ジェネラリスト スペシャリスト

看護師 免許証 資格 白衣の探偵

 

ジェネラリストスペシャリストどちらがいい?」

 

本記事をご覧の皆さんは、このようにお考えではないでしょうか?

どちらの肩書も看護師としては気になるところですが、実際にはどのような違いがあるのでしょう。

本記事ではジェネラリストとスペシャリストや、どちらがオススメなのか解説していきます。

 

看護師におけるスペシャリストとは

 

看護師 スペシャリスト

 

看護師におけるスペシャリストは、看護の分野で卓越した実践能力を持ち、継続的に続けられる研鑽の中で期待される役割の成果を出す人を指します。

看護職では日本看護協会が認定する専門看護師と、認定看護師がそれぞれスペシャリストとされています。

 

 

スペシャリストである専門看護師

 

専門看護師は、複雑で解決が困難な健康問題を抱える個人、あるいは家族に対し高水準の看護を効率的に提供する、その知識と技術が求められます。

実は専門看護分野毎に認定が行われる資格で、日本看護協会の専門看護師認定審査によって決まります。

 

具体的な専門分野は全部で13あって、ガンや精神に地域看護、老人や小児と母性看護、慢性疾患と急性・重症患者看護などに分けられます。

感染症も専門分野の1つですし、家族の支援や在宅看護に遺伝看護、災害看護を含めて13となる形です。

 

 

スペシャリストである認定看護師

 

対する認定看護師は、熟練した看護技術と知識で水準の高い看護をする専門家です。

分野毎に資格の認定が行われ、日本看護協会の審査に合格すると資格が得られます。

認定分野は21の領域に分けられており、救急と皮膚・排泄ケアや集中ケア、緩和ケアにがん化学療法やがん性疼痛看護、訪問と感染管理に糖尿病看護などがあります。

不妊症や新生児集中ケアと透析もそうですし、手術や乳がんと摂食・嚥下障害、小児救急と認知症や脳卒中リハビリテーションも並びます。

ガン放射線療法や慢性呼吸器疾患と慢性心不全にもスペシャリストの認定資格がありますから、それだけ専門性が求められるのだと分かります。

 

いずれにしても、医療機関にはこのようなスペシャリストがいて、日々患者さんの為に働いているわけです。

一見しただけだと分からなくても、実際には特定の分野に特化した知識や技術があって、とても頼りになる存在だったりします。

 

 

 

看護師におけるジェネラリストとは

 

看護師 ジェネラリスト

 

看護師においてジェネラリストは、専門職におけるスペシャリストに対して、幅広い知識や技能を持つ一般的な人の事をいいます。

特定の分野に特化しているわけではありませんが、大抵のことならそつなくこなせるだけの知識などを有しているので、医療に関して何でも頼りになる相談相手です。

看護師の時点で既に専門的な職業ですから、そこからスペシャリストとなれば更に特化型となります。

 

 

オールマイティーなジェネラリスト

 

ジェネラリストは看護師の専門性を保ちつつ、特化せずに広範囲の知識を学んだり、技術を磨き能力を発揮します。

特化していない分、具体的にイメージするのは少し難しいですが、経験豊富な中堅やオールラウンダーといえば分かりやすいでしょう。

 

ちなみに日本看護協会では、経験と継続的な教育によって習得した暗黙知に基づき、その場に応じて知識や技術、能力を発揮する人と定義されています。

特定の分野や領域、働く環境と形態にとらわれず、あらゆる対象者に対して従事する領域において、直接的かつ質の高い看護サービス提供を行うのがジェネラリストです。

柔軟性の高さと臨機応変に対応するフットワークの軽さが求められるので、ジェネラリストも実は忙しいのです。

 

医療機関や現場によっては、微妙に意味や定義のニュアンスが変わることもありますが、どちらにしろ必要とされる存在なのは確かです。

スペシャリストだから偉いというわけではなく、いずれが欠けると医療の質は低下してしまいますし、現在の医療環境を維持するのは困難です。

つまり、看護師は医療の現場にとってなくてはならない専門的な存在で、更に2つの道に枝分かれしている形だといえます。

仮にもし特化型の専門家ばかりだと、取り扱う領域以外のことは知識不足となり、複数の領域にまたがる対応が必要となればお手上げになるでしょう。

 

 

 

看護師に置いてのジェネラリストとスペシャリストの違いは?

