「回復期リハビリテーションは、やりがいはある?」
「回復期リハビリテーションの看護師になりたいけれど、どんな職場がいいのかな?」
本記事をご覧の皆さんは、このようにお考えではないでしょうか?
回復期リハビリテーションとは、急性期リハビリテーション後に行われる、より実践的なリハビリテーションのことを指しています。
回復期リハビリテーションとは何か、回復期リハビリテーションにおける看護師のやりがいや役割、転職する時におすすめの職場まで解説していきます。
ぜひ転職を考えている方は参考にしてみてくださいね。
回復期リハビリテーション病棟とは
回復期リハビリテーションとは、脳卒中や骨折などの病状が安定し始めた1〜2ヶ月後の状態を言います。
この回復期に集中的にリハビリテーションを行うことで、身体機能や日常生活動作を改善が見込め、低下した能力や運動機能を取り戻すことができます。
そして回復期リハビリテーションを中心的に行い、社会復帰ができるよう支援する病棟を回復期リハビリテーション病棟と言います。
この病棟では脳卒中や骨折などの疾患の患者さんを中心となりますが、病態や身体機能によっては対象とならないこともあります。
病棟に入院するには医師の判断が必要となり、入院期間もさまざまです。
入院後は、医師や看護師、理学療法士、作業療法士などの多くの職種と連携しチームで問題解決にあたります。
特に自宅に帰り、地域や社会で生活できることを目的としているため、ソーシャルワーカーや介護士、かかりつけの病院などの存在も欠かせません。
回復期リハビリテーション病棟では、日曜日や祝日を問わず、365日リハビリの予定が組まれて、1日最大3時間実施しています。
リハビリテーションに看護師は必要?!
理学療法、作業療法、言語聴覚療法などを組み合わせ、一人ひとりに合ったプログラムを構成し、身体機能および日常生活動作の改善に努めています。
ただしこれらの集中的なリハビリテーションだけではありません。
病棟においても、患者さんの疾患や病態などの健康管理をしつつ、ご自身で生活ができるよう、生活動作を増やしていきます。
そのためリハビリテーションスタッフだけではなく、病棟看護師の存在も社会復帰には欠かせないといえるでしょう。
回復期リハビリテーションにおける看護師の役割とは
回復期リハビリテーション病棟は、社会復帰を目指す患者さんが集まっている病棟です。
この中で病棟看護師として日常生活動作を改善するため働きかけていきます。
例えばバイタルサイン測定や体調の変化をみながら、その日の患者さんの健康状態を把握し、リハビリが通常通り行えるのか、また異常が見られた際は医師に相談が必要なのかを判断します。
患者さんの1日のスケジュール管理から看護師の仕事は始まっているのです。
さらにリハビリは専門のスタッフに任せるだけではありません。
個別で獲得した能力を実際に日常で使えるようにするため、病棟内でもリハビリを行っていきます。
例えば看護師に頼らず、自力で食事を摂取したり、衣服を自身で着用したりするなど、活動量を増やし、ご自身でできることはやってもらえるよう環境整備を行います。
他にも回復期リハビリテーション病棟は、他の入院病棟に比べ入院期間が長くなる傾向にあることから、患者さんとその家族は長期入院のストレスやさまざまな不安を抱えています。
看護師はそれらの不安や悩みを軽減できるよう、精神的なサポートも行っていきます。
長期間の入院の後、退院される患者さんの笑顔を見れるので「やりがい」を実感できるのも、回復期リハビリテーションの看護師と言えます。
今すぐ辞めたい!?回復期リハビリテーションの真実とは
回復期リハビリテーションにおける看護師の役割についてお伝えしてきました。
ここで回復期リハビリテーションについて、なんとなく理解していただけたのではないでしょうか。
病状も安定し、リハビリに特化した病棟と聞くと、業務としても楽なイメージをお持ちになったのではありませんか?
私は急性期の病棟を経験してきたため、正直思いました。
しかし実際の回復期リハビリテーションの病棟はそんなに甘いものではなかったのです。
回復期リハビリテーションの真実とは!?
やりがいとは裏腹に私が知った真実をお伝えします。
回復期リハビリテーション病棟で、リハビリを懸命に頑張る患者さんは大多数でしょう。
しかし少なからずリハビリを目的に入院された患者さんばかりではないというのが実情なようです。
自宅で厄介者扱いされていた患者が、なんらかの疾患により入院し、自宅退院を家族が拒否、リハビリを目的に回復期リハビリテーションへ転院という悲しい現実もあるということを知りました。
その後もなかなか家族が退院を受け入れず、最終的に施設へ入所したそうですが、こういったケースは少なくないのです。
やりがいを感じ取れるはずが、どこかむなしさを覚えてしまう事もあるのです。
転職するならどんな職場?
回復期リハビリテーション病棟から転職したいと考えた時は、せっかくですのでその経験を活かしてみてはいかがでしょうか?
たとえばリバビリ特化型のデイサービスです。
病棟ほど重症度は高くなく、基本的に通所できるほどのADLの利用者が多いです。
もちろんリバビリ特化のため、通所目的はリハビリがメインとなっていますが、それも運動機能改善というより体力保持や運動機能維持という機能維持の意味合いが強くなっています。
リハビリプログラム作成者が事前に利用者をヒアリングし、個別に沿ったリハビリのプログラムを決めていきます。
看護師は利用者の体調を把握するためバイタルサインを測定し、その後リハビリのプログラムに沿って実施していきます。
基本的にはリハビリ専属のスタッフもしくは介護士が対応してくれますが、時には看護師が実施することもあります。
しかし基本的には看護師として、利用者の体調管理や服薬管理などが中心です。
回復期リハビリテーション病棟のようにリハビリを進めていく形ではありますが、デイサービスの方が看護師同士の人間関係に悩まされることも少なく、落ち着いて勤務できるでしょう。
他にも有料老人ホームや老健などの施設でもリハビリを行っているところがあります。
「いきなり正社員で働くのはちょっと…」とお考えの時は、単発派遣での働き方もあります。
デイサービスを代表とする施設は、単発派遣での取り扱いも多く、一度勤務すれば雰囲気を感じ取れるでしょう。
「看護師は辞めたくないけど転職したい」と考えた時の一つの選択肢として検討されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
回復期リハビリテーションについてやりがいと看護師の役割、転職先などについて解説してきました。
回復期リハビリテーション病棟で働いた経験は、今後の看護師として働く上でもやりがいを感じ取れるはずです。
しかし経験を活かすためには、適切な場所に転職しなければなりません。
そこでご紹介したいのが、看護師専門の転職サイト「看護ルー」です。
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これらのサポートも上手に併用しながら、効率的に転職活動を行いたいですね。
ぜひ本記事を参考にし、理想の転職活動を叶えてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。