看護師にとって退職や転職はつきもの。
多くの方が経験していることだと思います。
退職時にはさまざまな手続きをしなくてはなりませんよね。
この時に必要なのは手続きだけではありません。
勤務先に返却しなくてはならないもの、逆に受け取るものも多くあります。
本記事では、転職を2回経験したことのある私が、勤務先に返却するものと受け取るものについて解説していきます。
転職や退職を検討している方や予定している方はぜひ参考にしてみてください。
看護師が転職時に返却するもの
看護師が勤務先を転職する時、基本的に貸与品の返却をしなくてはなりません。
貸与品には以下のようなものがあります。
・健康保険証
・職員証
・セキュリティーカード
・白衣
一つずつご紹介していきますね。
健康保険証
勤務先を転職する時、健康保険証を返却する事を忘れてはいけません。
これは加入している雇用保険から外れるためです。
基本的には退職する日に返却をするものという決まりになっており、例えば3月31日付けで退職する場合は、この日が返却日です。
しかし中には有休消化のために3月は出勤しないという方や病気や怪我といったやむを得ない事情のある方もいるでしょう。
このような場合は勤務先の総務の方に相談するようにしてください。
また健康保険証を返却した日以降は、その健康保険証を使用できません。
もし任意保険などの手続きをする場合は、使用していた健康保険証の保険者番号が必要になってきますので、番号をメモしたり写真に残したりして、わかるようにしておきましょう。
職員証
転職をすると、退職日以降はその職員の資格を失います。
そのため勤務先から与えられていた職員証は返却するものとなります。
皆さんは看護師ですから、名刺はお持ちではなかったと思いますが、もし名刺などもお持ちだった方は一緒に返却するようにしてください。
また職員証を入れていたストラップやケースなども忘れずに返却するようにしましょう。
セキュリティーカード
こちらも職員証と同じ返却するものとなります。
退職日翌日以降は職員ではなくなるため、セキュリティーカードも返却しなくてはなりません。
白衣
白衣に関しては勤務先次第によるところもあります。
私が勤務していたところは貸与制だったため、白衣は全て返却しました。
白衣は勤務先で洗濯していましたので、自宅で洗濯することなく返してしまいました。
看護師が転職時に受け取るもの
看護師が転職時に返却しなければならないものを紹介しました。
ここからは転職時に受け取るものについて解説していきます。
転職時に受け取るものとして、以下のものが挙げられます。
・雇用保険被保険者証
・離職票
・源泉徴収票
・年金手帳
・退職証明書
それぞれ見ていきましょう。
雇用保険被保険者証
この言葉を聞いたことのない方も多いのではないでしょうか。
雇用保険被保険者証とは雇用保険に加入した際に発行される証明書のことです。
勤務先を退職する際に発行され、転職する場合入社手続きの際に必要となります。
私の場合は退職時に発行が間に合わず、退職日より2週間ほどしてから郵送で届きました。雇用保険被保険者証は紛失してしまった場合でも、管轄のハローワークなどで再発行できます。
受け取った際は必ず保管しておくようにしましょう。
離職票
離職票は退職した際に発行され受け取るものです。
こちらも必ず保管しておく必要があります。
直接転職時に必要になるわけではありませんが、退職後失業保険の受給を考えている方は必要な書類です。
源泉徴収票
源泉徴収票は毎年もらっているため、記憶に残っている方も多いでしょう。
源泉徴収票は1年間で支払った給料の総額と徴収された税金の額が記載されており、年末調整などに用いられます。
確定申告の際にも必要な書類となっています。
この書類は退職時に渡されないため、後に郵送で送られてきます。
もし失くしてしまった場合は、前の職場に再申請すれば発行してもらえます。
年金手帳
年金手帳は、入社時に勤務先に提出したという方も多いのではないでしょうか。
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退職する際には預けていた年金手帳を返却してもらい、公的年金から外れることとなります。
新たに加入手続きが必要となりますので、その際に年金手帳を再度提出しなくてはなりません。
忘れずに受け取るようにしましょう。
退職証明書
これはもらう方ともらわない方とで分かれるかもしれませんね。
次の転職先が決まっている場合、転職先で提出を求められる可能性もあります。
ただし辞令などで代用できる場合もありますので、必ず必要なものではないでしょう。
看護師が退職(転職)時に行うこと
退職・転職に伴い、返却するもの受け取るものについてご紹介してきました。
意外とたくさんの種類があって、驚かれた方も多いのではないでしょうか?
ここからは実際に退職の手続きやその後の流れについて解説していきます。
私の実体験に伴ってお伝えしますので、やや情報が古かったり、自分の勤務先とは違うという方もいらっしゃることと思いますが、こちらご了承ください。
(1)退職の意向を伝える
みなさんの勤務先には必ず就業規則が明記された冊子があるはずです。
それを見てみると、退職の手続きについて記載されており、特に退職の意向は◯ヶ月前までに伝えるようにと書かれています。
一般的には3ヶ月前までに上司に伝えるようにと書かれていると思います。
しかし「急に家族の転勤が決まった」「両親の介護のため地元に戻らなくてはならない」など、突発的に退職せざるを得ない状況もあります。
こういった場合は、出来る限り早く上司に伝え相談するようにしてくださいね。
(2)退職に必要な書類を記載・提出する
上司に退職の意向を伝え、確定すると、総務または上司から退職に必要な書類を渡されます。
退職届などは勤務先によって規定がある場合がありますので、フォーマットに従って記入するようにしてください。
私の勤務先は白いA4用紙であれば何でも構わないということでしたので、勤務先にあったコピー用紙に記入したことを覚えています。
(3)身辺整理
退職届まで提出したら、次は身の回りの整理です。
看護師の場合、自分のデスクはないところがほとんどだと思います。
もしお持ちの方はデスクの片付けと、あと忘れがちなのがロッカーの整理です。
私のロッカーは白衣やナースシューズの他に、研修でもらった製薬会社の書類をやたくさんのペンが散乱しており、片付けに悩んだ記憶があります。
結局全部持ち帰り、その日の荷物は大変でした。
(4)お世話になった方々への挨拶
仕事をする上でたくさんのお世話になった方々がいることでしょう。
そういった方々への感謝の気持ちを忘れず、退職の意向とお世話になった旨を伝えるようにしてください。
あと古い風習かもしれませんが、退職するときは勤務先全員が食べられる個数の菓子折りなどを用意し、退職日に渡すようにすると後腐れなくて良いと思います。
(5)備品の返却、書類などの受け取り
こちらは前述したように、健康保険証や職員証、白衣などの返却を行い、そして離職票や年金手帳などの必要書類を受け取ります。
何かしらを忘れてしまうと、退職日翌日以降に再度勤務先を訪れないといけませんので注意してください。
私の職場は退職日に辞令交付式があり、そちらで退職の辞令をいただきました。
これは勤務先によって、あったりなかったりのため、あまり気にしなくて良いでしょう。
まとめ
看護師が転職する時に返却するもの・受け取るもの、また退職の流れについて解説してきました。
看護師はライフステージやその時々の状況によって退職・転職する方が非常に多い職種です。
ぜひ本記事を読んでスムーズに退職できるよう、準備してくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。