家庭や体調などの事情で転職し、中途採用された看護師がいじめにあうケースが多々あります。
看護師は女性が多くいじめがあることは知られていますが、どうして中途採用者がいじめにあいやすいのでしょうか。
せっかく転職しても、いじめが原因で出勤できなくなる可能性がありますよね。
ここでは、中途採用の看護師がいじめにあう理由や対処方法について詳しくお話します。
自分に合った職場を見つけられるよう知っておきましょう。
中途採用の看護師がいじめにあってしまう現実!?
中途採用の看護師がいじめにあってしまうのは、本人が原因の場合もあれば看護師の仕事自体が原因の場合の2パターンがあります
まずはいじめがある看護師の職場の現実を知ることが大事になります。
いじめにある理由について5つ挙げているので確認していきましょう。
看護師には余裕がない!?
看護師の仕事は多忙過ぎる毎日です。
出勤時間前から患者さんの情報収集し、業務スタートと同時にバタバタと動き回り、あっという間に時間外になっています。
このように働いている看護師は、仕事をこなすことだけでも時間いっぱいで、気持ちや時間に余裕がありません。
そんな中でも中途採用の看護師に教育することになります。
新しい職場のルールもあるので慣れてもらうために一から教育指導をするので、余裕がない場合は冷たい対応をされたり、いじめに発展したりすることが多いのです。
女性特有の人間関係に馴染めない
看護師は女性が多いので、女性特有の人間関係が出来上がっています。
そんな中に、中途採用の看護師が馴染むのはとても大変。
女性だからこそ、「誰と誰が仲良い」「一番逆らってはいけない人」「内緒話をしても他の人に全部話してしまう人」など、色々な人間関係がありますよね。
そんな関係が出来上がっていると、毎年ルーティンで入職してくる新人ナース以外で中途半端に入ってくる中途採用の看護師に対して、最初から壁を作っている場合が多いです
。
中途採用の看護師は孤独を感じてしまい、関係が悪化していじめに発展するのでしょう。
夜勤や交代勤務の疲れによるストレス
看護師は夜勤や交代勤務がつきものです。
夜勤が続いたり、ゆっくりと休む時間がないまま出勤したりと忙しく毎日を過ごしています。
そして仕事の疲れによりストレスが溜まってしまい、イライラ・ピリピリした雰囲気になってしまうことに。
そんな中、中途採用の看護師の教育をすることになれば優しく指導できないという状況になってしまうこともあります。
病院独特の閉鎖的な環境
看護師が働く病院は独特の閉鎖的な環境です。
つまり、働く人たちは視野が狭くなりがちで病院のルールや雰囲気が全てだと思っている場合が多い。
そんな閉鎖的な環境の中に、他の病院で働いてきた中途採用の看護師が入るのは大変な上に、疎ましい存在と思われることもあります。
新人のように素直にスーッと環境を受け入れるのであれば疎ましい存在にはなりません。
でも、「前の病院ではこうだった」と言ってしまう中途採用の看護師の場合は、それがきっかけでいじめに発展してしまうこともあります
中途採用の看護師自体に問題がある
看護師が中途採用になる理由は人それぞれです。
しかし、前の職場で自分のコミュニケーション不足で人間関係が悪くなって転職したり、仕事を覚えることが苦手で自分に合わないと思って転職したりと、自分自身が原因となる場合もあります。
このような原因の場合はどんな職場に行っても人間関係がうまくいかないことがあり、いじめられるという状況になってしまいます。
いじめからの脱出方法とは
中途採用の看護師がいじめにあう理由として、看護師という女性特有の人間関係や閉鎖的な環境、仕事の忙しさや疲労によるストレスが挙げられることが分かりましたね。
では実際いじめにあった場合どのように脱出すればいいのか、その方法についてお話します。
仕事を早く覚える
看護師はルールを守り、しっかりと仕事ができる人に対していじめることはしません
