「看護師の三交代は寿命が縮む」という噂を聞いたことはありますか?
ただでさえ不規則な勤務シフトな上、看護師という仕事の特殊性も相まってこのような噂が流れていました。
本記事では三交代勤務についてや看護師の三交代が寿命が縮むといわれている理由について、私の経験談も交えてご紹介していきます。
ぜひ最後までお読みください。
三交代勤務で寿命が縮むといわれる理由とは
三交代勤務で寿命が縮む理由は不規則な生活スタイルが大きく影響しています。
特に深夜から翌朝にかけて勤務するというのは、体調に悪影響がある気がしてなりませんよね。
特に主だっていわれている原因として以下の3つが挙げられます。
・睡眠不足
・食生活の乱れ
・ストレス
それぞれ健康面に大きな影響をもたらすものです。
一つずつ解説していきましょう。
睡眠不足
三交代勤務によって勤務が不規則になると、本当にしっかりとした休息が取れません。
忙しい病棟で残業もあるようなところだと、場合によってはそのまま次の勤務となってしまうことも十分にありえるのです。
また三交代にありがちなのですが、勤務と勤務の間にあまり余裕がないため、仮眠もしっかり取れない場合です。
慢性的に睡眠不足になりやすいシフトですので、三交代に合わせた休憩の取り方をするようにしましょう。
例えば日勤から深夜の勤務に切り替わる時はしっかり休むことが難しいので、深夜から深夜、深夜から準夜などの少し時間があく時に体を休めるようにすると良いですね。
他にも良質な睡眠を取るために遮光性の高いカーテンやアロマなどでリラックスタイムを設けるのもおすすめです。
食生活の乱れ
睡眠不足のところとも共通する部分があるのですが、シフト制になるとどうしても食事を取る時間が前後します。
また看護師として働く中で、食事の質も少しずつ変化していくでしょう。
仕事で疲れて帰ってきてから自炊する気力もなくインスタント食品で簡単に済ませてしまうことも・・。
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食生活が乱れることで、体の調子が悪くなったり、体重が増えてしまったりと、とても悩ましい問題も出てきてしまいますね。
食生活の乱れを防ぐために、主食や副菜を意識した食事内容にしたり、職員食堂などをうまく利用することをおすすめします。
特に食堂はカロリー計算や食事のバランスがしっかりされていますので、不規則な食事になりやすい看護師にもぴったりです。
看護師は休憩室でお昼休憩をとっていると呼び出されてしまうこともありますが、食堂に行ってしまえば休憩中に呼び出されることもありません。
ある意味しっかりと休憩できるかもしれませんね。
ストレス
三交代の勤務シフトがうまく馴染めず、ストレスが溜まってしまう看護師も多いです。
ただでさえ看護師という仕事はストレスフルな職業です。
それに加えてシフトや、看護師にありがちな人間関係のトラブルでも大きなストレスを抱えやすくなっています。
ストレスをうまく発散する方法を身につけ、うまく対処していくようにしましょう。
私は看護師時代にストレスが溜まっていると感じた時は、家の近くにある銭湯に行っていました。
大きなお風呂に入ると実に気持ちよく、明日も頑張ろうと前向きな気持ちになれたものです。
皆さんも自分にあったストレス発散方法で、仕事を頑張ってくださいね。
寿命が縮むといわれる三交代って?
三交代とは、24時間を3つに区切った勤務シフトで、交代しながら24時間稼働できる体制をとっています。
基本的には8時間を目安として区切られていますが、勤務先や職種に応じて時間帯は違います。
看護師の場合は以下のような勤務時間に分けられていることが多いようです。
・日勤 8:30-17:00
・準夜 16:30-0:30
・深夜 0:00-9:00
看護師はこれらの勤務が不規則に組まれることとなります。
例えば、『日勤→準夜→準夜→休み』、『準夜→深夜→休み→日勤』というような形です。
しかしながら忙しい病棟では残業などで次の勤務までのしっかりと休む時間が取れず、問題となることがしばしば見受けられます。
そのため三交代ではなく二交代の病棟が増えてきていたり、夜勤専従として夜勤専門の看護師を雇っていたりするところも多いようです。
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三交代のメリット
三交代勤務のメリットとしてよく挙げられているのが以下の2つです。
・勤務時間が二交代よりも短い
・残業が比較的少ない
それぞれ解説していきましょう。
勤務時間が二交代よりも短い
看護師の二交代は日勤と夜勤に大別され、夜勤の場合16時間という長時間の勤務になります。
もちろん勤務時間に応じて、休憩や仮眠の時間は取れますが、忙しい病棟となるとしっかり休めない場合も。
その点三交代は準夜・深夜と夜勤でも交代できる体制を整えていますから、二交代よりも拘束時間が短く、かつ勤務を終えて自宅で休めるのが嬉しいですよね。
残業が比較的少ない
三交代は基本的に次の勤務帯と交代することを前提に動いていますので、可能な限り残業をさせない・残業をしないという風潮のところが多いです。
特に日勤の後に深夜でシフトが組まれていたりすると、数時間しかまともに休む時間がありません。
病棟全体で協力し合っていますので、二交代の病棟よりは残業が少なくなっています。
三交代のデメリット
三交代にはメリットがある一方で、デメリットもあります。
特によくデメリットとしていわれているのが、以下の2つです。
・給与が二交代より少ない
・不規則な生活リズムで肉体的に辛い
どちらも実際に三交代で働いていた方の意見を参考にしています。
一つずつご紹介していきますね。
給与が二交代より少ない
三交代は3つの勤務帯を不規則に組んだシフトですので、二交代よりも夜勤の時間が短くなります。
夜勤の時間が短くなると、夜勤手当も少なくなりますよね。
そのため二交代よりも給与は低くなりがちです。
不規則な生活リズムで肉体的に辛い
三交代の勤務が影響するのは給与だけではありません。
生活リズムが不規則になることから、体が本調子ではないということもしばしばです。
女性だと肌荒れや体重の増加などに悩まされることも。
またしっかり休むことができず、体力的に辛いという声もよく耳にします。
もちろん三交代に慣れてくれば、休みどころもわかってくるのでしょうが、慣れてくる前に退職の選択をする方も多いです。
自分の体調とよく相談しながら、働くようにしてくださいね。
まとめ
三交代勤務で寿命が縮むといわれてしまっている理由をご紹介していきました。
看護師の働く環境は、病院によってはブラック企業に近い場所もあります。
看護師として長く働くのであれば、体調管理のできる環境を見つけていきましょう。
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もし今の環境が合わないのであれば、転職という選択肢も考えてみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。