新人看護師にとって必需のナースグッズである聴診器。
聴診器はナースグッズの中でも高価なもの。
一度購入すれば壊れない限り、ずっと使い続けられるので、どのような聴診器を選べばいいのか新人看護師は迷ってしまいますよね。
そして一番迷う点は、聴診器の色。
実は新人看護師でも遠慮せずに、派手な聴診器を選ぶ方がいいでしょう。
ここでは、おすすめの聴診器と派手な方がいい理由について詳しく説明していきますね。
新人看護師なら聴診器は派手な方がいい!
新人看護師にとって、聴診器の色は選ぶのに迷うポイントの1つですよね?
「派手過ぎると目立つかな」「新人のくせにと思われるかも」と考えて、無難に黒色の聴診器を購入してしまう新人看護師は多くいます。
しかし、新人看護師だからこそ聴診器は派手な色でもいいのです。
その理由を3つお話しますね。
お気に入りの色でモチベーションアップ
ほとんどの看護師は、毎日患者さんの状態観察のために聴診器を使います。
毎日使うものは、自分のお気に入りがいいですよね。
特に慣れない職場環境で緊張しながら働いている新人看護師にとって、お気に入りのナースグッズを揃えることはモチベーションアップに繋がります。
実際に私もそうでした。
学生時代に購入したリットマンのラズベリー色の聴診器がお気に入りで、新人看護師になってからもずっと使い続けていました。
派手で目立つような色でしたが、白いナース服にラズベリー色の聴診器が合わさって、「本当に自分は看護師なんだなー」と嬉しい気持ちになれました。
その他にもお気に入りのナースグッズを揃えて、毎日の仕事に対するモチベーションを保ち続けることは、新人看護師にとって大切なことであると言えます。
他の聴診器と間違えない
病院で働いていると、看護師だけではなく医師も聴診器を使用します。
病棟では備品として、何個か誰でも使える聴診器が置いてあるところが多いです。
大抵は2000~3000円代でも購入できる比較的安くて、黒色や茶色、青色などの控えめな色を備品として購入します。
自分の聴診器が黒色だった場合、患者さんのラウンドで使うワゴンの上に聴診器をポイッと置いていただけなのに、タイミング悪く医師が使ってそのまま持って行ってしまうこともあります!
病棟にある聴診器と間違えて、持って行ってしまうようです。
そんな時、ピンクや黄色、水色などの派手な色の聴診器であれば、「これは、〇〇さんの聴診器だ」とすぐに認識できるので、他の聴診器と間違えることはありません。
せっかく自分の聴診器を使って看護をしているのに、地味な色が原因で紛失してしまったら悲しいですよね。
他の聴診器との間違いや紛失を防ぐためにも、聴診器の色は派手な方がいいと言えます。
仕事が出来るかどうかは聴診器の色と関係ある?
新人看護師が聴診器の色を決めるとき、「派手な聴診器を持っていたら、新人のくせにと言われるのでは・・・」と考えてしまうことが多いです。
ベテラン看護師にとっては聴診器の色を考えている暇があるなら、看護の勉強をして技術を磨いて欲しいと思うのは仕方ないことでしょう。
しかし前述したように、新人看護師にとって派手な聴診器であっても、お気に入りのナースグッズを持っていることが仕事のモチベーションアップに繋がります。
だから、聴診器の色を選ぶのに時間をかけてもいいのです。
新人であってもベテランであっても、仕事が出来るかどうかは聴診器の色と全く関係ありません!
深いことを気にせずに、自分が看護の仕事を楽しめるような色の聴診器を準備すると良いですよ。
新人看護師の聴診器の選び方
これまで、数ある聴診器の中で自分のお気に入りの色を、遠慮せずに選ぼうという話をしてきました。
しかし聴診器を選ぶ際、色だけで選んでしまっては失敗する可能性があります!
そこで、選び方のポイントを3つ解説していきます。
次項では、おすすめの聴診器もご紹介していますので、ご自身の聴診器選びの参考にしてくださいね。
聴診器はブランドで選ぶ?
