看護師が転職活動をしていると、いくつかの病院と面接し複数から内定をもらうことがあります。
また、内定をもらっても「やっぱり、この病院で働くのを辞めたいな」と思うこともありますよね。
でもいざ内定を辞退しようと申し出ようとした時、「どんな辞退の仕方なら一番失礼がないのか」を考えるでしょう。
ここでは、看護師が内定を辞退するときに絶対にやらなければならないことを簡単に解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
看護師が内定を辞退するときに先にしなければいけないこと
実は転職活動中の看護師が、せっかくもらった内定を辞退するのはよくあること
いくつ採用試験を受けて、どこに就職を決めるかは自由ですが、問題になってくるのは内定辞退のタイミングや辞退の仕方。
そもそも病院側は、内定を出して働いてもらうための準備をし始めています。
もし、辞退する意思が固まっているのであれば、病院側にとってもすぐに伝えて欲しいもの。
次の採用活動がありますからね。
そこで辞退することを先延ばしにしたり、辞退の理由が病院側にあるような内容だったりすると、迷惑をかける上にトラブルに繋がる可能性もあります。
もしかしたら他にも看護師の応募者がいたのにもかかわらず、あなたを採用し内定を出したという可能性も考えられます。
最悪、損害賠償請求されてしまうといったケースを聞いたことがある(実際には損害賠償を請求されても承諾する義務はない)ので、「お試しに受けてみた」「どうせ後で断ればいい」という考えはあってはなりませんよね。
内定を辞退するようなら、最初から応募し面接を受けることをしないのは当然でしょう。
でも、様々な理由でお断りせざるを得ない場合、必ず早急かつ丁寧に内定辞退の連絡を入れることが社会人としての礼儀です。
そこで大事になるのは、内定を辞退するときは必ず電話で採用担当者に直接連絡をすることです。
何度か連絡をしても、採用担当者にどうしても繋がらないときはメールでもいいでしょう。
ただし最初からメールで辞退の連絡をするのはマナー違反です。
まずは電話から、どうしても電話が繋がらない場合のみメールを使うことを覚えておきましょう。
内定辞退を電話するときのポイント
看護師が内定を辞退するとき、まずは採用担当者に電話で連絡を入れることが一番大事になってきます
電話をかけるときのタイミングや辞退する意思の伝え方によっては、病院側を怒らせてしまう可能性があります。
ここでは、内定辞退を電話するときのポイントについて解説しますね。トラブルなくお断りをして次に進むために、しっかり確認しておきましょう。
内定辞退を決めたらすぐに電話する
まず最も大事なことは、内定辞退を決めたらすぐに採用担当者に連絡をすることです
法律上、内定者にも適用されている決まりがあります。
「期間の定めのない労働契約については、各当事者はいつでも解約の申し入れをすることができ、解約の申し入れから2週間を経過することによって終了する。」(民法第627条)
このように定められているので、とにかく辞退する意思が固まったらすぐに伝えるのがお互いのために良いでしょう。
病院側が内定を出した時点で、承諾されることを前提として入職の準備をすすめています。早く辞退する旨を伝えれば、その分迷惑をかけるのが最小限で済みます。
病院側の不満は言わない
看護師が内定を辞退するのには、様々な理由があります。
面接を受けてから内定をもらうまでの間に、夫の転勤が決まったり自分自身が妊娠してしまったりと突発的な変化が起きる場合もあるでしょう。
ただ、ほとんどの場合は「他にも採用面接を受けている病院がある」「面接を受けて、病院のイメージが悪くなった」ことが理由で、内定を辞退しようと考えます。
面接を終えて、病院側に対してのイメージが悪い方に変わった場合、辞退の理由に病院側の不満を言うことは避けましょう。
内定を出したのにもかかわらず不満を言われた場合、病院側にとっては理不尽極まりないことです
もし今後、辞退を伝えた病院に再び採用応募することになれば、「また断るのではないか」と悪い印象を持たれることにもなります。
もしもの時を考えて、内定辞する際は申し訳ないという気持ちで伝えることが大事です。
全てを正直に伝える必要はない
内定辞退を伝える際、病院側に全てを正直に伝える必要はありません
まずは、こちらの申し訳ないという姿勢をしっかり見せることが一番大事です。
ただ病院側からすれば、どうして辞退することになったのか、その理由を知っておきたいと思います。
もしも「どうして辞退をする方向になったのですか?」と理由を尋ねられた場合、前述したように病院側の不満を避けつつ、理由を伝えるようにしましょう。
一番多く使われる理由は、「実は他の病院の面接も同時に受けており、この度はそちらの病院でも内定を頂き、お受けしようと思いました」といった内容です。
採用担当者によっては、「どちらの病院ですか?」「内定を受けた基準は何ですか?」など、深く聞いてくる場合があります。
その際は全てを正直に答えず、「これ以上の回答は控えさせていただきます」と回答すると良いですよ。
このように、内定辞退を伝える場合は3つのポイントに注意し、トラブルなく終えましょうね。
内定を承諾した後に辞退するには?
