看護師をしていて大半の人が持ち歩きノートを持っています。
看護師ではなくても看護学生時代からこの持ち歩きノートを活用している人はたくさんいるでしょう。
では、看護師誰もが持っているであろう持ち歩きノートは一体どのような場合に使えるのか、またその中身とはどのようなものなのでしょうか。
今回は看護師の持ち歩きノートについて、持っていて役に立つ理由や、私の持ち歩きノートについて紹介していきます。
持ち歩きノート持っていないという方や、イマイチ使いこなせないという方はぜひ参考にしてください。
看護師に持ち歩きノートは必須!
看護師の多くがこの持ち歩きノートをポケットに入れています。
人によってはポケットノートと呼んでいる人も。
これは、自分で書くメモ帳なものはもちろん、他にも出版社が出しているポケット型のノートもあります。
私は両方ポケットに忍ばせて仕事をしていますが、あるとかなり便利であり、戸惑ったり対処に悩んだ際役に立つことが多くあります
また、他にも一つの安心材料として持ち歩いている人もいるでしょう。
それだけ持ち歩きノートは看護師にとって一種のお守りのようなものです。
また持っていて使用しない時はなく、必ず必要になるので、自分用のメモはもちろん、色々な情報が記載してある看護師ノートを持ち歩いても損はありません。
看護師の持ち歩きノートは、こんな時に役に立つ!
では実際に看護師の持ち歩きノートはどのような時に役に立つのでしょうか。
これは私の体験談も含めて紹介していきます。
役に立つ例を聞くと、看護師の持ち歩きノートの使用方法も理解していただける部分もありますので、ぜひ参考にしてください
また、これから持ち歩きノートを持とうか悩んでいる人は以下どのような時に役立つのか一つの指標にして頂き、必要か否か考えてみましょう。
採血など基準値を把握できる
通常のメモ帳にもそうですが、出版社が出している看護師の持ち歩きノートには、様々なデータが記載してあります。
その中の一つでもある採血の基準値データというのはとても貴重で、現在の症状や何か炎症があった時、患者の異常などを把握する際にも十分利用することができます。
また、自分で作る際には自分にとって欲しい情報の採血データだけを記載しておくだけでも判断材料となり、患者の異常値把握にも役立つでしょう。
私は新人の時に、採血の基準値を覚えることができず、常にこの持ち歩きノートを確認しては照らし合わせていました
私の場合は小さめのメモ帳に白血球や赤血球、一般的なデータの入力はしておきました。
このように一般的に知っておくべき医療知識は前もって書いておき、そこから必要な知識をプラスするだけで覚えることができます。
技術を覚える際に使える
看護学生時代には全く触れることがなかった医療器具や、技術を学ぶ機会が看護師になるといくつもあります。
その際に聞いて覚えるだけではなかなか取得ができないことや、何度も他の看護師に確認しなければできないという状況になります。
看護師の持ち歩きノートに記載をしておけば、わざわざ別の看護師に確認を取る必要もなく、自分のメモを確認しつつ作業ができるので、不安などもなくなります
特に技術は何度も行って初めて身に付くことでもありますが、何度も行う機会を得られなかったり、何ヶ月かして久しぶりに必要となるということもあるので、メモを取っておくに越したことはありません。
情報伝達の際有効
後で先輩看護師に確認を取ろうという時や、現段階で医師や師長から受けた話などを別看護師に伝達をしなければいけないという際に看護師の持ち歩きノートに記載しておくことで、伝達忘れはありません。
看護師は朝と夕方に必ず申し送りが行われます。 この申し送りに苦手意識を持っている看護師は多く、上手く話せないと悩む人も少なくありません。 そんな申し送りですが、実は重要なポイントを掴んでいれば …
その場で聞いて記憶だけで話そうと思うと、伝達できていないことがあったり、自分の中で適当な解釈をして間違った情報を伝えてしまうということがあります。
また患者の状態把握をする際などでもカルテに記載することはもちろん必要ですが、すぐできないという場合には持ち歩きノートを活用すると便利でしょう。
情報を整理することができる
上記のように伝達を必要とすること、患者の状況でメモを必要とし、後で申し送らなければいけないという時に、適当にメモを取った後、空いている時間を活用して情報を整理することができます
ただメモを取っただけで情報を伝達しようとしても、最終的にはまとまっていないことで何を伝えるべきなのか、話があちらこちらに行ってしまい、うまく伝わらないということがあります。
そのため、メモを取っておいてまとめることで、後に何を伝えるべきなのか整理が可能となるので、持ち歩きノートはとても助かるでしょう。
患者メモとしても代用できる
受け持ち患者を持った際に、その患者の疾患についてということや、その日の患者の状態などを詳しくメモを取ることができます。
そしてそのメモを用いて前述のように伝達に利用することも可能でしょう。
また、患者の状態をすぐに医師に伝達したくても、他の受け持ちもあるということで、すぐ行動できず後で行うということもあります。
その間に他の受け持ち患者の情報も伝えなければならないとなると、情報内容が混ざってしまい、間違った情報を伝える可能性も否めません。
そうならないためにも、持ち歩きノートに患者の状況はもちろん、患者の趣味や好きなことなどを記載しておくと良いでしょう。
私は、受け持ち患者の趣味を記載しておくことで、患者との話内容を忘れないことや、次の受け持ちの際に話題提供の一つとなっていました
私の持ち歩きノート
看護師の私も現在使い慣れた持ち歩きノートがあります。
私の持ち歩きノートで工夫しているところは、まず3冊という点です
1冊目は出版社が出しているポケット看護師ノートであり、2冊目は患者情報で、こちらは個人情報にもなり、落とす危険性を回避するために病院内に置いていきます。
3冊目は看護技術やデータなど看護師として得る必要のある勉強ノートになっています。
このように仕分けることも一つでしょう。
忘れそうなことはすぐにメモ
記憶力に自信はあっても、どうしても看護師をしていると様々な情報や得なければいけないことが多くあります。
そのため、機械の使い方であったり、すぐに使うことがない言葉などは、常にメモを取っておきます。
そうすることで、急に利用を有してもメモを確認することで安心して使うこと、知ることができるでしょう。
記憶を信用しすぎると後に失敗のもととなるので注意してください。
医療用語や薬剤が覚えられる
医療業界は略語や学生時代に習ったことがない言葉がたくさん飛び交います。
その都度調べることは大切であり、分からない場合には先輩看護師に確認を取ることが重要となってくるでしょう。
私は一度聞いたことのない言葉が出た際に先輩から意味を教えてもらったにもかかわらず、メモを取りませんでした。
そのため、次にその言葉が出てきた時理解できずに怒られたことがあります。
今は全て持ち歩きノートに記載し、カルテでもその言葉を使っているので覚えることもできましたが、何度も言う様に記憶力を頼りにしていてはいけないと痛感
医療用語は特にどういう意味なのか、正式な言葉の意味などメモを取っておくと申し送りの際や、カルテに記載してある際に理解ができるので有効です。
まとめ
看護師は何年経っても新しい医療技術というものは入り、採血や検査データというのも変わる時があります。
その都度情報を入れて学んでいかなければいけないことも多く、覚えるため、覚えておくためにも持ち歩きノートというのは重要となってくるでしょう。
また場合によっては私のように患者情報を記載して、後のコミュニケーションに利用することも一つの方法となってくるのでぜひ活用してみてください。