看護師の代名詞とも言える夜勤勤務。
実はこの夜勤勤務は二交代制と三交代制に分かれている事をご存知でしょうか?
二交代制は準夜・深夜の勤務を1回の勤務とし、約16時間の勤務です。
それに対し三交代制の勤務は準夜と深夜それぞれを単独の勤務としており、それぞれ8時間程度の勤務となっています。
本記事では、そんな夜勤勤務について子育ての観点から触れていきたいと思います。
ぜひ最後までお読みください。
子育てをするなら二交代制?三交代制?
子育てをしながら、夜勤をするという選択肢をされた方にオススメなのが、二交代制です。
三交代制の方が時間が短くて子育てをするのであればオススメでは?とおもいがちになりますが、自分自身、そして子供の生活リズムを考えると私は二交代制をオススメします。
子育てするなら二交代制
二交代は夕方から勤務が開始され、朝方に勤務が終了します。
そのため夕方から子どもが寝るまでの間、面倒を見てくれる相手に預けさえすれば、自分自身および子どもにとっても負担は大きくないと言えるでしょう。
しかしながら実際問題、私の周囲では子どもが小さいうちから夜勤をしていた看護師はあまりいませんでした。
私は現在1児の母として、育児をしながら働いています。
その上でお伝えしたいのが、小さいうちの子どもは夜間も何かと手がかかります。
夜勤をするのであれば、夜勤中の育児を代わってくれる存在が必要ですよね。
例えば、パートナーや両親といった、夜間に預けても心配せずに仕事に取り組めるような相手が必要になってきます。
小さいうちの子どもは何かと手がかかり、他人が思っているよりも意外と心身を消耗させるのです。
パートナーや両親にのしかかる負担のことを考えたら、子どもが小さいうちから、近親に預けて夜勤をするのは控えた方が無難かもしれません。
それでも「夜勤をしたい!」「夜勤をしなければならない」といった必要に迫られている看護師も中にはいると思います。
パートナーや両親以外にも、子どもの世話を保育所に預けている方も多くいます。
24時間対応の保育所や託児所存在
病院に併設されている保育所や託児所は24時間対応しているところもあり、夜間保育も可能なところが多かったです。
夜勤の勤務が始まる前に預けにいき、勤務終了後迎えに行くという形で、そこは他の保育所と変わりません。
ただし同じ敷地内にあったため、勤務の休憩時間中に少し様子を見にいったり、授乳だけしにいったりと、かなり融通が利きます。
看護師として勤務していると保育料も大幅に減額されていたりと、金銭的にも優しかったりするところが院内託児所のメリットですね。
それでは、二交代制と三交代制それぞれの特徴を解説していきます。
看護師の二交代とは?
二交代勤務の時は、日勤と夜勤の2つの勤務パターンになります。
以下が代表的な勤務時間です。
【日勤】8時30分~17時30分
【夜勤】16時30分~9時00分
夜勤の時は2~3時間の休憩時間がありますが、約16時間の勤務となり拘束時間が長いのが特徴です。
夜勤の回数は月に4~6回程度となりますが、勤務先によっては持ち回りで夜勤専従となることもあります。
病院の事情にもよりますが、救急病院や重症度の高い施設の場合、仮眠時間もまともに休憩できないほど忙しい時があります。
二交代制のメリットとデメリットをそれぞれご紹介していきしょう。
【二交代制のメリット】
子育てをするのであれば、二交代制を私はオススメします。
二交代制には以下のようなメリットがあります。
・勤務パターンがわかりやすい
・三交代制よりも自由時間を作りやすい
・休日の回数が多く連休を取りやすい
一つずつ見ていきましょう。
勤務パターンがわかりやすい
日勤と夜勤のみのためシフト管理もしやすく、勤務パターンがわかりやすいです。
子育ての事を考えると予定も立てやすいので、子供との時間を三交代制より作りやすいです。
三交代制よりも自由時間を作りやすい
三交代制は日勤の後、深夜勤務などで夜勤が組まれやすくなっています。
そのため日勤終了後、帰宅し、軽く仮眠した後に、また病院へ出勤していくという勤務パターンになりがちです。
看護師は残業も多く、次の日が深夜であろうと関係なく残業となる可能性もあります。