看護師が使う聴診器の有名なブランドは主に次に挙げている4つがあります。
①リットマン
②フォーカル
③ケンツメディコ
④エイディ
この中でも、特に性能や使い心地が良い「リットマン」がおすすめです。
リットマンの聴診器は、安くても9000円ほど。
高いものは3万円以上と高価なものが多いです。
私はリットマンの3万円の聴診器を学生時代に購入しました。
そこから10年以上経過しても、全く壊れることなく現役で使えています。
リットマンの特徴は、1つの聴診器で付け替えるだけで小児用と成人用どちらに対しても使用できること。
あとはカラーバリエーションが豊富なことです。
リットマンは、他のブランドに比べて値段は高いですが、壊れにくいので長く使える上に新人看護師でも扱いやすい聴診器ですよ。
ブランドで選ぶ場合は、価格と性能、カラーなどを含めて決めてみましょうね。
聴診器の種類から選ぶ
聴診器で一番大事な部分である、患者さんの皮膚に直接当てるチェストピースの部分。
この部分は、聴診器によって次の2種類があります。
①オープンベル型
②ダイヤフラム型
オープンベル型は聴診器の基本的な形です。
ベル部分が完全に皮膚に密着しないと音を逃してしまいます。
そのため、呼吸音や心音などの低調音の聴取に適している型です。
ダイヤフラム型はベル部分にダイヤフラムという膜が張られているため、皮膚にしっかりと密着することができます。
そのため、肺音や腹部音などの聴取にも適しているので、このタイプの聴診器が1本あればどのような音でも聴診することが可能になります。
聴診器によっては、このダイヤフラム型だけが付いているシングルタイプとダイヤフラム型とベル型が両方付いているダブルタイプがあります。
新人看護師の場合は、まずは両方の面を用途に分けて使えるようにダブルタイプを準備すると便利ですよ
用途で聴診器を選ぶ
聴診器によって聴取する音は、主に呼吸器系、循環器系、消化器系の聴診が多いです。
新人看護師の場合は、病院であれば配属される診療科によって聴診器の使用頻度が違うこともあります。
それでも、一般的なダブルタイプの聴診器を準備しておくことで、どのような場面でも使うことができます。
ただし聴取する音によって、どちらの面で聴くのか知っておく必要がありますよ。
呼吸器系は、高調音が多いのでダイヤフラム型を使って聴診します。
まれに肺胞音などの小さな音はダブルタイプの聴診器が必要になることも。
循環器系は、高調音と低調音の両方を聴取して心音の正常、異常を聴き取ります。
そのためダブルタイプの聴診器が必要となり、両面を使い分けて聴診を行います。
消化器系は、主に腹部の音を聴取します。
聴き取りやすい音のため、ダイヤフラム型のシングルタイプの聴診器でも聴診可能ですが、しっかりと雑音を聴き分けるためにはダブルタイプの聴診器を使う方が確実です。
このように、聴診器を選ぶ際は自分のお気に入りの色を見つける他に、ブランドや種類、聴取する用途によって選ぶ聴診器が異なります。
新人看護師は、これらを踏まえて自分の仕事に最適な聴診器を準備しましょうね。
新人看護師におすすめの聴診器TOP3
では、新人看護師におすすめの聴診器を3つご紹介していきます。
おすすめポイントについてもお話しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
リットマン クラシックⅢ
これはリットマンの中でも人気が高いシリーズ。
おすすめのポイントは、
①価格が1万円台で高性能
②ベル面を付け替えると成人用と小児用どちらにも使える
③カラーが豊富にある
④こちらのお店では、名前の刻印ができる
刻印ができるので、お気に入りの色で自分だけの聴診器を作ってみると愛着がわきますよね。
エイディ聴診器 ナース用ダブル
こちらはエイディの中で、使いやすいと評判が良いシリーズの聴診器です。
おすすめのポイントは、
①低価格でも音が聴き取りやすい
②パステルカラーが可愛い
③軽量のため、毎日首からかけていても疲れない
リットマンに比べると性能は劣りますが、看護師の聴診には充分。
パステルカラーで目立つ色ばかりなので、他の看護師の聴診器と差別化をはかることができますよ。
フォーカル スーパースコープ FC-201S
こちらはフォーカルの中で、リーズナブルな価格。人気のタイプで、リニューアルした聴診器です。
おすすめのポイントは、
①日本製ブランドで安心
②チェストピースは冷たさを感じにくい素材
③本体を反転させて、高調音と低調音を聴き分ける。
④色は11種類と豊富
低価格のわりにしっかりと音が聴こえるため、看護師の聴診には充分な性能。
音の聴き分けで、本体を反転させる必要はありますが、現場の声を拾って製造された使いやすい聴診器です。
まとめ
今回は新人の時の看護師は聴診器が派手な方がいい理由について、お話していきました。
人によっては、新人看護師が派手な聴診器を使っている事に対して、何かしら思う方もいるかもしれません。
しかし、自分の選んだ看護師だからこそ、自分のお気に入りの聴診器を使ってみてはいかがでしょうか?
むしろ、聴診器もそうですが、仕事にも自分らしさを出すことがとても大切なことだと私は考えます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。