伝えられるようにしておきましょう。
服装や髪型のミス
面接の格好で非常識な人というのはあまりいないと思いますが、服装がカジュアルで髪の毛がまとまっていないという人は面接時にマイナスの印象を与えます。
服装や髪型によっては清潔感がない、常識がなっていないと思われてしまい、落ちる確率が高くなるので、スーツ姿で、髪の毛が長い場合はまとめ、両目を出すようにしてください。
まとめ
看護師が適性検査で落ちるパターンや攻略方法などをご紹介していきました。
まずは身だしなみを整え、準備しておくものは事前に確認を取り、当日忘れないようにしてください。
そして、面接時には挨拶や気配りは心がけ、受け答えや志望動機などをはっきりしておくことで好印象を与えることができるので、落ちるということはなくなります。
看護師として病院で働く際には、面接が最も重要なので、頭の中で何度もシミュレーションしておくと対応もしやすくなります。
この記事を読んで、少しでも適性検査のお役に立てればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。