私は30代の女性看護師です。
看護師の給料が高いと言われることがありますが、実際に働いている私たちからすると、そうでもないと感じる理由がいくつかあります。
「看護師」と知られるだけで、その瞬間から態度が変わって接してくる男性もいます。
それは給料だけでないのかもしれませんが、それを意識しているのがバレバレな方もいます。
私生活の疲労とぐったり感
看護師として働く中で、私生活においても疲れていることが多く、ぐったりすることがあります。
長時間労働や夜勤の影響で、体力が消耗し、休日も十分に休息が取れないことが多いです。
例えば、休日に友人と会う予定があっても、疲れが取れずにキャンセルすることがあります。
また、家事や育児との両立が難しく、家庭内での負担も大きくなります。
このような私生活の疲労が、看護師の給料が高いと感じにくい要因の一つとなっています。
何故疲れがたまる?
どんな仕事も同じなのかもしれませんが、看護師の仕事は、想像以上にハード。
患者さんの容態は刻々と変化し、常に緊張感を強いられます。
もちろん、人の命を預かる仕事ですから、責任感を持って取り組むのは当然です。
でも、その責任の重さに比べて、私たちの体はどんどんすり減っていくように感じます。
特に夜勤明けは、体が鉛のように重く、頭がぼーっとして何も手に付きません。
でも、次の日にはまた笑顔で患者さんのもとへ。
そんな日々を繰り返していると、心身ともに疲弊してしまい、正直、この仕事を選んだことを後悔することもあり、辞めていく方もいます。
看護師だから安泰?ではない!
物価の上昇は、私たちの生活を直撃します。
家賃、食費、光熱費など、あらゆるものが値上がりし、以前よりも生活が厳しくなるのを実感しています。
特に、結婚して子どもを産むとなると、教育費や住宅ローンなど、将来への不安は尽きません。
看護師の給料は安定しているとはいえ、将来に向けての貯蓄や資産形成はなかなか難しいのが現状です。
このまま働き続けて、本当に幸せな老後を送ることができるのか、という不安が常に心に影を落とします。
地域差や勤務先による待遇の差
看護師の給料は、勤務する地域や医療機関によって大きく異なります。
都市部の大規模病院であれば、比較的高い給料が期待できますが、地方の小さな病院やクリニックでは、給料が低い場合が多いです。
同じ看護師の資格を持っていても、勤務先によって待遇が大きく異なるのは、不公平感がありますが仕方のない事です。
地域格差や医療機関間の格差をなくし、すべての看護師が安心して働けるような環境が整うことを願っています。
福利厚生の違いと手当の不十分さ
看護師の給料には、夜勤手当や資格手当が含まれていますが、これらの手当が十分ではないと感じることが多いです。
また、勤務先によっては福利厚生が充実していない場合もあり、将来的な安定が見えにくいこともあります。
例えば、育児休暇や介護休暇などの制度が整っていない職場も多く、家庭との両立が難しくなることがあります。
さらに、健康保険や年金制度が十分でない場合、退職後の生活に対する不安も大きくなります。
このように私たち看護師は、福利厚生の充実度や手当の内容によって、看護師の生活の安定度が左右されるため、十分な給料とは感じられないのです。
キャリアアップの難しさ
看護師のキャリアパスは、他の職業に比べて限られています。
専門資格を取得したり、管理職を目指したりすることもできますが、そのための努力に見合うだけの報酬が得られるとは限りません。
また、看護師のほとんどが女性であるため結婚や出産を機に、キャリアを中断せざるを得ない看護師も少なくありません。
一度キャリアを中断してしまうと、再び職場に復帰するのが難しく、キャリアアップのチャンスを逃してしまう可能性もあります。
昇給のペースが遅く、一定の年数を経ても大幅な昇給が期待できないことが多いです。
このため、長期間働いても給料があまり上がらないと感じることがあります。
資格と責任
看護師は高度な専門知識と技術を持ち、患者の命を預かる責任があります。
この責任の重さに対して、給料が十分でないと感じることがあります。
特に、医療ミスが許されない環境で働くプレッシャーは大きく、その対価としての報酬が見合っていないと感じることが多いです。
例えば、緊急時の対応や患者の状態の変化に迅速に対応する必要があり、そのための準備やトレーニングも欠かせません。
このような責任の重さやプレッシャーに対して、給料が十分でないと感じることは、私たち看護師であればみんなが感じてしまう部分です。
まとめ
看護師の給料が高いと言われることがありますが、実際に働く看護師からすると、給料が十分でないと感じることが多いのです。
労働時間や労働環境、資格と責任、経済的な安定性、地域差と施設差、福利厚生と手当、昇給の限界、そして私生活の疲労とぐったり感など、さまざまな要因が影響しています。
これらの理由から、看護師の給料が高いと言われることがあっても、実際に働く看護師からすると、場の労働環境や責任に見合った報酬とは言えないと感じることが多く給料が十分でないと感じることが多いのです。