 

看護師 スペシャリスト ジェネラリスト

 

看護師においてジェネラリストとスペシャリストの違いは、比較してみるといくつかの違いが見えてきます。

 

ジェネラリストは資格名ではなく分類の1つなので、看護師でスペシャリストの資格を持たない人であれば、誰でもジェネラリストになり得ます。

具体的な認定基準などはありませんから、自称で名乗ることもできるわけですが、医療の現場では自他共認める知識と経験が豊富な人がいるものです。

この人なら何を聞いても答えが返ってくる、そういう人こそ真のジェネラリストだといえるでしょう。

 

常に知識を増やしたり実践を通して技術力を高め、現場でいつも最大限の能力を発揮できる人こそが本物です。

幅広い分野や領域に精通しているので、異なる疾患を抱える患者さんを同時に、並行して対応することができます。

また、初歩的な看護1つとっても質が高く、安心して任せられるのもジェネラリストの特徴です。

 

スペシャリストになるには、専門と認定という2つの認定資格の内いずれかの取得が条件です。

資格を取得して始めて名乗ることができますから、まさに専門的で特化型です。

 

基本的な看護の知識と技術がベースがあって、その上に専門性が乗るイメージですから、特定の分野においてスペシャリストは心強い存在です。

勿論、他の分野についてはまるで駄目ということはなく、資格を持っていない分野でもある程度の知識には精通していたりします。

 

専門看護師は実践と教育や相談に調整と、倫理調整や研究が主な仕事。

認定看護師は実践や指導と相談の3つのみですが、こちらも立派な専門職です。

特に後者は現場で働くスタッフとして、質の高い看護ケアの提供に関する貢献が求められます。

その為、専門職よりも一般職寄りの立場に見られることがあります。

 

 

 

あなたはジェネラリストとスペシャリストどちらを選ぶ?

 

ジェネラリスト スペシャリスト どっち

 

ジェネラリストとスペシャリストは最終的には、どちらかを選ぶ必要はないです。

その理由としては、適正というものがなく学びたい分野の道を進み、気がつけばいずれかになっていたといえることにあります。

 

看護師というだけでも立派ですし、そのまま現場で経験を積んで知識や技術をつけていけば、やがてはジェネラリストになるでしょう。

専門的な道に進みたいのであれば、専門か認定看護師の資格を得ることで、スペシャリストとして活躍できます。

 

しかし、看護師は資格を取って終わりではなく、現場で能力を発揮できなければ意味がありませんから本番はこれからで、自己研鑽を続ける必要があります。

どちらを選んでも医療の現場で従事できますし、能力があると認められれば重宝されるはずです。

 

 

 

まとめ

 

ジェネラリスト、もしくはスペシャリストと分けて考えなくても、必要とされる知識や技術があれば自然にそれらを活かせます。

重要なのは肩書ではなく、将来的に何になりたいか目標を立てて具体的なキャリアパスを描き、キャリアアップを目指すこと。

 

キャリアプランは様々ですし、病院で実践を通じて知識や経験を積んだり、それ以外の場所で違った働き方を学ぶのもありです。

活躍の場は高度な医療を提供する施設だけでなく、地域に密着する場にもありますから、ジェネラリストとスペシャリストのどちらを選んでも構わないわけです。

選ばないという選択肢もありますし、肩書にとらわれて将来の道が狭まっては本末転倒なので、無理に選ぶ必要は全くないです。

 

むしろ、なりたい看護師になるにはどうするべきかを考え、それに必要であれば資格を取るのが正解です。

資格が特に必要なければ取得しなくても良いですし、実践で役立つ能力を磨くのが結果的にベストとなるでしょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。