看護師 介護士 見下す 仲が悪い

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看護師介護士が仲が悪かったり、介護士を見下している場合って本当にあります。

 

理由を調べると、「確かに~」と考えさせられる一方で、看護師と介護士の関係がうまくいっている職場もあります。

 

どうしても看護師が介護士を見下してしまっている場面を沢山聞いている私が、実際にうまくやっている職場のこと等をお話していきます。

 

看護師が介護士を見下してしまう理由とは

 

看護師 介護士 見下す

 

高齢者施設など福祉の場では、看護師と介護士が一緒に働くことは一般的。

どちらの職業もまだまだ女性が多く、お互いプライドを持って働いているが故に仲が悪い関係になることも多々あります。

 

中でも、介護士を見下してしまう看護師がいるのは本当の話

その理由には、大きく2つのことが挙げられます。

 

 

看護師が見下すのは自然な流れ?

 

一つ目の理由は、看護師だけが行える医療ケアが挙げられます。

 

介護士は利用者の日常生活をサポートすることが主な役割である一方、看護師は医師の指示を受けて医療行為をしたり利用者や職員全体の健康管理を行ったりすることが主な役割です。

 

働く場所によっては、介護士は何人も働いており交替することが出来ますが、看護師は12人のため自分の代わりはいません。

また、医師が常駐していない施設であれば、医療に関する決定権は看護師に任されることもあります。

 

高齢者施設にとって、看護師の存在は欠かすことができません。

そのような事から、看護師の中には介護士より自分は上の立場と錯覚してしまう人がいることは事実なのです。

 

実際、介護士が行う利用者の食事介助・排泄介助・入浴介助などの日常生活へのサポートは、看護師は基礎看護技術として最初に身につけています。

病院など、介護士がいない現場では看護師が入院中の患者さんの日常生活の世話をすることがほとんどです。

つまり看護師にとって、介護士の仕事は自分たちの基礎的な仕事と捉えてしまい、さらに医療の知識を持ち介護士に指示を出すことができる看護師の方が立場は上だと思いがち。

 

本来ならば職業に上下関係なんて無いのですが・・。

 

 

給料の違いが立場上の違いに!

 

二つ目の理由は、看護師の収入の高さが挙げられます。

介護士の年収は約360万円

体力的にとてもキツイ仕事でありながら収入は低いことで知られています。

その一方で看護師の年収は夜勤手当や残業代などを含めて約450万円

参考 平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要より

 

女性の職業の中では、高い収入の職業と言われています。

 

収入の高さで立場の上下が決まるわけではありませんが、「自分の方が収入は上なのだから、ここにいる介護士たちは自分より下の立場」と思ってしまう看護師は少なからず存在します。

 

実はこの話は介護士相手だけではなく、日常の中で自分より年収の低い人を見下す方もいます

また、看護師と看護助手の間でも同じような問題が起きているのです。

 

実際、看護師になるために看護系の学校に入学し、1つのミスでも指摘を受けながら厳しい教師のもとで看護技術を取得し、泣きながら病院などの実習を乗り越えてきたという自負があります。

社会に送り出された看護師たちは、みんな自分の仕事に高いプライドを持って働き始め、働きながらさらに自分の力を高めていきます。

 

そのように看護師として仕事をしている誇りが他職種を見下す要因になると考えられます。

 

 

 

看護師と介護士が仲が悪い理由とは

 

看護師 介護士 仲が悪い

 

看護師と介護士が仲が悪いのは残念なこと。

看護師と介護士は別の職業であり、介護の場では一緒に協力し合って利用者をサポートしていく立場。

そのような関係のはずなのに、看護師は介護士を見下してしまったり、介護士は揃って看護師の悪口を言ったりする状況になってしまうのは何故なのでしょうか。

 

看護師と介護士の仲が悪くなってしまう理由を、それぞれの立場からお話していきますね。

 

 

仲が悪くなってしまう看護師の言い分

 

まずは、看護師の立場から。

介護の場であっても、看護師は医療や看護の視点から利用者の日常生活をサポートするために、プライドを持って自分の仕事をしています。

その視点から、介護士にケアに対する助言をする場面は多々あります。

 

そこで助言された介護士が、少しでも納得していない表情をしたり、怪訝そうに「分かりました」といった反応をしたり。

介護士側にも理由はあるのかもしれませんが、そんな接し方をされてしまえばお互いに良い雰囲気にはなりませんよね。

 

