ナースコール 申し訳ない

看護師 免許証 資格 白衣の探偵

 

患者として入院していると看護師の業務背景というものが見えてきます。

そのせいか、看護師を呼ぶことをためらい、申し訳ないという理由でナースコールを押さない患者さんがいます。

 

確かに忙しそうに走り回っている看護師を目の当たりにすると、自分のことで看護師を呼び出すことに抵抗を感じることもあるでしょう。

しかし、それは果たして正しい選択なのでしょうか。

 

看護師として患者さんがナースコールを押す事についてどう思っているのか私の経験も含めて解説していきます。

 

ナースコールが鳴っても、でられない状態がある?

 

ナースコール 出られない

 

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看護師の動きを見ていると分かる患者もいると思いますが、看護師は常に走り回っています

 

入退院が多い病院であればなお忙しいでしょう。

 

その姿を見て、患者は些細なことでナースコールを押すのは申し訳ないと思う人もいます。

 

また人によってはナースコールを鳴らしても出られないからやめておこうと最初から鳴らさない人もいますが、本当に出られないことがあるのでしょうか。

 

 

看護師業務は常に多忙

 

確かに看護師業務は多忙です。

先程もお伝えしたように、入退院が多い病院や入院患者数の多い大きな病院であればなお忙しいことが手に取るように分かります。

 

それを見ているが故に忙しいという先入観を持つ患者もいますが、実際看護師の業務内容を把握しておくとまた違う考え方にもなるので、参考にしてください。

 

看護師は受け持ち患者というものが1日ごとに変わります。

その人数はその日に変わるため、何人という把握をすることはできませんが、だいたい5~7人、多い病院では10人程度になるでしょう。

 

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その受け持ち患者の看護をすることが看護師の仕事でもあるので、受け持ち患者がナースコールを押せば、それに対応する責任もあります

 

何かあれば夜勤者に次の引継ぎをすることや、医師の指示を貰うためにも患者の状況を把握しておかなければいけません。

だからこそナースコールを押さないのではなく、何でも看護師に伝えることが必要となってきます。

 

 

スケジュールを確認することも一つ

 

白衣2

もしどうしても看護師の業務を邪魔したくない、申し訳ないからとナースコールを押せないという気持ちが優先するのであれば、看護師に事前に確認をしておくことも一つです

 

スケジュールを把握し、タイミングを覚えておくだけでもそこまで緊急性がない時、押すことができるでしょう。

 

例えば、点滴をしていた際にいつぐらいに終わるのか、そのタイミングでナースコールを押すということを頭で理解しておけば、看護師も把握できるのでお互いに了承しているということになります。

 

また最も看護師が忙しい時間として、引継ぎの時間帯になります。

朝の8~9時頃や16時前後になると次の勤務者と交代するため情報を伝えている最中でもあります。

その時に緊急性がないのであればナースコールを押すことは控えましょう。

 

 

 

忙しそうでナースコールするのが申し訳ない

 

忙しい ナースコール

 

白衣2

看護師が忙しそうでどうしてもナースコールが申し訳ないという気持ちで押せないという患者は本当に多く、看護師が逆に困ってしまうこともあります

 

ナースコールがあるのは、緊急性がある時だけではなく、タイミングによって押してほしいと看護師が望む時もあるでしょう。

 

それがどのような時なのか、また何故押してくれないと困るのかその理由を解説していきます。

その気持ちを知っておくだけで申し訳ないという気持ちも和らぐでしょう。

 

 

看護師が押して教えてほしい時がある

 

看護師は一人の患者だけの時間を気に掛けることはできません。

多くの患者を受け持てばそれだけの患者のことを気に掛ける必要があるのです。

 

例えば、前述でも軽く触れましたが、点滴をしていて終わる時、看護師は点滴を抜く、または次の点滴に変える必要があります。

しかし、時間通りに看護師が再度患者の元へ行ける保証はなく、気づくと時間が過ぎていて点滴の管に血液が逆流していることも。

 

