看護師の世界!休みや有給が貰えない風潮はいつまで続く!?

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看護師の職場では、希望しても休みがもらえない、さらには有給休暇を申請するだけで白い目で見られる…そんな状況を経験したことはありませんか?

私自身、休みを希望したら「何考えてるの?」と呆れられたり、希望そのものをなかったことにされたりと、理不尽な思いをしたことがあります。

 

結論から言うと、看護師にも休みを取る権利は当然あります。

 

しかし、この権利が尊重されない職場環境が未だに多く、問題を抱えているのが現状です。

今回は、なぜ看護師が休みをもらえないのか、その背景や解決策について詳しく考えてみたいと思います。

 

なぜ看護師は休みをもらえないのか?その原因と背景

 

看護師が休みを取りづらい理由は、いくつかの要因が絡み合っています。

 

まず一つ目は、人手不足の問題。

医療現場は慢性的な人材不足に悩まされており、一人でも欠員が出ると業務が回らなくなる可能性があります。

そのため、休みを取ることが現場全体に負担をかけると考えられ、結果として「休みを希望することが悪い」という空気が生まれてしまいます。

 

二つ目は、管理職の意識不足。

看護部長や師長が「有給休暇は権利であり、積極的に取得させるべきだ」という認識を持っていない場合、休みを希望する看護師が軽視されがちです。

特に「辞める人が最後に有給を使い切りたい」と希望しても、師長や管理職が「有給なんて渡す必要ない」と考えていると、実際に消化するのは難しくなります。

 

三つ目は、看護師特有の職場文化です。

同僚や先輩から「有給取るなんて非常識」「みんな我慢しているんだから」といった圧力を受けることも少なくありません。

 

このような文化が根付いている職場では、有給を申請すること自体がタブー視され、休みを取りたいと言い出せない雰囲気が生まれます。

 

 

 

有給休暇の消化率が低い看護師業界の実態

 

厚生労働省は、年間5日の有給休暇を消化することを企業に義務付けています。

しかし、看護師の職場ではこのルールが守られていないことが多いのが実情です。

 

例えば、師長や管理職が「有給はあっても使わなくていい」と公言していたり、申請書類を提出しても揉み消されたりすることがあります。

私の前の職場では、有給を申請すると「あなたは何回休んでるの?」と嫌味を言われたり、同僚に「迷惑だからやめて」と言われたりすることが日常茶飯事でした。

こうしたプレッシャーに負けて、結局有給を使わずに辞める看護師が多かったのを思い出します。

 

このような現状は、看護師の労働環境の改善が進んでいない証拠と言えるでしょう。

 

 

 

「休みが取れない=仕方ない」ではなく「労働環境の問題」と考えるべき

 

休みが取れない風潮について、私たち看護師自身が「仕方ない」と諦めてしまうことも問題。

しかし、休みを取ることは労働者としての正当な権利であり、これを阻害されるのは明らかに労働環境の問題です。

 

例えば、ある病院では、有給休暇を消化したいと希望した看護師が上司に拒否され、その後労働基準監督署に相談した結果、有給を全て消化できたというケースがありました。

このように法的な手段に頼ることも一つの解決策ですが、そもそも日常的に有給を使いやすい職場環境を整えることが何よりも重要です。

 

 

 

希望休や有給休暇をスムーズに取るためには?

 

では、どうすれば希望休や有給休暇をスムーズに取れるようになるのでしょうか?

 

まず必要なのは、管理職の意識改革。

有給を消化させることがスタッフのモチベーション向上や離職率の低下につながることを理解し、それを推進するリーダーが求められます。

 

また、現場のスタッフ同士で協力し合う仕組みを作ることも大切です。

例えば、「お互いにフォローし合いながら休みを取る」という意識を共有することで、休暇が取りやすい環境を作れます。

外来や手術室など、配置に余裕がある部署と連携してカバー体制を整えることも効果的です。

 

さらに、個人としては「権利としての有給休暇」を正しく理解し、必要なら労働基準法を根拠に交渉する準備をすることが重要です。

「どうせ無理だろう」と諦めるのではなく、労基署や組合に相談するなど、行動に移すことで状況を改善できる場合もあります。

 

 

 

休みが取れないことが看護師の離職につながる現実

 

休みを取れない状況が続くと、心身に大きな負担がかかり、最終的に「この職場では働けない」と判断して辞める人が増えます。

看護師不足が問題視される中で、こうした状況を放置するのは職場全体にとってもデメリットです。

 

特に、休みが取れないことでバーンアウト(燃え尽き症候群)になるケースが多く、患者さんに対するケアの質も低下する可能性があります。

休みをしっかり取ることでリフレッシュし、仕事への意欲を取り戻すことができるのです。

 

 

 

まとめ

 

「看護師は休めない」という風潮は、長年にわたって業界全体に根付いています。

しかし、休みを取ることは労働者としての正当な権利であり、これをないがしろにする職場文化は改善されるべきです。

私たち看護師自身が「休むことは悪いことではない」という意識を持ち、適切な方法で休みを申請することが重要です。

正直なところ、管理職や同僚に白い目で見られるのは不快ですし、ストレスもたまりますよね。

 

でも、それを恐れて黙っていては何も変わりません。

 

休みを取りやすい職場を目指し、声を上げる勇気を持つことが、看護師業界全体の改善につながると信じています。

看護師の世界が少しでも働きやすい環境になることを願ってやみません!