
看護師として働いていると、忙しさに追われる日々が当たり前になり、気づけば自分の体調や心の余裕を犠牲にしていることに慣れてしまいますよね。
トイレに自由に行けない、喉が渇いても水分を摂る時間がない、休憩がまともに取れない、そして有給休暇は形だけ・・。
こうした状況に「これが看護師の仕事なんだ」と諦めている方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際に転職してみると、それがいかに“普通ではない”ことかを実感する瞬間があります。
本記事では、転職で得られる驚きと働きやすさの変化について詳しく解説していきます。
看護師の皆さんにとって、転職は一つの選択肢になるかもしれません。
「トイレに行く自由」を知った瞬間
看護師の仕事をしていると、「トイレに行く暇なんてない」と思うことが多いですよね。
忙しい現場では、患者さんの対応や急変、業務の合間を縫ってトイレに行くなんて夢のまた夢。
私自身も新人時代はトイレに行きたくても声を上げられず、勤務が終わるまで我慢し続けた結果、膀胱炎になってしまったことがあります。
それでも、同僚たちも同じように働いているのを見て、「これが看護師の現場なんだ」と勝手に納得していました。
しかし、転職をして最初に驚いたのは、同僚たちが当たり前のように「ちょっとトイレ行ってきます」と声をかけ、自然にトイレに向かう姿でした!
初めて見た時、「え、本当に行っていいの?」と戸惑ったほどです。
新しい職場では、トイレに行くことが“業務の妨げ”とされるような空気は一切ありませんでした。
むしろ、「看護師も自分の体を大事にしてこそ、良いケアができる」という考えが根付いており、職場全体がそれをサポートしていました。
今振り返れば、トイレに行けない職場にいた頃の自分がどれだけ無理をしていたのかが分かります。
あの時は気づきませんでしたが、心身に大きな負担をかける環境だったのです。
「トイレなんて我慢するもの」という認識を変えられたことは、転職して良かったと感じる一つの大きなポイントでした。
水分補給すらできない職場を脱出して
トイレと同じように、水分補給の重要性も看護師の仕事では見落とされがちです。
以前の職場では、ペットボトルや水筒を仕事中に持ち歩くことが禁止されていました。
理由は「患者さんに不快感を与えるかもしれないから」というもの。
それでも長時間の勤務中に水分を取れないことがどれだけ体に負担をかけるのかを、上司や経営陣が考えている様子はありませんでした。
喉が渇いても我慢し続け、終業後に一気に水を飲む・・これが日常でした。
転職後の職場では、この状況が一変!
仕事中でも水筒やペットボトルを持ち歩くことが許され、適宜水分を取ることが推奨されていました。
同僚たちは「喉が渇いたら飲むのが普通だよ」と言います。
こうした環境に身を置いて初めて、以前の職場がいかに無理を強いる環境だったかを痛感!
適切に水分を取るだけで集中力が持続し、体のだるさも軽減されました。
看護師の仕事は体力勝負の部分も多いため、こうした小さな配慮が大きな違いを生むことを身をもって感じました。
「休憩1時間が取れる職場」の現実
「看護師がきっちり休憩を取れるなんて、夢の話だ」と思っていませんか?
私もかつてはそうでした。
前の職場では、休憩と言っても電話やナースコールに対応しながら食事を取ることが当たり前。
その結果、休憩時間にリフレッシュどころか、逆にストレスが溜まるばかりでした。
しかし、転職後の職場では、休憩時間中に一切の業務連絡がありません
。
これはマネジメントが徹底しているからこそできることで、休憩時間中のスタッフには他の人がしっかり対応する体制が整っていました。
きっちり1時間休憩を取ることで、午後の業務にも集中して取り組めるようになり心身の疲れが軽減。
特に、患者さんとのコミュニケーションに余裕が持てるようになったのが大きな変化です。
「看護師が患者さんに寄り添うためには、自分自身がリフレッシュすることが必要だ」と考える職場の方針に、本当に救われました。
有給休暇100%消化は夢ではない
有給休暇について、「もらえても取れないもの」というのが私の以前の認識。
人手不足や急なシフト変更に追われ、休むなんて考えられない状況が続いていたのです。
そのため、有給が溜まる一方で消化できず、気づけば有給を捨てるような働き方をしていました。
ところが、転職先では有給休暇の消化が徹底。
むしろ上司が「早めに予定を入れて有給を使いなさい」と指導してくれるほどでした。
これに最初は驚きましたが、有給を取ることが普通の職場では、スタッフ間で助け合う文化が根付いており、誰かが休んでも業務に支障が出ない体制が整っていました。
家族との時間が増えたり、趣味に打ち込んだりすることで、仕事へのモチベーションも上がり、有給休暇の大切さを改めて感じることができました。
看護師が転職で手に入れた「働きやすさ」の本当の意味
振り返ると、以前の職場では「看護師は辛いもの」という固定観念に縛られていました。
それが当たり前だと思い込んでいたため、環境を変えるという発想すらありませんでした。
しかし、実際に転職してみると、自分を大切にしながら働くことがどれほど重要かを実感しました。
新しい職場では、「看護師は患者さんのために働くのだから、まずは自分が健康でいることが大事」という考えが浸透していました。
この考え方が全ての看護師の職場に広がれば、もっと多くの看護師が笑顔で働けるようになるのではないかと思います。
まとめ
「トイレに行けない」「水分補給できない」「休憩が取れない」「有給が取れない」――これらの環境に疑問を抱くことなく働き続けている看護師の皆さん。
私もそうでしたが、転職によってその環境を変えることができます。
愚痴になりますが、前の職場では本当に自分を犠牲にして働いていました。
「これが看護師の宿命」と諦めていたあの頃が悔やまれます。
でも、転職した今は心から「転職して良かった」と思えています。自分を大事にできる職場でこそ、患者さんにもより良いケアが提供できるのだと実感しています。
もし少しでも今の環境に疑問があるなら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。あなたに合った職場は必ずあります!