白衣2

このような状況を避けるためにも患者にどのような時にナースコールを押してほしいと伝えることがあるので、それは必ず守ってください

 

看護師からナースコールを押してほしいと言われた際にはそれに応えて申し訳ないという気持ちは持たずナースコールを押しましょう。

 

 

悪化した場合看護師の責任になる

 

ナースコールは近くに看護師がいないという場合、何かしら用があって押すものです。

それなのに看護師に申し訳ないからと遠慮をすると、それが事故や問題となるケースもあります。

 

例えば、

・痛みを感じているのにそれを我慢してナースコールを押さず、次に看護師が様子を見に来た時悪化していた

・ベッドから落ちたにも関わらず自力でベッドに戻り、それを伝えない

・夜間眠れず、それを我慢してストレスへと変わった

などどれも看護師にとって責任問題となります。

 

患者が大丈夫だろうと感じていたことが看護師や医療従事者からすると大問題となってしまうのです。

 

白衣2

少しでも異変を感じた際や、自分の中で些細な問題であっても全て看護師に伝えることや、ナースコールを押してください

 

 

 

イラついている看護師の存在

 

イラついている 看護師

 

看護師は常に明るく、冷静に対応しているわけではありません。

看護師も人間なので精神的に不安定という時もあるでしょう。

しかし、これを患者に分かるよう接しても良いのかというと、それは違います。

 

看護師は患者に不安を与えないように配慮していく必要もあります。

 

白衣2

これは私の体験談も含め、看護師がイライラしていたが故に患者にどのような結果を招いたのか紹介していきます

 

 

患者に呼び止められ、苦情を受けた

 

これは私の体験談になりますが、自分の受け持ちではない患者に呼び止められ、その日受け持ちだった看護師に関する苦情を受けたことがありました。

 

患者側は担当の看護師などは関係ないので、そこを通る看護師を呼び止めることが多く、その時に用事を伝えてくることもあります。

 

その患者は、ナースコールを押して看護師を呼んで来てもらい、用事を伝えたところ「忙しいからあとにしてくれ」と明らかに不機嫌な様子で言ってきたといいます。

 

その時は仕方なくその患者の用事を変わりに受けましたが、このように看護師が不機嫌であれば、他の看護師に負担がいってしまい、その時冷たくされた患者も申し訳ないという気持ちが募り、他の看護師も良い気持ちにはなりません。

 

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どうしても看護師と合わないという患者もいますので、その時は他の看護師にお願いすることも一つだということは覚えておきましょう

 

 

イライラは患者にも伝わる

 

看護師がまとう空気というのは患者にもしっかりと伝わります。

不安や恐怖心も伝わるように、看護師がイライラしていればその動作一つでもわかってしまうでしょう。

 

それを感じ取った患者にとって、何かがあった時ナースコールを押しやすい環境と言えるでしょうか。

 

これは看護師に伝える内容になりますが、看護師も人間であるからこそ、感情によってその日の気持ちというのは左右してしまいます。

 

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しかし、看護師は常に冷静な判断を必要とし、患者に対して安心できる環境を提供する必要があります

 

私的気持ちを仕事場に持ち込まないことはもちろん、なるべく患者に悟られないよう言動には気を付けて下さい。

 

 

 

まとめ

 

ナースコールを押す事に申し訳ないと感じる患者は多くいます。

ナースコールは特別な時に押すものと捉えている人も少なくありません。

また看護師が忙しいから申し訳ないとナースコールを押すことを我慢している人もいますが、それはむしろ看護師にとって責任問題となり、後で大きな問題になることもあるため、些細なことでもナースコールを押すことは必要となるでしょう。

 

もし押しにくいなどの理由がある場合には、看護師とどのような時に押して良いのかなど確認をしておくと気持ち的にも押しやすくなるので話してみてください。