働き方改革によって解禁された副業。
看護師でも正社員で働く以外にも副業として単発の派遣をするなどして副業する方が増えています。
しかし病院の規定によっては副業が禁止されているところもありますよね。
「ばれないようにやれば大丈夫でしょ」とお考えかもしれませんが、これがなかなか難しいです。
特にマイナンバーが生まれてから、私たちの個人情報がそれに紐づけられるようになってしまいました。
本記事ではマイナンバーと副業の関係やについて深堀りし、その他のトラブルに対しての対策なども合わせてご紹介していきます。
マイナンバーで副業はばれません!?
まず結論からお伝えすると、マイナンバーで副業がばれることはありません。
なぜならマイナンバーの大きな目的は「個人の所得を正確に把握すること」だからです。
しかも民間の企業がマイナンバーを利用して個人の所得について調べることは、かなり厳しい条件が設定されています。
民間企業がマイナンバーを利用しできる事と言ったら、社会保障や税金に関する手続き・書類作成の業務だけです。
ではなぜマイナンバーで副業がばれるという話になったのでしょうか?
詳しく説明していきましょう。
そもそもマイナンバーって?
マイナンバーとは、日本に住民票を有する全ての人に対し、与えられた12桁の番号です。
原則一人につき一つの番号をもち、この番号は生涯変わることはありません。
マイナンバーの目的
マイナンバーには以下の3つの目的があります。
①公平・公正な社会の実現
②行政の効率化
③国民の利便性の向上
内閣府のホームページによると、このように記載されています。
『マイナンバーは、社会保障、税、災害対策の3分野で、複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するために活用されます。』
これまでの日本はそれぞれの分野はそれぞれの分野の担当が統括していました。
そのため情報のやり取りに時間がかかり、労働力も多くかかっていたのです。
しかしマイナンバーの導入によって行政の手続きはだいぶ簡略化し、行政側の事務処理もスムーズになりました。
副業がばれる事とマイナンバーは関係ない?
副業がばれる事とマイナンバーは関係ありません。
勤務先がマイナンバーでできるのは社会保障と税金の書類作成だけです。
そのためマイナンバーだけでは副業をしていることはわかりません。
では副業がばれてしまう理由はなんなのでしょうか?
最も多いケースは副業に伴う税金の納付によって、勤務先に副業がばれてしまうケースです。
副業が年間20万円以内の場合、確定申告の必要はありません。
しかしそれ以上の副収入を得ている場合は、確定申告を行う必要があります。
確定申告をすると、勤務先に住民税の通知と納付書が届きます。
住民税は年間の収入によって金額が決まりますので、この時に勤務先に届いた通知書で勤務先の給料より高い所得があることで副業していることがわかるのです。
副業がばれないようにするためには
副業をばれないようにするためには確定申告をしたときに住民税の納付方法に気をつければ大丈夫です。
住民税の納付方法は給与から差し引く場合と自分で納付する場合の2通りがあります。
給与から差し引く場合を選択してしまうと、本業の勤務先に副業がばれてしまいます。
そのため「自分で納付する」を選択してください。
そうすると勤務先に副業分の住民税の通知がいかず、その分の納付書は自宅に届きます。
そのため勤務先に副業がばれることはありません。
看護師が副業をする時に確認したいこと
マイナンバーと副業の関係についてお伝えしてきました。
本章からは看護師が副業する場合についてご紹介していきたいと思います。
看護師が副業をする場合は、勤務先が副業を容認しているところか必ず確認するようにしてください。
副業を禁止しているところで働いているのにも関わらず、副業をしてしまうと服務違反となり、処罰を受ける可能性があります。
民間の病院はところによっては副業OK、国が運営している病院は副業NGとなっています。
国が運営している病院で働くと公務員扱いとなってしまいますので、副業は無理ですが、民間の病院で働いていて副業が禁止されているところは交渉次第で副業可となる場合もあります。
まずは就業規定を確認し、副業についての事項を確認してみましょう。
看護師にオススメの副業とは
看護師にオススメの副業として、以下の2点どちらかを選んでください。
・看護師の資格を生かせる副業
・看護師の資格に関係ない副業
例えば看護師の資格を生かせる副業を選択した場合、単発派遣などでイベントナースやツアーナース、健診などで働くことをオススメします。
業務内容も難しいものではなく、本業をこなしている看護師であれば問題なく行えるでしょう。
連休をいただいているのであれば、夜勤看護師を募集しているところもありますので、そういったところで副業しても良いですね。
看護師の資格に関係ない副業であれば、覆面調査やクラウドソーシング、投資などがオススメです。
あまりプライベートの時間を副業に割きたくないと考えている方であれば、投資の方が良いかもしれませんね。
看護師が副業で稼ぐために重視するべきこと
せっかく副業をするのであれば、しっかり稼ぎたいというのが本音ですよね。
しかし副業はあくまで副業。
本業より稼ぐことはなかなか難しいです。
そこで費用対効果を意識して効率よく稼ぐために重要視するべきことをお伝えしてきます。
看護師が副業で稼ぐ場合は以下の2つを重視しましょう。
(1)収入の効率を考える
(2)続けられる副業を選ぶ
それぞれ解説していきますね。
収入の効率を考える
副業をする上で、収入の効率を考えることは大切です。
例えば副業に当てられる時間が10時間あったとします。
時給1,000円の副業をするより、時給2,000円の副業をした方が倍稼げますよね。
できる限り効率よくお金を稼げるよう収入の効率を考えて副業を選択するようにしましょう。
時給が高い副業として、夜勤のアルバイトや単発派遣は比較的給料が高く設定されています。
また収入が多い副業として投資も考えられますが、投資は元手があることが大前提で、リスクもありますので、投資についてしっかり勉強してから副業として取り入れるか検討すると良いでしょう。
続けられる副業を選ぶ
副業を始めても、すぐに辞めてしまっては安定した収入にはなりません。
長く続けられるように、自分の負担になりすぎない程度の副業を選ぶべきです。
現在の自分の仕事内容と近ければ近いほど、負担が少ないと考えられますので、そういった点を考慮してから副業を選ぶようにしてください。
DV、ストーカー対策をしている場合は?
DVやストーカー対策のために、住民票を残したままにしている方は、特定の手続きを行うことで、他の居住地への通知カードを受け取ることができます。
やむを得ない理由により、住民票の住所地において通知カードを受け取ることができない次のような方は、居所地へ通知カードを送ることが可能です。
・東日本大震災による被災者で、居所地へ避難している方
・DV等被害者で、居所地へ移動している方
・長期間にわたって医療機関・施設等に入院・入所することが見込まれ、かつ、入院・入所期間中は住所地に誰も居住していない方
・上記以外の方総務省 東日本大震災による被災者、 DV・ストーカー行為等・児童虐待等の被害者、 一人暮らしで長期間医療機関・施設に入院・入所されている方へより
特定の手続きは、現在お住まいの市町村市役所で申請書類を入手し、そのほか必要になる書類とともに市役所へ提出します。
必要書類は本人確認ができる書類のコピーと、居住地を確認できる書類のコピーだけですので、そこまで大変なものではありません。
詳細について知りたい場合は、お住まいの最寄りの市役所で確認すると良いでしょう。
まとめ
今回は看護師とマイナンバーの関係についてお話させていただきました。
仕事1本だけでは生活が厳しかったり、時には副業をして何かの目的に使いたい場面もあります。
また、マイナンバー制度が始まって、今一仕組みがわかりずらいところもあります。
今回の記事を参考に、副業をしてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。