
看護師にとって、ボールペンは仕事の必需品です。
様々な記録物や患者さんに渡す資料などでボールペンは必ず使います。
特に看護師が取り扱うような医療に関する書類では、消えるペンや水性ペンを使うことが禁じられています。
毎日ボールペンを出し入れしていると、キャップをつけ忘れて白衣のポケットにインクの浸みがジワーッと付くことは、看護師あるあるです。
ここでは、白衣についたボールペンのインクを消す方法について開設します。
仕事中にインクが付いた時の消し方【応急処置】

白衣についたボールペンのインクを消す方法として、一番大事なことはインクが付いたらすぐに消すこと
インクが繊維の奥深くまで浸透する前に、仕事中でも気づいたら早めに対処すると、後残りせずにキレイに消すことができます。
では、白衣についたボールペンのインクを仕事中に消す方法についてご紹介しますね。
まずは使う物です。
実はインクを消すために必要な物は、病院にある物で代用できます。
いつも手指消毒で使うアルコール消毒液を用意してください。
ジェルタイプであれば、なお良しです。
他にタオル、歯ブラシまたは綿棒を用意します。
平らな台の上に白衣を裏返して、インク部分の下にタオルを敷きましょう。
あとはインク部分にアルコール液またはアルコールジェルをのせて、上から歯ブラシまたは綿棒でポンポンと小刻みに叩いていきます。
こするとインク浸みがより奥深くなったり、広がったりするので注意してくださいね。
白衣についたボールペンのインクがタオルに浸透してきたら、アルコールをつけた部分は軽く水洗いしておきます。
そして仕事終わりに、普段と同じように洗濯をすることで、インクはキレイに消えますよ。
あくまでも、この方法はインクを消す方法の応急処置です。
仕事中にそんなことをしている暇はない、という場合は次に説明する消し方を試してみてくださいね。
白衣についた頑固なインクの消し方

仕事中に応急処置ができない、ボールペンのインクがついたことに気付かなかったと言う場合もありますよね
もしかしたらインクは頑固になり、ただ洗濯をしただけでは落ちにくくなっています。
そんな頑固なインク浸みは、まず一手間加えてから洗濯することをおすすめします。
ここでは、白衣についたボールペンの頑固なインクを消す方法について、3つご紹介します。
酸素系漂白剤でつけ置き洗い
まずは酸素系漂白剤でつけ置きをしてから、洗濯機で洗う方法です。
酸素系漂白剤はスーパーで簡単に手に入る漂白剤です。
有名な商品としてオキシクリーンがありますね。
液体ではなく、顆粒剤であるのが特徴的です。
オキシクリーンは漂白剤なので、ナース服が白色ではない場合には色落ちには気をつけてください。
まずは目立ちにくい裏地にオキシクリーンを溶かしたお湯を垂らして、30分ほど置き、色落ちしないか確認してから使うことをおすすめします。
色落ちしないか確認した後は、つけ置く水を作りましょう。
つけ置き水は、50~60℃のお湯を4Lほど大きな桶または洗面器に入れて、そこにオキシクリーンをスプーン1杯分ほど入れます。
素手では溶液を触らずに、割りばしなどでオキシクリーンの顆粒を混ぜておきましょう。
油性ボールペンのインクがついた白衣を1時間ほどつけ置きします。
インクが落ちていれば、つけ置きしたお湯も洗濯機に入れて、通常の洗濯をします。
もしインクが落ちていなければ、さらに30~1時間インクがある程度落ちるまでつけ置きしてくださいね。

オキシクリーンのような酸素系漂白剤は、汚れを落とす他に除菌や消臭にも効果があると言われています
ぜひ使ってみましょうね。
酸素系漂白剤+重曹+台所洗剤で消す方法
次に応急処置でも取れないような頑固なインクには、酸素系漂白剤+重曹+台所洗剤を合わせて使う方法があります。
こちらも酸素系漂白剤を使うので、白衣が色落ちしないかどうか確認した上で使うようにしましょうね。
重曹と台所洗剤は、それぞれ酸性と中性と効き目がある汚れには違いがあります。
ただ、どちらも油性の汚れに強いという性質があります。

白衣についたボールペンのインクは油性であることがほとんどなので、重曹と台所洗剤は打って付けの洗剤ですね
まず始めは、重曹に少量の水を含ませてペースト状にしていきます。
そのペースト状になった重曹を白衣についたボールペンのインク部分につけて、油成分を浮き出させます。
その次に台所洗剤を使います。少量の台所洗剤で、インク部分を含めて揉み込み洗いをしていきます。
この時点で染み込んだインクは、だいぶ薄くなってきますよ。
仕上げに、酸素系漂白剤の顆粒を少量加えて、さらに揉み込み洗いをしていきます。
インクが落ちたことを確認し、あとは通常の洗濯をします。
揉み込み洗いや洗濯において、お湯の方が汚れ落としに効果があるので、お水よりもお湯を使うといいでしょう。
除光液やクレンジングオイルで消す方法
白衣についた頑固なインクには、除光液やクレンジングオイルで消す方法もあります。
油性ペンは油溶性のため、主成分が油分で出来ている除光液やクレンジングオイルがインクを溶かしてくれるので効果が期待できます。
まず使用する物は、除光液やクレンジングオイル、タオル、歯ブラシです。
ボールペンのインクがついた白衣を裏返し、タオルの上に置きます。
白衣の裏側のインクがついている部分に除光液やクレンジングオイルを垂らします。
歯ブラシを使用して、上からポンポンと叩き、インクを下に敷いたタオルに染み込ませていきます。

ただ、この方法を試す前に白衣の素材にダメージを与えてしまわないか、目立たない場所に除光液やクレンジングオイルを1~2滴たらして確認してくださいね
白衣についたボールペンのインクを消す方法として、3パターンをご紹介しました。
この3つの方法ならば、必ずインクを消すことができるとは限りませんが、ぜひ自分が持っている物を使って試してみてくださいね。
オススメのボールペンのインクを消す方法を動画で紹介
前項ではボールペンのインクを消す方法として、3つご紹介しました。
でも本当に落とせるのか、実際に見てみたいと思う人がいるでしょう。

本当にインクの浸みが落ちている様子が分かる、オススメのボールペンのインクを消す方法の動画を紹介しますね
こちらは、クレンジングオイルとアルコールジェルを使っています。
気持ちいいほどキレイに落ちる様子が見られますよ。
こちらは、酸素系漂白剤のオキシクリーンを使っています。
つけ置きをしただけで、キレイに落ちるのが分かりますよ。
ボールペン以外にも、黒のマーカーペンや異なる油汚れにも効果が期待できますね。
まとめ
看護師の白衣についたボールペンのインクを落とす方法について、3つのパターンをご紹介しました。
まずは仕事中に気づいたら、すぐにアルコール液やジェルを使って応急処置をすることが大事です。
もし気づかずに頑固なインク汚れになれば、酸素系漂白剤や除光液、クレンジングオイルなどを使って汚れを落としてみてくださいね。