看護師が内定を辞退する際、内定を承諾した後の場合でも辞退することは可能
ただし、容易に想像できますように、社会人としてのマナー違反である上に病院側に多大なる迷惑をかけることは分かりますよね。
とは言え、本当は働きたいと思っていても内定を辞退しなければならない状況があります。
たとえば家族の急な転勤、健康上の問題です。
中には、「やっぱりその病院では働きたくない」「もっと条件の良い病院を見つけてしまった」と言う場合もあるでしょう。
もし内定を承諾した後に辞退することになった場合、どのようなことに注意したらいいのか解説していきます。
内定承諾後の辞退は「電話+手紙」で誠意を伝える
内定承諾をした後の辞退は、「電話+手紙」で連絡し、しっかりと誠意を伝えることが大事になります
この場合は、採用担当者に何度か電話しても繋がらないのでメールで連絡を入れることは避けましょう。
必ず採用担当者に直接伝えます。
電話では「貴重なお時間を割いて頂いたのにもかかわらず、このような事になり大変申し訳ございません」と、しっかり詫びる言葉を伝えます。
もし可能であれば直接病院に出向くことが一番誠意の伝わる行為なので、電話で辞退の旨を伝える際に、「直接お詫び申し上げたいのですが」と伝えてみましょう。
大抵の場合は、そこまでしなくても良いと言ってもらえます。
そうなれば、最後に手紙を書いて誠意を見せます。
内定承諾後の辞退は、病院側にとって時間と労力の大損失になります。
看護師側が出来るのは、最大限に申し訳ない気持ちを伝えることです。
常識範囲内の辞退理由を伝える
内定承諾後に辞退する場合は、どうして辞退することになったのか伝えることも大切です。
ただし、病院側が悪くなるような理由は避けましょう。
そして常識の範囲内で理由を伝えます。
この場合に伝える理由として、多いのは「一身上の都合」です
これで納得してもらえるなら良いのですが、病院側から尋ねられた場合は、失礼の無いように理由をお話しましょう。
本来ならばこのような状況になってはいけませんが、もしも内定承諾した後に辞退する場合は誠意のある姿勢で連絡をすることが最も大事ですよ。
まとめ
看護師が内定を辞退することは珍しいことではありません。
ただ、病院側に多大な迷惑をかけることは間違いなく、本当なら辞退する状況にならないように就職活動をすることが大切です。
しっかりと病院の情報を収集し、働きたいと思った病院だけ面接を受けることが前提です。
その上で内定を辞退するのであれば、誠意をもって失礼のない連絡方法と辞退の理由を伝えます。
そして次に応募する病院で再び内定を辞退することにならないよう、自分がどんな病院で働きたいのか、応募先に求める条件を改めて考え直してみましょうね。