インシデント 落ち込む

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看護師として働いていると、どうしても避けることができないのがインシデントです。

起こしたくてインシデントを起こしているわけではないので、ある日突然自分の身にインシデントが起きた時は物凄く落ち込んでしまうもの。

一度のミスでも、その深刻さによっては看護師を辞めたくなる場合もあります。

 

今回は看護師が起こしやすいインシデント、その場合の対処方法について解説します。

ぜひ参考にしてくださいね。

 

インシデントで落ち込む看護師は多い

 

インシデント 落ち込む 看護師

 

看護師として忙しく毎日働いている中で、自分は大丈夫だと思っていてもインシデントが起きる可能性があります。

 

技術や知識が未熟な新人看護師、少し仕事に慣れてきてチェックが疎かになりがちな中堅看護師は特にインシデントを起こしやすい。

そして起きるインシデントは、患者さんの身体に直接関わってしまうことばかりです。

 

一度のインシデントでも落ち込む看護師は本当に多いです。

 

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私が病棟看護師をしていた時、同期が起こしたインシデントでは内服薬や点滴に関するインシデントが多く、患者さんに影響がなかったものの恐怖でした

 

では、看護師が起こしやすいインシデントについて簡単に紹介しますね。

 

 

内服薬や点滴に関するインシデント

 

内服薬や点滴に関するインシデントは多いです。

投与する患者さんの間違い、薬剤の量や種類の間違い、点滴の滴下速度の計算ミスがあります。

 

たとえば心疾患がある患者さんの場合、点滴の速度がちょっと速いだけでも心臓に負担がかかり、心不全になる危険があります。

 

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実際に1時間かけて投与すべき点滴を15分で投与した事例や向精神薬を10倍投与した事例などを目の当たりにしたことがあります

 

指示書や処方箋に従って正確に投与することは、基本的なことですが一番大事です。

 

 

検査や処置に関するインシデント

 

検査 処置 インシデント

 

検査や処置に関するインシデントは、未熟な新人看護師ほど多いです。

 

看護師が実施する採血などの検体検査や1日の血糖値を測定する検査などの技術不足、実施する患者さんの間違い、ドレーンなどが挿入されている患者さんへの処置のミスなどがあります。

検査や処置は患者さんの身体に侵襲的なものが多いので、一度ミスをして再度やり直しとなればインシデントとして扱われます。

 

患者さんにとって大事な検査や処置は、正しい技術で負担が少なく済むように実施することが大事です。

 

 

転倒・転落などの患者さん自身によるインシデント

 

患者さんの転倒・転落やドレーンの自己抜去は、看護師が直接実施したことではなくても管理ミスであり、インシデントとなります。

転倒・転落しやすい、ドレーンを自己抜去する危険がある患者さんを見極めて、適切に対処をしなかった看護師側に責任があるとされるのです。

 

実際に転倒して骨折したり、ドレーンを自己抜去して多量出血したりと二次的な事象が起きることが多いもの。

 

患者さんが危険なく入院生活が送れるように管理することも、看護師の仕事の1つだということを忘れてはいけませんね。

 

 

医師に提言できないことによるインシデント

 

医師 インシデント

 

看護師が起こすインシデントには、実は医師に提言できないことによるインシデントもあります。

 

医師からの指示が必ずしも正しいわけではなく、時には間違いがある場合もあります。

新人看護師には難しいですが、ある程度経験を積んだ看護師は、指示書を見ると「あれ?おかしい?」と感じられるようになります。

 

医師に「この指示書で本当にいいのか」を聞ければ、その後に起こるインシデントが未然に防げます。

でも、医師に言えず指示書に納得しないまま患者さんに実施することで、命に関わるインシデントに繋がる危険がありますよね。

 

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医師に言えない場合は、他の看護師に相談することが大事になってきます

 

このように、インシデントは確認不足が原因で起こることが多く、インシデントを起こして落ち込むのは当然ですが、確認不足だったと反省し次は気をつけようと切り替えることも大切です。

 

 

 

インシデントを起こしてしまうプレッシャー

 

インシデント プレッシャー

 

前述したように看護師が起こすインシデントは様々な場面があり、常にインシデントと隣り合わせで仕事をしています。

 