中途採用の看護師が入ってくると、仕事ができるのかどうか、どこまで分かっているのかどうか判断できないので、教育する側も仕事がやりにくいと感じます。
そこで中途採用者は新人よりも人一倍勉強して、仕事を早く覚えることが大事ですよ。
今までの看護の経験を活かして、その職場のルールに従いながら自立して仕事ができるようになれば、いじめから脱出することが可能になります。
挨拶や報告・相談はきちんと行う
看護師は仕事ができて、きちんと挨拶をしてくれる礼儀正しい人が好きです。
そして、大事なことはしっかりと報告・相談してくれると安心して一緒に仕事ができます。
中途採用の看護師は新人と違い看護の経験があるので、より礼儀正しくハッキリと自分の意見が言えることを求められるでしょう
それなのにモジモジして自分から声がかけられない、自分で解決しようとする、そんな姿ではいじめの対象になりやすいです。
挨拶や報告・相談はきちんと行い、先輩看護師に頼れるところは頼るといった行動を意識すると良いでしょう。
信頼できる相手・機関に相談する
中途採用の看護師に対していじめがひどく耐えられない場合は、まずは信頼できる相手や機関に相談することが大事です。
同じ病棟内であれば師長、その上の看護部長。
公的機関として、労働局の相談窓口を利用するといった方法があります。
ただし注意することがあります。
それは、上司がいじめの首謀者である場合です。
そのような場合は病棟内のスタッフで味方になってくれる人はいないかもしれません
そして看護部長に相談してしまうと、師長は注意された腹いせでいじめが悪化してしまうケースもあります。
それが女性特有の人間関係の面倒くさいところですよね。
労働局への相談では話を聞いてもらえたとしても、その先何も変わらない場合があります。
いじめの事実確認に時間がかかったり、病院側に指導を入れるまでに中途採用の看護師自身がいじめに耐えられなくなったりという状況も。
相談する場合は、このような注意点も考慮してから行動するようにしましょう。
自分に原因があれば自身を見つめ直す
職場や他の看護師ではなく自分に原因があるのであれば、しっかりと自身を見つめ直すことが大事です。
どうして自分がいじめの対象になっているのか考える必要がありますよね。
挨拶ができていない、元々働いている年下の看護師に上から物を言っている、仕事の覚えが悪い、コミュニケーションが苦手など色々考えてみましょう。
もし、いじめの原因が自分にあるならば、直すことでいじめがなくなる可能性もありますよね。
ただ、どんなに仕事ができて愛想が良くても、いじめることが当たり前の職場環境になっているならば、そこで働いているかぎり脱出することは不可能でしょう。
自分に職場が合わない時の対処方法
中途採用の看護師が転職したのにも関わらず、いじめにあい自分に職場が合わないと感じた時どうすればいいのでしょうか。
無理にそのまま働き続けていると、メンタルに不調を来す可能性がでてきます。
辛い場合は我慢する必要はありません。
自分に職場が合わない時は、看護師の転職サイトを使うことで解決する場合が多いです。
専任のアドバイザーに職場環境を相談し、自分に合った職場を探すことができます。
アドバイザーに相談することで、自分では知る事の出来ない内情などを調べてきてくれます
そして今よりも働きやすい職場を見つけてきてくれるので、転職サイトを使うことが一番の解決方法と言えるでしょう。
まとめ
中途採用の看護師は、そこで働いている看護師集団には入り込めない弱い立場です。
そのため、いじめのターゲットになりやすい。
いじめを避けるためには仕事を早く覚えて、礼儀正しくバシバシと仕事をすることを意識しましょう。
それでもいじめが当たり前になっている職場環境であれば、ツライ思いをしながら働く必要はありません。
看護師転職サイトを使って、もっと自分に合った職場に転職することも1つの方法として考えてみましょう。
そして働きやすい職場に出会い、看護の仕事に集中できる環境を手に入れて欲しいです。