
看護師として働く中で、多くの方が経験する「転職」。
将来を見据えたポジティブな転職もあれば、残念ではあるもののネガティブな転職もあります。
その中で転職サイトを活用する方も多いでしょう。
かくいう私も、これまで転職サイトを用いて2回転職しています。しかし決して良い転職とは言えませんでした。
本記事では、そんな私の体験談を交えながら転職サイトで失敗してしまう理由や失敗しないためにできることをご紹介していきます。ぜひ最後までご一読ください。
看護師が転職サイトで失敗してしまう理由
看護師が転職サイトで失敗してしまう理由は3つあります。
・明確な希望条件を伝えられていない
・担当者との相性
・条件が厳しすぎる
上記3点について、それぞれ見ていきましょう。
明確な希望条件を伝えられていない
転職サイトを利用するとき、基本的にキャリアアドバイザーが専属につき、さまざまな転職活動のサポートをしてくれます。
ここでアドバイザーに希望条件を伝えられないと、自分の希望を叶える転職活動ができません。
転職をするとき、ほとんどの方が希望条件をお持ちのはずです。
残業なし、給料が多い、夜勤なしなど、多くの条件があります。
この中でみなさんが最も重要視する順から5つまでを書き出してみてください。
実際に書いてみると、希望条件の優先順位が決められます。
はっきり言って、希望条件全てに当てはまるような勤務先は一握りしかありません。
しかも好条件のところは倍率も高く、入社自体が難しいです。
希望条件に優先順位をつけることで、キャリアアドバイザーにも相談しやすく、満足のいく転職活動ができます。
担当者との相性
正直なところ、私はこれに一番悩みました。
転職活動をする時に、相談や面接対策、内定の連絡、内定後の動き方など、キャリアアドバイザーとのやり取りをする機会は多く、二人三脚とも言われています。
つまりキャリアアドバイザーとの相性は転職活動をするうえで、非常に大切なのです。
実際に私が転職活動をしていた時のお話をしましょう。
私:希望条件は、残業が少なくて…(条件を4つほど伝える)。
キャリアアドバイザー:わかりました。条件に合う求人を探してみます。3日ほどお時間をいただきたいのですが、⚪︎月×日にまたお電話してもよろしいでしょうか?
私:はい、大丈夫です。その日は午前中出かけるので、できれば午後がいいです。
キャリアアドバイザー:かしこまりました。では本日と同じ15時にお電話差し上げます。
そして電話当日。15時に電話に出られる準備をして待っていました。
5分、10分と時間が過ぎ、「かかってこないなぁ」と考えているうちに1時間が経ってしまいました。
「もしかして約束忘れられてる?」と焦った私は、すぐに会社へ電話しました。
別のアドバイザーにつながり、「●●(担当者)は別の方の対応をしており、すぐに出られないようです。折り返しこちらから、かけ直す形でもよろしいですか?」とのことだったので、「わかりました」と了承しました。
そして当日、翌日と日が過ぎても、そのアドバイザーから電話がかかってくることはありませんでした。
理由もなく約束をドタキャンされてしまい、私はこのアドバイザーに対して不信感を持ってしまいました。これでは信頼関係を築くことは難しいですよね。
結局この後、別の担当者に変更してもらいました。
初回相談ではわからないかもしれませんが、アドバイザーの話し方や次回の電話のタイミングなどで、信頼のおけるアドバイザーかわかることもあります。
もし少しでも不信感を持ったのなら、アドバイザーは変えてもらいましょう。もしくは転職サイトを変えるのも一つの手ですね。
条件が厳しすぎる
転職の希望条件が厳しすぎると、転職先の数が絞られてしまい、難しい転職活動になることが予想されます。
例えば、3年間病院勤務した方の転職における希望条件が以下の3点だったとします。
・月収40万以上
・夜勤なし
・残業なし
パッと見て、この条件に当てはまる病院や施設はかなり限られてくると予想できますよね。
そもそも看護師というのは夜勤手当があるからこそ、そこそこの給料がもらえる職種です。
それにも関わらず、「夜勤なし」かつ「残業なし」で月収40万というのは、非常に厳しい条件と言えます。
もちろん探せばあるのかもしれませんが、求人としてはかなり限られてくるのは間違いありません。
理想も大切ですが、転職においては現実的な条件で、求人を探すようにしましょう。
看護師が転職サイトで失敗しないために
転職サイトで失敗しないようにするためには、以下のポイントに注意するようにしましょう。
・それぞれの転職サイトの特徴や得意分野を知る
・求人内容を吟味する
・現実的な希望条件にする
・自分の経歴を棚卸する
それぞれ細かく解説していきます。
それぞれの転職サイトの特徴や得意分野を知る
転職サイトにはそれぞれ得意分野があります。
例えば「病院求人の取り扱いが多い転職サイト」や逆に「施設や訪問看護などの求人の取り扱いが多い転職サイト」など。
もちろん転職サイトに登録すると、担当アドバイザーが希望条件に合わせて求人を探してきてくれるのですが、得意分野によって取り扱っている求人数に差が出てきます。
希望条件に合わせて転職サイトを吟味した方が良いでしょう。
求人内容を吟味する
アドバイザーから求人を紹介された時に、すぐに応募するのは避けましょう。
まず根底に求人を出すということは離職者が出たということや人手が足りなくなったということが考えられます。離職者が出るということは、その職場に何かしらの不満があったのかもしれませんよね。
同じように人手が足りなくなって求人を出した場合も、「とても忙しい職場なのかな?」と予想を立てることができます。
こうした不満や忙しさというのは求人内容から検討をつけることができます。求人の給料の欄や手当の部分、福利厚生など、確認してみてください。
他にも求人が出された日付も注意が必要です。
とても良い条件の求人があった時に、その求人が出された日付が数ヶ月前の場合があります。
それはつまり、こんなに良い条件なのに、未だに人が集まっていないということになりますよね。
こういった求人は、職場内の人間関係が悪いなどの理由が考えられます。
良い求人を見つけても、すぐに飛びつかず、よく求人内容を確認するようにしてくださいね。
現実的な希望条件にする
前述しましたが、希望条件が現実とかけ離れすぎているような条件の場合、求人数がかなり限られてきます。
できる限り多くの求人の中から、よりご自身の条件に合致するところを選んだ方が、転職後の乖離も少なく、より良い転職となるでしょう。
求人数を多くするためにも、希望条件を現実的な条件にし、かつこれだけは譲れないという条件のみで絞ることをおすすめします。
自分の経歴を棚卸する
ご自身の経歴を一度棚卸してみてください。
どうして看護師として働きたいと感じたのか、学生時代に好きだった得意だった分野は何か、これまでどんなところで働いていきたのかなど。
これまでの経験を十分に活かすことができる職場がきっとあるはずです。
また棚卸する時には、必ず今後どうなっていきたいのかも一緒に考えるようにしましょう。
これを行うことによって、自ずと転職先の方向性が定まってきます。
転職後、こんなはずじゃなかったと思うことがないように、有意義な転職活動にするようにしましょうね。
まとめ
転職サイトで失敗してしまう理由や対処法をご紹介してきました。
転職サイトは上手に利用すれば、非常に効率よく転職できます。
しかしながら、上手に利用するためには、その使い方を知っておかないとなりません。
ぜひ本記事を参考に、失敗しない転職サイトの使い方を知り、満足のいく転職活動をしてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。