看護師という職業は、社会的に重要な役割を果たす一方で、心身の負担が大きく、プライベートを楽しむ余裕がないと感じている人も多い職業です。
プライベートを楽しむ時間が確保できないと、気づかないうちにストレスが蓄積し、心身に悪影響を及ぼします。
最終的には「自分が壊れていく」と感じるほど、追い詰められるケースも少なくありません。
ただし、適切な方法でプライベートを楽しみ、ストレスを発散することで、看護師としての持続可能な働き方を実現できます。
この文章では、看護師がプライベートを楽しむ重要性、楽しむための具体的な方法、そして仕事とのバランスを取るコツについて詳しく解説していきます。
看護師の仕事はプライベートを圧迫する過酷な現場
看護師の業務は、患者のケアや医療チームとの連携だけではありません。
シフト勤務による不規則な生活、残業、委員会活動、勉強会、記録業務など、多岐にわたる負担があります。
特に病棟勤務では夜勤が必須であり、生活リズムが乱れやすい上、夜勤明けでも十分に休めないケースが多いです。
また、突発的な患者の急変や緊急の対応が求められる場面も頻繁にあり、常に高い集中力を保つ必要があります。
その結果、休みの日も体力回復に充てざるを得ず、「ただ寝て過ごすだけの休日」が続く看護師が多いのが現状。
私も看護師になりたての頃、休みの日は何もやる気が起きず、ただぼんやりと過ごしていました。
「趣味を楽しむなんて無理」「自分のための時間なんて取れない」と感じていましたが、その生活が続くと、心の中に余裕がなくなり、自分が壊れていくような感覚に襲われるようになりました。
プライベートを楽しめないと「心が壊れる」理由
プライベートの時間は、心と体をリフレッシュするために欠かせないものです。
趣味や旅行、友人との交流といった時間があることで、仕事のストレスを発散し、翌日からの業務に向けて気力を回復させることができます。
逆に、この時間が確保できないと、ストレスが解消されずに溜まり続け、心の余裕がどんどんなくなっていきます。
私が経験したある時期、業務量が多すぎて休む暇もなく、記録作業を家に持ち帰る日々が続きました。
寝ても仕事の夢を見るほど追い詰められており、「どうして私はこんなに働いているんだろう」と何度も自問していました。
その時に気づいたのは、「プライベートを楽しむ時間が全くないこと」が、私を追い詰めていた原因の一つだったということです。
休みの日でも仕事のことが頭から離れず、結局、仕事の延長のような生活を送っていました。
このままでは体だけでなく、心も壊れてしまうと強く感じました。
「何か没頭できるもの」を持つことの重要性
プライベートを楽しむためには、何かに没頭できる趣味を持つことが重要です。
趣味を持つことで、仕事とは無関係な時間を過ごし、リフレッシュすることができます。
私の場合、同僚に誘われて始めたソロキャンプが、ストレス解消に大きな効果をもたらしました。
初めてのキャンプでは、自然の中で焚き火を見つめながらボーッと過ごす時間が、これまでの生活にどれほど足りなかったかを実感。
普段の病院の喧騒や患者対応から完全に離れることで、「自分が何をしたいのか」「何を感じているのか」に改めて向き合う時間が持てました。
また、キャンプを通じて新しい友人もでき、日常の楽しみが増えました。
趣味はキャンプに限りません。
例えば、料理やガーデニング、ヨガ、読書など、自分の興味に合った活動を見つけることが大切です。
趣味を通じて得られる心の充実感は、仕事のストレスを軽減するだけでなく、自分自身の価値観を見直すきっかけにもなります。
小さな目標を立てるだけでもプライベートは変わる
「趣味を始めたくても何をしていいかわからない」「やる気が出ない」と悩んでいる看護師も多いかもしれません。
しかし、無理に大きな目標を設定する必要はありません。
小さな目標を立てるだけで、日常に楽しみを持つことができます。
例えば、「次の休日はお気に入りのカフェでランチをする」「月に一度、新しい場所に出かける」など、簡単な予定を立てるだけでも効果があります。
私も、最初は「美味しいケーキを食べに行く」程度の目標を立てることから始めました。
それだけでも、仕事で嫌なことがあっても「休日の楽しみが待っている」と思うことで、心が軽くなる瞬間が増えました。
プライベートを守るための働き方の見直し
看護師の業務は過酷であり、全てを完璧にこなすのは難しいことをまず受け入れることが大切です。
その上で、働き方を見直すことで、プライベートを楽しむ時間を増やすことができます。
正社員としてフルタイムで働くのが難しい場合、非常勤や派遣看護師として働く選択肢もあります。
例えば、私の知人の一人はツアーナースとして全国を回る働き方に転職し、プライベートの時間を確保しながら高収入を得ています。
また、クリニックや保育園の看護師として働くことで、夜勤がない職場を選んだり、仕事量を調整したりすることも可能です。
「こうあるべき」という固定観念に縛られず、自分のライフスタイルに合った働き方を模索することが、プライベートを守る第一歩です。
自然と触れ合うことの癒しの効果
自然の中に身を置くことは、心のリフレッシュに非常に効果的です。
私自身、初めてキャンプをした時、自然の中で感じた解放感に驚きました。
病院の人工的な空間から離れ、風や草の香り、鳥の声に包まれる時間は、心の疲れを癒す特別なものでした。
また、自然に触れることは、ストレスホルモンであるコルチゾールを減少させる効果があるとも言われています。
散歩やハイキング、キャンプなどのアクティビティは、体を動かすことでさらにリフレッシュ効果が高まります。
忙しい看護師ほど、短時間でも自然に触れる機会を作ることで、心の健康を取り戻せると感じます。
看護師の「壊れないための」プライベートの確保
プライベートを楽しむ時間を確保することは、看護師としての働き方を持続可能にするために不可欠です。
プライベートを大切にすることで、仕事への意欲も高まり、結果的に患者へのケアの質も向上します。
そのためには、自分の時間を守るためのルールを作ることが重要です。
例えば、休日は仕事のメールや連絡を見ない、家に仕事を持ち帰らない、といった小さなルールを設けるだけでも、気持ちに余裕が生まれます。
また、家族や友人と過ごす時間を意識的に作ることも大切です。
私も以前は「休日も仕事を頑張らないと」という意識が強すぎて、自分を追い詰めていました。
しかし、「休日は完全に休む」と決めたことで、徐々に気持ちに余裕が生まれ、プライベートを楽しむ力が戻ってきました。
まとめ
看護師としての働き方は多忙ですが、プライベートを楽しむことで、心の健康を守ることができます。
趣味を見つけたり、小さな目標を立てたり、自然と触れ合う時間を持つことで、仕事のストレスを軽減し、壊れそうな自分を救うことができます。
もし働き方に限界を感じたら、転職や働き方の見直しも検討してください。
大切なのは、仕事だけでなく自分自身の人生を楽しむことです。
「壊れる前に自分を大切にする」意識を持ちながら、看護師としても、個人としても充実した日々を送ることを目指していきましょう。
忙しい日々の中でも、心の余裕を持つことで、仕事のパフォーマンスも向上します。
最後に一言、「自分を守るのは自分だけ」。
心にゆとりを持ち、時には愚痴を吐き出して仲間と笑い合う時間も、大切にしてくださいね！
