師長 看護師 有給 帰っていい

看護師 免許証 資格 白衣の探偵

 

ある日、いつも通り出勤して業務を始めようとしたら、師長から「今日は落ち着いているから帰っていいよ(有給で)」と言われました。

私は「わかりました!」と即答し、喜んで帰宅。

こんなふうに、看護師の世界では「有給は上から与えられるもの」という感覚が根付いていますよね?

 

でも、これっておかしくないですか?

 

有給休暇って本来、労働者が自分の希望する日に申請して取得するもの。

だから、「今日暇だから帰っていいよ、有給でね!」と言われてしまうのは、本来の使い方ではないんです。

 

でも、看護師をやっていると、こんなシチュエーションが当たり前になってしまいがち。

むしろ、突然の有給を喜んでしまうほどに、普段は有給を使う機会が少ないのが実情です。

他の業界では、有給は自分で希望して取得するものが当たり前。

それを知ったのは、看護師の仕事を辞めた同僚から話を聞いたときでした。

 

彼女は一般企業に転職して「有給は労働者の権利だから、自分で好きな日に取れる」と知り、ものすごく驚いたそうです。

私たち看護師の世界では、そもそも有給のルールをちゃんと教わる機会すらなく、「暇なら帰っていいよ」と言われたら「ラッキー!」と感じてしまうことすらある。

これは、病院独特の文化なのか、それとも単に労働環境が特殊すぎるのか…。

 

看護師として働く以上、患者さんのケアが最優先なのは当然ですが、それと同時に自分の権利を正しく理解することも大切です。

では、なぜ看護師の有給はこんなに勝手に扱われるのか?その背景や問題点について、詳しく掘り下げていきます。

 

有給は「使えるだけマシ」という看護師の悲しい現実

 

看護師の仕事は忙しく、シフトもカツカツに組まれていることが多いため、有給が取りにくいというのが現実です。

だからこそ、「突然の有給」を与えられると、むしろ「ラッキー!」と喜んでしまうことが少なくありません。

 

たとえば、普段の勤務では「人手が足りないから有給なんて取れるわけがない」と言われていたのに、たまたまその日だけスタッフの人数が揃っていたからといって「今日は帰っていいよ」と言われる。

確かに、普段は有給なんて申請しても通らないのに、こういう形でなら使える。だから、「もらえるだけありがたい」と思ってしまう。

でも、これは本当に正しい状況なのでしょうか?

 

本来、有給は労働者の権利として認められており、業務の状況に関係なく、本人の希望するタイミングで取得できるべきものです。

もちろん、業務との兼ね合いを考えながら調整する必要はありますが、「病院側の都合で急に休まされる」というのは、少し違う気がします。

 

実際、一般企業では「有給をいつ取得するか」は労働者の裁量に任されており、上司の指示で突然休まされるということはほぼありません。

これを知ったとき、私はショックを受けました。

私たち看護師が当たり前だと思っていた「突然の有給指示」は、一般の労働環境ではかなり異常なことだったのです。

 

 

 

「有給を勝手に入れられる」「使えない」が当たり前の職場環境

 

看護師の職場では、有給が勝手に入れられたり、逆に全く使えなかったりすることが多いです。

 

例えば、シフト表を確認すると、突然自分の予定に入れていない有給が入っている。

理由を聞くと、「その日は人が多いから」「ベッド稼働が少ないから」といった病院側の都合。

一方で、いざ自分が「この日に有給を使いたい」と思って申請すると、「もっと早く言わないとダメ」「その日は人手が足りないから無理」と断られることもあります。

 

結局、看護師にとって有給とは「自分の意思で自由に取るもの」ではなく、「病院の都合に左右されるもの」となっているのです。

 

こういった状況が続くと、看護師は「有給なんてどうせ自由に取れないし、病院が決めた日に休めばいいや」という意識になってしまいがちです。

でも、それは本来の労働環境としては間違っています。有給は労働者の権利であり、病院の都合で自由に動かされるものではないはずです。

 

 

 

まとめ

 

看護師の世界では、「有給を取るのは難しい」「病院側の都合で勝手に有給を入れられる」という状況が普通になっています。

そのため、本来は自分の希望する日に取るべき有給を、上司の指示で突然使わされることも少なくありません。

そして、それを「使えるだけラッキー」と思ってしまう環境があること自体、問題なのではないでしょうか。

 

一般企業では、有給は労働者が主体的に取得するものであり、突然「今日は暇だから帰っていいよ」と言われることはほぼありません。

だからこそ、看護師の世界の「有給の扱われ方」に驚く人も多いのです。

 

それにしても、看護師の労働環境って、こういう細かい部分が本当におかしいことが多いですよね。

有給を申請するのは大変なのに、突然休めと言われたら断ることもできない。

有給を取ろうとしても文句を言われ、勝手に消化されることもある。

本当に、有給って誰のための制度なんでしょうね…。

 

いっそ、未消化の有給を買い取ってくれる制度でもあれば、もう少し納得できるのかもしれませんが…。

それでも、私たち看護師は「患者さんのために」と日々頑張っています。

 

でも、だからこそ、もっと自分たちの権利についても正しく知っておくべきなのかもしれませんね。

学校教育で「労働者の権利」をもっとしっかり教えてくれれば、こんな状況を「当たり前」と思わずに済んだのかな…と、しみじみ思います。