その点二交代勤務の場合は、日勤の次の日が夜勤入りとなるため、たとえ数時間の残業となった場合でも自分の自由時間を作りやすいです。
子育てをするのであれば、自由になる時間を作りやすいことが大切だと思います。
休日の回数が多く連休を取りやすい
基本的に夜勤明け後は休日となる勤務パターンが多く、三交代よりも休日の回数が多くなります。
また休日の回数が多いということで、連休も取りやすくなっていますので、子供を預ける日数を減らすことができます。
【二交代制のデメリット】
・夜勤の時間が長い
・忙しい病院だと休憩が取れない可能性がある
こちらも合わせて解説していきますね。
夜勤の時間が長い
二交代制の場合、準夜・深夜と2つの夜勤帯をこなさなくてはならないため、夜勤の拘束時間が長いです。
その夜勤の時間は16時間ほどとなり、休憩時間があるとはいえ辛いものです。
忙しい病院だと休憩が取れない可能性がある
救急病院や重症度の高い病棟・施設などでは、非常に忙しいことが予想されます。
それは夜勤帯も同じことです。
特に夜勤は看護師の人数が少ないため、負担が重くのしかかります。
時には休憩や仮眠が取れないということもあるでしょう。
看護師の三交代制とは?
三交代制の時は、日勤と準夜勤、深夜勤の3つの勤務パターンになります。
以下が代表的な勤務時間です。
【日勤】8時30分~17時00分
【準夜勤】16時00分~0時30分
【深夜勤】0時15分~8時45分
各勤務は8時間ほどとなっていますが、日勤の時間は他の勤務帯よりも、やや長めのところが多い印象です。
また準夜と深夜の切り替えの際には、通勤に電車を利用している方は終電などもありますので、調整してもらう必要があります。
さらに勤務パターンとして、日勤→深夜→準夜となることが多いです。
近年ではシフトの複雑化なども相まって、三交代よりも二交代勤務を採用する病院が増えています。
【三交代制のメリット】
・各勤務帯の勤務時間が短い
・残業が少ない
それぞれ解説していきましょう。
各勤務帯の勤務時間が短い
三交代制は夜勤を準夜、深夜と分けたことで、各勤務帯の勤務時間が短くなっています。
長く働くのが難しい人や、睡眠などは自宅でゆっくり取りたいと考える方は三交代制の方が良いでしょう。
残業が少ない
三交代制の場合、日勤の後は深夜勤務となることが多いです。
そのため日勤の後、残業が長くなるとすぐに深夜勤務となり、ほとんど休むことなく勤務開始となってしまいます。
そのため基本的には残業させないよう、残業しないようということを心がけて勤務されています。
【三交代制のデメリット】
・日勤→深夜勤務となると、ゆっくり休むことなく勤務となる
・出勤時のバスや電車の調整が難しい
・連休が取りにくい
一つずつお伝えしていきます。
日勤→深夜勤務となると、ゆっくり休むことなく勤務となる
三交代のため、日勤の後は深夜勤務となる場合があります。
そのため日勤の後、しっかりと休むことなく勤務となるため、子育てをする看護師にとっては身体的にも精神的にも負担が大きいです。
出勤時のバスや電車の調整が難しい
準夜勤務・深夜勤務ともに夜中に通勤しなくてはなりません。
徒歩や自家用車で通勤している場合、あまり影響はありませんが、電車やバスで通勤する方は終電の時間などに注意が必要です。
場合によっては勤務先と相談して、勤務を調整してもらわなくてはなりません。
連休が取りにくい
子育てをしているのであれば、連休を取って子供との時間を作りたいところですが、三交代制は連休を取れにくいデメリットがあります。
二交代制と比べて、各勤務帯が早いスパンで回ってきます。
そのため、連休が取りにくいというデメリットがあります。
まとめ
看護師が子育てをするなら二交代制、三交代制、どちらがオススメなのか解説していきました。
先ほども言いましたが私の周りには、夜勤をしながら子育てをしている人は少なかったです。
そのくらい大変な状況になることを多くの方がわかっているからです。
それでも、事情によっては夜勤をしながら子育てをしなければいけない方もいます。
本記事が少しでも皆さんのお役に立てますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。