一度インシデントを起こしてしまった場合、11つの看護で「インシデントを起こしてしまうかもしれない」とプレッシャーを感じながら仕事をすることもあります。

逆に一度もインシデントを起こしていない場合、「もしも自分がインシデントを起こしてしまったら」とビクビクしながら仕事をすることも。

 

その緊張感があると、しっかり指示書や実施する患者さんを確認するのでインシデントは防げるでしょう。

 

ただ、あまりにも毎日の仕事で緊張が続くと、看護師の仕事自体に充実感を持てなくなり、働くことが嫌になってしまったら辛いですよね。

 

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実際に一度インシデントを起こした新人看護師が、再発することに恐れて未経験の看護技術を積極的に経験しようと前向きな気持ちになれなくなった人を見たことがあります

 

プレッシャーのせいで、自分の技術向上の機会を逃してしまうのは、もったいないです。

 

インシデントを起こしてしまうプレッシャーは看護師なら誰でもあります。

程よい緊張感を持ちながら仕事ができるよう、普段から看護師のスタッフ同士で報告・連絡・相談を密に行え、支え合える関係を作ることが大切だと実感しています。

 

 

 

落ち込んでしまった時の対処方法

 

落ち込む 対処方法

 

看護師がインシデントを起こし落ち込んでしまった時、うまく対処しないと仕事が辛くなってしまいますよね。

そしてインシデントが起きると患者さんだけではなく、医師や先輩にも迷惑をかける事態になることも。

残業してまでもインシデントレポートを書いて、病棟内で毎日インシデントの振り返りと対策を話し合うことになります。

 

インシデントを起こした時点で終わらず、1ヵ月経ってもインシデントレポートを掘り起こされるので、その度に話し合いの場から消えたくもなります。

 

白衣2

少しでも気持ちが楽になれるように、看護師がインシデントを起こして落ち込んでしまった時の対処方法を知っておきましょう

 

 

誰でもインシデントを経験するものだと思っておく

 

インシデントを起こすのは、自分だけではありません。

 

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もちろん自分の確認不足による不注意の場合が多いですが、決して自分が看護師に向いていないからではないのです

 

新人看護師であれば失敗は付き物

 

その失敗で学び、成長していきます。

中堅でもベテランでも、インシデントは誰でも経験するものです。

 

当然ですが患者さんの健康状態に影響を与えるので、インシデントを軽んじてはいけません。

だた、意識は変えられます。

 

 

前向きにインシデントの分析をしてみる

 

インシデント 分析

 

インシデントを起こしてしまうと、振り返ることから避けたくて忘れたい気持ちになります

思う存分落ち込んでもいいのですが、今後同じようなミスを起こさないように前向きに分析する必要があります。

 

白衣2

分析をすると自分だけが原因ではないと発覚し、スーッと気持ちが楽になることもありますよ

 

自分が次のステップに進むためには、失敗したら分析をするのは欠かせません。

 

 

辛い気持ちを同僚に話してみる

 

インシデントを起こして仕事がしんどくなった時、「看護師辞めてしまおうかな」と思ってしまう前に、その辛い気持ちを同僚に話してみましょう。

 

前述したように、インシデントは誰でも起こしてしまいます。

ちょっとしたヒアリハットは誰でも感じることです。

 

白衣2

他の同僚看護師に気持ちを話すことで、必ず共感してもらえて少しでも気持ちが楽になることでしょう

 

どうしてインシデントが起きたのか共有し、泣いても構わないので気持ちを吐き出すようにしましょう。

 

 

 

まとめ

 

看護師が働いている中でインシデントは誰でも起こしてしまうもの。

患者さんの健康状態に直接関わることが多いため、一度起こしてしまうと恐怖心や緊張感から仕事自体や看護師のメンタルに影響を与えてしまいます。

 

インシデントを起こした時、思う存分落ち込んでも良いです。

ただ、しっかりと分析して二度と同じミスを起こさないように注意し、辛いなら誰かに話を聞いてもらいましょう。

 

ただ落ち込んで、看護師を辞めたいと思う前に、自分の気持ちをコントロールしていけるように意識を変えていくことが大切だと言えます。

完璧な人なんていないので、前向きに頑張っていきましょう♪p