
看護師としての働き方は様々で、病棟やクリニック、施設だけではなく応援ナースという働き方もあります。
応援ナースは主に派遣などを斡旋している企業から3ヶ月~6ヶ月程の契約期間を持って病院や施設など看護師を短期間求めている所で働くというものです。
そのため常勤とは異なり短期間働きたいという人や色々な地方へ行って様々な経験を得たいという人にもオススメの働き方になりますが、そのような理想的な働き方でも応援ナースを辞めたいという人も少なくありません。
それはどのような理由でそう考えてしまうのでしょうか。
その理由やその際にやるべきことや対策を紹介していきます。
応援ナースをやめたい人は多い?

冒頭でもお伝えしたように応援ナースを理想的な働き方だと選択をしても、短期間で応援ナースを辞めたいという人は少なくありません
看護師という職種は続ける人は多くなく、常に看護師不足と言われる程どこの病院や施設も常に看護師の募集をしています。
そんな所に応援に行く応援ナースは正直楽ではないでしょう。
ではどのような部分が楽ではなのか、何故応援ナースを辞めたいと思うのかその理由について解説していきましょう。
新しい雇用先が決まらなくて不安定
応援ナースは雇用期間が決まっています。

主に3ヶ月~6ヶ月間病院や施設に応援ナースとして勤務しに行きますが、その期間が終わった後、次の仕事が必ずあるのかというとそういうわけではありません
もちろん継続を希望した場合には応援ナースと病院側が合意すれば可能となりますが、簡単に決まるものではないでしょう。
またその職場が合わない場合には、継続を自分の中で決めることもできません。
そうなれば次の職場を自分で探さなければいけなくなります。
実は看護師が足りない現代でも応援ナースの求人に関してはそこまで多くありません。
そのため、必ずしも次があるだろうと踏んでいると契約終了間近になって見つからず、収入がストップしてしまうことも。
このように応援ナースは不安定という部分で、安心を求めて応援ナースを辞めたいと思う看護師も少なくありません。
体力的にも精神的にも辛い
応援ナースは看護師としての職務は変わらないという点や、短期間の勤務であっても時間帯は常勤同様の勤務形態であることから、夜勤もあれば残業を余儀なくされることもあるでしょう。
そのため体力的にはキツイことに変わりありません。

応援ナースと常勤看護師の違いとして、入職当初に教育等はなく、分かっていて当たり前のように受け持ちや技術等自分の能力として求められてしまいます
そのため、即戦力になることはもちろん、教えてもらえないことから使い勝手が分からないということも多く、人間関係に悩まされることも多いことから精神的な負担も大きいと言えるでしょう。
環境や地域になじめない
上記のように人間関係はもちろん、職場に慣れる必要性も出てきます。
ある程度慣れてきたら期間終了ということも多いので、次の職場へ移動となることもあるでしょう。

雇用先の地域が自分の住み慣れていない場所で、全く新しい所となれば、そこに馴染むことも必要となってきます
住む環境の変化や適応する能力が必要でもありますが、うまくいかず応援ナースの道をやめる人も少なくありません。
もちろん理想としていた地域へ引っ越すことを目的として応援ナースを続ける人もおり、雇用期間終了後もその地域で暮らす選択をすることも多いでしょう。
しかし、地域に馴染めなければそこで継続して住むことも困難となります。
応援ナースを辞めたいのなら知ってほしい事
応援ナースを辞めたいと思った際に、辞めることはそう難しくありません。

しかし応援ナースを辞めたいと思っても二つ程大きな問題があるのです
一つ目の問題として、ペナルティを課せられる可能性があるということです。
雇用期間満期を迎えて継続なく退職という形であればペナルティなくできますが、もし契約期間中に退職を希望した場合にはペナルティが課せられる可能性があります。
それは応援ナースとして病院へ行った際の赴任費用返却です。
雇用先は契約期間満了まで働くことを一つに応援ナースにお願いしているため、それをこなすことなく退職となればそれだけの問題が起きるということを念頭に置いておきましょう。
もう一つの問題は、応援ナースを辞めた後の引っ越し費用を負担しなければいけないということです。
これは雇用期間を終わった後も必要とし、雇用期間後に引っ越しをしなければいけない場合はお金がかかるということを考慮しておきましょう。
応援ナースを辞める前に考えてみよう