看護師が介護士に不満を感じるのは、そういった介護士の態度に対して多いと言われています。

 

実際に高齢者施設で働く看護師から、こんな愚痴を聞いたことも。

「自分が話そうとすると、すでに嫌な顔をしている」

「何も悪いことをしていないのに、陰で悪口を言われているのを聞いた」

「こっちだって看護師の仕事があるのに、暇そうでいいねって言われた」

 

若い看護師であればあるほど、経験豊富な介護士から強く言い返されることがあるようです。

施設内で看護師が自分一人だけという職場も珍しくありません。

 

看護師の仕事を優先させるのは当然かもしれませんよね。

 

 

仲が悪くなってしまう介護士の言い分

 

次いで、介護士の立場から。

 

介護士が看護師に不満を感じるのは、看護師が自分の立場を上に見ているところです。

前述もしているように、高齢者施設では医療行為ができるのは看護師だけ。

医師が常駐していない場合は看護師が医療ケアの責任を持つことになります。

そこで介護ケアのみを実施する介護士を見下す看護師に、不満を強く抱くのは当然でしょう。

 

看護師の中には、「医療ケアが出来るのは自分だけ。だけど、看護師は介護の仕事だって出来る」と思いながら介護士と接する人もいます。

 

こんな看護師の言うことは聞きたくありませんよね。

 

実際に看護師と一緒に働く介護士から、こんな愚痴を聞いたこともあります。

「いつもステーション内で座っていて、面会者の対応すらもしない」

「忙しく人手が欲しい時間帯でも、見て見ぬふりをしている」

「何かあればすぐに、“病院だったら”という話をするのが許せない」

 

前職に大学病院などでバリバリ働いてきた看護師は、今までの環境と比較して助言をすることもあるでしょう。

介護の場で働く介護士にとっては、それは見下されていると受け取っても当然かもしれませんね。

 

このように、看護師と介護士がお互いに対して不満を抱くことの主な要因は、仕事に対する理解だと言えるでしょう。

理解し合えなければ、溝が深まり仲は悪くなってしまいます。

 

 

 

看護師と介護士の良好な関係を作る方法は

 

看護師 介護士 良好な関係

 

看護師と介護士の仲が悪くならず、お互い信頼し協力し合って仕事をするためにはどうすれば良いのでしょうか。

良好な関係を作る方法として、うまくいっている介護士と看護師の方を見ていてわかる、大事なポイントを3つお話していきますね。

 

看護師と介護士の決定的な違い

 

まず1つ目は、お互いの役割の違いを理解すること。

介護の現場において、看護師は医学的知識も持ち科学的根拠に基づいて看護を実施するプロであり、介護士は利用者の日常生活をサポートする介護のプロ。

 

看護師は介護士のようなケアを実施することは難しいですし、介護士が医学的にケアを実施することは難しい。

 

お互いに与えられた役割が違うと理解し合うことが大切です。

 

 

お互いを活かすことがお互いのため

 

2つ目は、お互いの職業に興味を持ち歩み寄ること。

看護師は介護士が日常的に実施しているケアを尊重しつつ、改善する点があれば指示ではなく提案してみる。

介護ケアはプロである介護士にしっかりとお任せをする。

介護士は、少しでも医学的な知識を学べるように看護師による勉強会を実施してみる。

 

 

 どんな科学的根拠があって看護師が指示を出すのか、しっかりと理解できれば不満を抱くことは少なくなります。

 

 

答えは自分達の中ではなく利用者が出す

 

3つ目は、お互いが働く意味を再確認すること。

看護師と介護士どちらも仕事をする上で一番大切なことは、利用者が不自由なく安全に日常生活を過ごせることですよね。

看護師が今まで学んできた看護ケアが正解だと思っても、介護士が実施したケアが利用者にとって快適であればそれが正解

 

逆に、医学的な根拠に基づいて安全に実施すべきことは、利用者の命にも関わることがあるので介護士は看護師の指示に間違いなく従うべきです。

 

利用者の生活を一番に考えていれば、看護師と介護士がいがみ合うような状況は起きないでしょう。

 

 

 

まとめ

 

看護師と介護士どちらも、介護の現場においては欠かすことができない大事な存在です。

それぞれが役割を理解し、同じ立場で利用者を最優先に考えていくことが大切。

お互いが歩み寄り、しっかりと話し合える雰囲気を作ることが出来れば、看護師と介護士の関係は良好になれることでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。