「一つの病院で長く働いてきたので、そろそろ職場を変えたい」
「そろそろ夜勤が負担なので、夜勤のないところがいい」
本記事をご覧の皆さんは、このようにお考えのことでしょう。
新卒から看護師として働いてきた方はキャリアもバッチリで、転職なんて簡単だと思われている方が多いです。
しかし実情はどうでしょう。
意外と40代の転職は難航すると言われています!
本記事では、なぜ40代の転職が難しいと言われているのか、その理由と実際について、また転職を成功させる秘訣についてご紹介していきましょう。
ぜひ最後までお読みください。
看護師40代の転職が難しい理由
40代での転職が難しい理由として、以下の3点が挙げられます。
・夜勤ができない
・一つの病院に慣れすぎている
・職歴に不安
一つずつ解説していきましょう。
夜勤ができない
40代になると、1回の夜勤でも20代の頃と比べて体力の衰えや疲れを感じやすくなります。
人によっては夜勤がない病院や施設への転職を考えるほどです。
転職先の病院や施設が夜勤必須な職場だった場合、夜勤ができないことは十分な不採用の理由になり、転職が難しくなってしまいます。
夜勤がない職場を希望している方は、求人票に「日勤のみでも可」や「日勤のみ」と記載されている病院・施設への転職を検討しましょう。
一つの病院に慣れすぎている
新卒から一つの病院・施設で働いてきた方も中にはいるでしょう。
勤続歴も長く、経験も豊富な印象で転職においてはメリットとなりがちですが、実はデメリットの部分もあります。
それは「働いてきた病院に慣れすぎている」ということです。
病院や施設は、少なからず個人ルールのようなそれぞれの病院での取り決めがあります。
一つの病院に慣れすぎている方は、他の職場のルールに適応しにくいと考えられており、「経験豊富だけど、使いにくい人材」と捉えられてしまうのです。
だからといっていくつも病院を転々としろという訳ではありません。
面接の際には自分自身が、ルールに囚われず柔軟に動ける人物だということを積極的にアピールしましょう。
職歴に不安
簡単に言ってしまうと、スキルアップ目的の転職は難しいということです。
例えば個人病院で長年働いてきた看護師が、スキルアップを目的に専門性の高い大学病院や総合病院で働きたいと考えているとします。
大学病院や総合病院はどちらかというと新卒者を積極的に採用するところが多く、経験者が入るためにまず一つの難関のポイントです。
おそらく面接でも色々と聞かれることでしょう。
どうして個人病院で働いてきたのか、なぜこの病院に入職したいのか、またどんな経験をしてきたのかといった内容です。
大学病院や総合病院は個人病院よりも新しい機械や設備が導入されているところが多く、個人病院での経験があまり生かすことはできないのではないかと考えられてしまいます。
そのためスキルアップを目的とした転職が難しくなります。
もちろんしっかりとした理由や熱意があるならそれを伝え、面接官も納得の理由ならば転職は可能でしょう。
ご自身のキャリアや職歴を棚卸しして、自己分析してください。
40代で転職した看護師の実際
実際に私の周囲でおきた2例をご紹介します。
一例目:Aさん(47歳)、看護師歴13年、転職活動成功
Aさんは医療業界とは無縁の世界で社会人を10年ほど経験してから、資格を取得して看護師として働き始めました。
勤務した時期が30代半ばということもあり、若手の上司を持つ苦悩や風当たりの強さに悩まれたようですが、仕事を辞めずに働いてきました。
今回Aさんが転職活動を始めたのは、Aさんの勤める病院が合併し、規模が小さくなったため人員の削減が決まったからでした。
Aさんは近隣にある総合病院に転職するべく、知り合いを通じて紹介で入社しています。
この転職がうまくいった要因として、「退職理由が自己都合でないこと」や「Aさんが長く勤務してくれそうな人材であること」が考えられます。
二例目:Bさん(43歳)、看護師歴3年、転職活動失敗
Bさんは大学卒業後、看護師として働き始めました。3年ほど働いたのち、結婚し退職。しばらくは専業主婦として家庭に入っていました。
子どもも大きくなり、そろそろまた働き始めようかと就職活動を始めました。
Bさんが考えていた職場は臨床経験の少ない自分でもスキルや知識を身につけられるよう、大きい大学病院や総合病院を考えていました。
求人票を確認・応募し、書類選考、面接へと進みましたが、残念ながら内定をもらうことはできませんでした。
「年齢の割に職歴が短いこと」や「大学病院の忙しい環境は体力的に厳しいのではないか」と考えられ、転職活動がうまくいかなかった要因でしょう。
看護師40代にオススメの職場
40代にオススメの職場がいくつかご紹介していきます。
デイサービス
デイサービスでは介護士と共同して勤務します。
基本的に毎日同じ業務で利用者も変わらないため、ゆったりと働くことができ、体力的に辛いと感じる方にオススメの職場です。
訪問看護
訪問看護は日勤帯が中心となる勤務であり、利用者と1対1でケアを提供します。
時間の融通もききやすく、病院で豊富な経験を積んできた方にもオススメできます。
ただし在宅でのケアを提供することになるため、設備や物品が揃っていない中で看護することになります。
中には難しい体勢で入浴介助をするなんてことも。
看護師40代なら転職サイトがオススメな理由
看護師が転職するのであれば転職サイトを利用することをオススメします。
転職サイトは良質な求人が豊富に掲載されているだけでなく、キャリアアドバイザーやコンサルタントが専属で担当になってくれ、転職活動をサポートしてくれます。
特に職歴が短い方や、今後の方向性が定まっていないという方は、アドバイザーが親身に相談に乗ってくれます。
上記で紹介したAさんは、知り合いからの紹介で転職活動を成功させていますが、それ以前にも転職サイトに登録し情報を集めていたようです。
転職サイトによっては求人票を登録不要で確認できるサイトもありますので、転職先や今後のキャリアなどでお悩みの方はぜひ、登録だけでもしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
40代に入ってからの転職は、新卒者に比べて狭き門といえるのが現実です。
それでも、
自分の働きたい環境を見つけたい!
看護師を続けていきたい!
そんな方は、自分で働く場所を探すより転職サイトを利用する方が効率的に探すことができます。
40代からの転職は難しいかもしれませんが、それでもあなたを必要としている病院はあるはずです!
本記事が少しでも皆さんのお役に立てますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。