もし応援ナースを辞めたいという気持ちになっているのであれば、すぐに辞める決断をするのではなく、少し時間をおいてみてください
応援ナースに限らず、何かを辞める決断をするには一呼吸置くことで考え方をまとめられるでしょう。
そして以下応援ナースを辞めたいと思った際の対策として参考にして頂き、再度応援ナースを辞めるべきかどうか考えてみてください。
夜勤専従ナースがある
応援ナースは雇用先へ常勤同様の勤務内容を雇用期間内こなすということが求められます。
そのため、日勤はもちろん夜勤もしなければいけないでしょう。

体力と精神力に大きく関与し気持ちが落ちてしまうことの原因にもなるのであれば、夜勤専従という選択もあります
これは応援ナースを運用している企業に案件があることを前提ですが、夜勤のみの勤務であるため、体力や精神的な部分でも落ち着くのではないでしょうか。
派遣ナースに切り替えることも一つ

応援ナースを辞めたいと思っているのであれば、働き方を変えてみることも一つです
応援ナースは雇用期間内雇用先のルールに従って働くことを求められますが、派遣ナースの場合は派遣先に短期間働くものではあるものの、自分の時間を優先することもできます。
看護師の働き方には色々ありますが、その中に「応援ナース」と「派遣ナース」があります。 看護師というと病棟勤務のイメージを持つ人も多く、応援ナースや派遣ナースについて知らない人も少なくありません。   …
時給換算になるので、残業や夜勤も必要とはしないため、看護師としての仕事を続けることもでき、プライベートな時間はもちろん、比較的疲労も軽減できるでしょう。
このように働き方を変えることも一つとなるので、もし応援ナースを辞めたいと思った際には別の働き方で看護師を続ける選択をしてみてはいかがでしょうか。
契約満了期間まで頑張る
雇用期間中に応援ナースを辞めたいと思う人も少なくありません。
このような場合、確かに現段階で気持ちが落ちてしまい、続けることに対し悩んでいると思います。
しかし、雇用期間中に退職をするというのはペナルティが発生してしまう可能性も高く、また雇用先の寮などに住んでいる場合には、次住む場所も探す必要が出てきます。
そうなった時に赴任費用の返還や引っ越し費用など貯金がない場合には金銭面で困ることがあります。
その時に少しでも費用を軽減するためや、少しでも貯金を蓄えるためにも雇用期間満期まで頑張ってみてはいかがでしょうか。
担当者に相談してみて

応援ナースを辞めたいと思った際は一度応援ナース運営側の企業である担当者に相談をしてみてはいかがでしょうか
看護師という仕事はどのような働き方をしても基本は同じであるものの、やはり環境や自分に合った働き方を見つけなければ継続することは難しいでしょう。
どのような働き方をしても、その働き方が自分に合っているかどうかというのは試してみなければわかりません。
応援ナースも同様です。
もし応援ナースを辞めたいと思っているということは自分には合わなかった働き方と言えます。
そのような時はまず、応援ナースを斡旋してくれた企業の担当者に相談をしてみてください。
応援ナースを斡旋している所は転職サイトの運営や派遣の運営などもしていますし、辞めたいと思った方を数多く見てきているはずです。
そのため、次の働き方の相談はもちろん、転職先のアドバイスもくれます。
まとめ
応援ナースというのは高収入で期間が決まっているため、多くの人が希望して応援ナースの道を選びます。
しかし、経験をしてみて自分に合わないと思う人も少なくありません。
そのため、人気に反して応援ナースを辞めたいと望む看護師も非常に多いです。
もちろん辞めることはそこまで難しくないでしょう。
だからこそ応援ナースを辞めたいと思った時に上記のことを知っていただき、今後をどうするのか判断をしていってください。
次の職はもちろん、辞めた後のことをしっかり考慮することで次への道も決まりやすくなるので、慎重に行動していきましょう。