
看護学生は実習を一番苦としており、そこで躓く学生も少なくありません。
なぜ看護学生は実習を一番苦としているのでしょうか。
これは、看護実習の際に必ずやる必要がある『看護実習目標』というものを作成しなければいけないからです。
看護実習目標を作成する際、必ずと言っていいほど多くの看護学生は睡眠がとれない、指導看護師や教員から怒られて心が折れかけるということがあり、可能であればマジで使える看護実習目標の立案方法を知りたいものでしょう。
そこで、看護学生にとっての一番重要ポイントとなる看護実習目標を立案する際に、マジで使える立案方法を解説していきます。このマジで使えるポイントを掴むだけで、看護実習目標は立案しやすくなります。
看護実習目標の必要性とは
まずは看護実習目標を立案するというのは、とても重要なことであり、なぜ立案する必要があるのか理解をしていなければ、マジで使える立案方法を知っても進むことができません。
実習前に教員からどのように看護実習目標を立案するのか習うでしょう。
ここで、しっかりとやり方や必要性を確認しておくことが重要となります。

教員からの説明もイマイチ分からないという人のために、まずは看護実習目標を立案する必要性について解説していきましょう
看護実習目標を立てることでタスクを立てることができる
まず看護実習目標とは、患者を受け持つ前と後でどのような関わりを持つのか、何を目標として患者と接することが必要なのかなど目標を立てることを言います。
そのため、患者情報はもちろん、患者に何をすることができるのか、どのようなことを最終目標とするのかなど考えることはたくさんあります。

最終目標を立てることで1日のタスクというのが作りやすくなり、その日に患者にどのようなサポートを行うことができるのか、また何をするのかということを知ることも可能となっていくでしょう
患者との関わりに必要なことが分かる
上記でお伝えしたように、看護実習目標を立てる上で一番重要となってくることは患者の現状や疾患についてです。
まずはそこを知らなければ看護実習目標を立てることはできません。
それを通して何をするべきなのかという行動計画はもちろん、患者にとってどのように関わっていく必要があるのかなど学ぶこともできるでしょう。
例えば、ヘルニアの患者に対してどのような看護を必要としているのか、実習を終える何週間の間にどこを目指すのかということを理解していなければ看護実習目標も立てることはできません。
また看護実習目標を立案する上で、患者の協力は絶対であり、どうコミュニケーションを取るのか、信頼関係を築くのかという点も看護実習目標の一つとなってくるでしょう。
マジで使える看護実習目標5つのポイント
では看護実習目標を立案する上でのポイントについて解説していきます。

看護実習目標を立案する際に何度も涙したことある看護学生さんはマジで使えるのでぜひ参考にしてください
このポイントを掴んでおくだけでも看護実習目標を立案する際に書き方や悩むことも少なくなるでしょう。
情報収集を徹底して行う
何度もお伝えしているように看護実習目標を立案していく上で、受け持ち患者の情報収集は重要です。
疾患はもちろん、悪化した場合や合併症についてなども知っておくことで看護をする意味というものを理解できるでしょう。
そうすることで看護実習性である自分が何をできるのかという目途を立てることができます。
そして、患者がどのような人なのか家族構成や住んでいる地域などを知ることもまた一つのコミュニケーションを取る機会ともなるので、頭に入れておくと損はありません。
患者さんの将来を見越して計画を立てる
まずは長期目標を立てましょう。
実習1日目から最終日を通しての目標となります。
この期間に患者がどのようになることを目標とするのか、またそのためには何をしていくのかなど明確にすることで、看護実習目標も立てることができるでしょう。
例えば、現在ヘルニアで入院されている患者に対して、最終的にはどこまで歩行できるように看護をしていくという目標を立てます。
そして、短期目標として、長期目標に至るまでどのように看護を行っていくのかという詳細を設定することで看護実習目標も立案しやすくなります。
6W1Hを意識して書く

通常は4W1H「誰が・何を・どのように・どこまで・いつまでに」で計画というのは立てられますが、看護実習の場合にはこれにプラスして2W追加すると具体的に立案することができます
これはマジで使えるので、ぜひ参考にしてください。
・When(いつ)
・Where(どこで)
・Who(誰が)
・Whom(誰に)
・Why(なぜ)
・What(何を)
・How(どのように)
これを当てはめるだけでも目標は書きやすくなるでしょう。
これは一例ですが、上記でも挙げたヘルニアの患者がいたとします。
そこでこのように簡単でいいので立ててみてください。
誰が | 看護学生 |
誰に | 患者 |
なぜ | 歩行困難防止、下肢循環促進 |
何を | 歩行、マッサージ |
どのように | 1人でどこまで歩ける |
どこで | ベッドの上、廊下 |
いつ | 実習終了までに |
するとやらなければいけないことが見えてきます。
これを用いることで看護実習目標は明らかに立案しやすくなるでしょう。
個人目標を細かく設定する

看護実習目標を立案する上で、必要なことはこの個人目標です
実習をする前に患者に対して病院がもつ全体の看護目標があります。
それに対して自分が行える個人目標を立てることで、何をすることができるのか分かってくるでしょう。
症状改善や退院に向けてやることやできることを設定するだけでも大きく変わってきます。
もちろん個人的なスキルアップやできる範囲を全てやっていくということも悪いことではありませんが、それが全体目標に繋がっていなければやっても意味がありません。
一人で入浴が可能な患者に対して清拭や洗髪は不必要ですよね。
しかし、下肢が冷えている人に対してや浮腫を持つ患者に足浴は明らかに効果的です。
このように何をすることが患者や全体目標に対して良いのか考えて個人目標も設定していきましょう。
看護過程をしっかりと意識する
これは今までのポイントをまとめる形になりますが、看護過程を意識することで看護実習目標は立てやすくなります。
これも看護実習目標を立案していく上でマジで使えるポイントです。
①アセスメント:患者の情報収集を行い、問題や原因を見つけ、その問題にどうすることで解決できるのか。
②診断:情報整理、看護問題を掲示
③計画:看護問題を解決するための具体的な計画を作成、看護問題の優先順位判断
④実施:計画を実施、その結果を記録
⑤評価:行ったケアによっての変化、変更が必要か否か。必要な場合には再度アセスメントに戻り、繰り返す

これを意識することで、看護目標を立案することが困難ではなくなり、また細かな看護計画も立てやすくなります
そして、結果を得ることで、最終地点への結果も見出すことができるようになるでしょう。看護実習目標は最初に立てるものでもありますが、徐々に変化というものは起きます。
それも予想しつつ看護実習目標を立案してみてください。
まとめ
看護実習目標の立案というのは簡単ではなく、理解もできずに教員や指導看護師につっこまれて涙するということも少なくありません。
しかし、これは看護実習目標の立案方法を理解するだけでも大きく形は変わり、その後の看護計画なども作成しやすくなります。
マジで使える看護実習目標のポイントを知っていただき、辛い看護実習を乗り越える糧にしてください。
そして、このマジで使えるポイントを看護実習で苦しむ看護学生にも教えてあげてください。
看護実習は決して楽なものではありませんが、看護実習目標を含む記録をこなせるようになるだけでも辛さは減っていくでしょう。