「転職サイトが多すぎてわからない」
「転職サイトを使いたいけれど、どの転職サイトがいいのかな?」
本記事をご覧になっている皆さんは、このようにお考えだと思います。
看護師は転職の多い職種の一つで、それに応じて数多くの転職サイトが存在しています。
その数は数十にもあがり、どの転職サイトがいいのかと悩まれてしまう方も少なくないでしょう。
本記事では、転職サイトを使って2回転職したことのある私が、転職サイトの選び方について解説していきます。
ぜひ最後までご一読ください。
看護師転職サイトとは
看護師転職サイトとは、その名の通り「看護師」を対象とした転職サイトです。
取り扱っている求人も、そのほとんどが看護師としてのポジションのものばかりで、「次も看護師として働きたい」と考えている方は、登録をおすすめします。
看護師の転職サイトには、実はサイトごとによって取り扱っている求人や求人数に違いがあります。
さらにはそこから見えてくる傾向も。
次の章で細かく解説していきましょう。
看護師が転職サイトを選ぶポイントとは
転職サイトを選ぶ上で、必ず確認しなくてはならないポイントがあります。それが以下の2つです。
・希望の就職先
・希望の雇用形態
一つずつ解説します。
希望の就職先
転職サイトを選ぶ上で希望の就職先は非常に重要なポイントになります。
なぜなら転職サイトはそれぞれ就職先別に特色があるからです。
転職サイトは大手のものから、地域密着型のものまでさまざまな転職サイトがあります。
大手の転職サイトは病院やクリニック、老健に代表される福祉施設、はたまた行政や企業などの幅広い求人を取り扱っています。
もちろん掲載される求人数は多いのですが、その分登録者も多く、競争率が高い印象です。
対して密着型の転職サイトは、「病院専門」、「施設専門」というように分野を絞ることで、求職者へ手厚いフォローを提供しています。
その代わり掲載される求人は限局的なものであり、多くの求人を見たい方にはあまりオススメできないサイトでもあります。
転職する上で、次に進みたい分野や系統が決まっている方は、このポイントを意識して転職サイトを選択するようにしてみてください。
希望の雇用形態
皆さんは転職する際、さまざまな事情をお持ちだと思います。
特に看護師という職種は、未だ女性の比率が高く、結婚・妊娠といったライフステージの変化に伴い転職をする方も多いのが現状です。
例えば「子どもがいる」という状態で、夜勤あり、残業ありの職場では長く働き続けることは難しいでしょう。
そのため正社員ではなくアルバイトやパートでの勤務を考えている方もいるのではないでしょうか。
私自身、転職サイトを利用した際、希望はパートでの勤務でした。
もちろん正社員での勤務が可能なのであれば検討したいところでしたが、現在のコロナ禍により病院などの有効求人数は低下。
求人自体がかなり絞られる状態となってしまいました。
子どもを保育園に預けて働く選択肢しかない現状では、残業や夜勤もこなさなくてはならない正社員としての働き方は難しいと考え、派遣社員としての働き方を選びました。
また病院などの医療機関は新型コロナウイルスの影響で経営不振に陥り、中にはボーナスの支給もカットされているところもあります。
そのような状況の中で正社員として働くことに魅力を感じなくなってきたというのも理由の一つです。
看護師は正社員やアルバイト・パートといった働き方以外にも、派遣や期間限定の勤務など、ご自身の状況に合わせて働き方を選択できます。
看護師という資格を十分に活かしつつ、家庭と両立した働き方も可能なのです。
私の転職サイト体験談
転職サイトの選び方をお伝えしました。
では無事に転職サイトを選び、登録した後はどのようになっていくのでしょうか。
この章では、私が実際に利用した転職サイトの経験を皆さんにお伝えしていきたいと思います。
転職のきっかけ
私はこれまで2回転職しています。
1社目が当時住んでいた自宅から近い近隣の病院で、2社目がクリニック、そして現在に至る3社目が企業の派遣社員として働いています。
1社目を退職した理由。
それは月80時間程度の残業や、人間関係に悩んだことが原因です。
看護師には前残業という就業時間よりも早く出社して、患者さんの情報を集めないといけないシステムがあります。
私が1社目で入社した病院は前残業に加え、就業開始時刻よりも前に点滴の準備などもするようになっていました。
そのため就業開始時刻の1時間半前には出社しないと間に合わない状況でした。
さらに、この前残業に加え、終業時間以降の残業も毎日3〜4時間程度あったため、家に帰ってもお風呂に入って寝るだけ、起きたらまた出社と、プライベートの時間はほぼないようなものでした。
さらに当時の職場では新人いじめのようなものが横行しており、人間関係にも悩まされていた私は転職を決意し、転職サイトに登録したのです。
登録した転職サイトは大手の転職サイトでした。
そのときに希望の条件を担当者にヒアリングされましたが、私の希望はとにかく残業が少ないところでした。
夜勤に関しても、多少はあってもいいが夜勤専従のような働き方は希望しない旨を伝えたところ、クリニックはどうかと提案されたのがきっかけで、クリニックへ転職することとなったのです。
クリニック入社後は月の残業時間も20時間未満となり、また終業時間がやや遅めではあるものの、夜勤のない勤務先でしたので、プライベートの時間を十分に取ることができました。
しかしながら結婚、妊娠、これに伴い引越しと立て続けにイベントが重なり、通勤時間が往復で3時間以上になってしまうこと、育休復帰後も保育園に預けながら働くため往復3時間の道のりでは保育園までのお迎えにも間に合わないといった将来的なことを考え、退職の道を選択しました。
無事に出産し仕事復帰を検討したときに、また前回のように転職サイトに登録しました。
しかし、多くの求人は新型コロナウイルスの影響によりアルバイトやパートではなく、夜勤もできる正社員のみしか募集していないところばかりでした。そのため看護師として働く道を諦め、日勤帯のみでかつ、これまでの医療知識を生かせるような企業へ転職したのです。
転職して何が変わった?
2回の転職によって、私の働き方は大きく変わりました。
まず夜勤ありの常勤看護師から夜勤なしの常勤看護師、そして派遣社員とポジションも職業も変わっています。
転職をすることで職歴は増えてしまうため、次回の転職活動は難しくなってしまいます。
しかし私の場合は、転職して良かったと心から思っています。
転職したことで、プライベートの時間を確保でき、家族と一緒に居られる機会も増えました。子どもが寝た後でゆっくりと自分の時間を取ることもできますのでストレスもありません。
仕事とのメリハリがしっかりとつくようになり、仕事内容の質も上がったと感じています。
転職したメリット
現在の勤務先は土日祝休みの勤務で、プライベートの時間を確保できるようになりました。
家族との時間を作ることができたので、非常に嬉しく感じています。
以前までの看護師業務では、どうしても残業などが発生しやすく、夜勤もあったため家族とすれ違う生活が続いていました。
もちろん看護師業務でも夜勤がないところや残業がないところはあるでしょう。
しかし看護師というのは病院という閉鎖された空間で、人の命を預かるというプレッシャーの中で勤務しています。
仕事終わりは、身体的にも精神的にも疲弊していることが多く、そういった意味で、病院を離れるという選択をしたことは間違っていなかったと感じています。
またさまざまな病院や会社を経験できたことで、多くの人と関わることができ、多角的な視点で物事を考えられるようになった気がします。
実際の転職サイト利用の流れ
転職サイトを利用すると、一人ひとりにアドバイザーと呼ばれる担当者が付きます。
担当者は求職者の転職活動をフォローし、転職が成功するようにサポートしてくれます。
私が転職サイトに登録すると、すぐにアドバイザーが電話をくれ、ヒアリングが行われました。
その際に聞かれるのはこれまでの学歴や職歴、希望の条件などです。
こちらを答えると、希望の条件に合致する求人を見繕って紹介してくれます。
紹介された求人の中で、希望の求人があればそちらの応募に進みます。
希望求人がなければ、再度探してもらうことも可能です。
私の場合、以下の条件で求人を探してもらいました。
・夜勤なし(あっても月に数回程度)
・残業なし
・手取り25万以上
つまりは日勤のみで、残業もほとんどなく、かつ高給与の求人ということです。
正直この条件はかなり難しいと考えていたのですが、探せばあるものですね。
数は多くはありませんでしたが、何件か紹介していただきました。
求人を吟味した上で、いくつかの求人に複数応募する旨を担当者に伝え応募してもらいました。
求人先の方でも書類選考が行われ、担当者との間で一次面接日程を調整してくれたり、面接対策をしてくれたりしました。
一次面接後の合否結果は担当者を介して伝えられます。そして無事に内定をいただき、必要書類や手続きなども合わせて、入社日前日までフォローしてもらいました。
まとめ
看護師の転職サイトの選び方と私の転職体験談も合わせてお伝えしました。いかがでしたでしょうか。
・転職サイトを選ぶときには雇用形態と希望の働き方で選ぶ
・派遣なら派遣を取り扱う転職サイト、病院や施設以外の求人ならば総合的な転職サイトを選ぶと良い
転職は、将来の自分の働き方や生き方に直結する非常に大切なイベントです。
転職サイトはそんな転職を完全サポートしてくれる存在であり、これを有効活用しない手はありません。
本記事でお伝えしたような観点で転職サイトを吟味し、ぜひご活用していただければと思います。
長い記事となりましたが、最後までお読みただきありがとうございました。