
患者さんと関わっていく中で、「遠慮がちな患者さん」に出会う事もありますよね。
遠慮しがちな患者さんには色々な特徴がありますが、その方達との距離を縮める事の重要性を感じている看護師も少ないのではないでしょうか?
今回は私の経験談も交えながら、遠慮しがちな患者さんの特徴や対処方法などをお話していくので是非チェックしてみてください。
遠慮がちな患者の3つの特徴と私の思う事

遠慮がちな患者は、多くの場合、自己主張が苦手であり、他人に迷惑をかけないように慎重に行動する傾向があります
彼らは自身の要望や感情を抑え、周囲の人々の意見やニーズを優先させがちです。
看護師として、遠慮がちな患者の特徴を理解し、適切な対応を行うことが重要です。
遠慮がちな患者の一つの特徴は、積極的な質問や要求を避ける傾向があることです。
彼らは自身の状態について質問することや、必要なケアや援助を求めることにためらいを感じることがあります。
このような場合、看護師は遠慮がちな患者に対して積極的にコミュニケーションを取り、必要な情報や支援を提供する必要があります。
また、遠慮がちな患者は他人の負担を考え過ぎる傾向があります。
彼らは自身の要求や意見を述べることによって他人に迷惑をかけるのではないかと心配します。
そのため、看護師は遠慮がちな患者に対して、安心感や信頼感を与えることが重要です。
例えば、「遠慮しないで、何かお困りのことがあればいつでも声をかけてください」というように、積極的なサポートを伝えることで、患者が自身の要求や意見を述べやすくなるでしょう。
さらに、遠慮がちな患者は他人の意見や判断に依存しやすい傾向があります。
彼らは自身の判断が正しいのか不安に感じ、他人の意見や指示を重視することがあります。
看護師は遠慮がちな患者に対して、自身の意見や判断を尊重し、自己決定を促すことが大切です。
例えば、「あなたの意見もとても大切です。自分自身の感じることを伝えてください」というように、患者自身が主体的に意見を述べる機会を与えれる看護師になれるかどうかがポイントになってくると思います。
看護師のユーモアのセンス!遠慮がちな患者を笑顔にする方法

患者さんの笑顔は、彼らの心の癒しの表れとなり、治療や回復にも良い影響を与えることがあります
そのため、看護師としてはユーモアのセンスを活かして、遠慮がちな患者さんを笑顔に導くことが重要です。
まず、笑いを提供するためには、適切なタイミングや状況を見極めることが必要です。
患者さんがリラックスしている時や、会話が軽快に進んでいる時には、ユーモアを交えることで笑いを引き出すことができます。
遠慮がちな患者さんの機嫌を上げるために、彼らのリラックスしている瞬間を見逃さないように心掛けます。
例えば、治療や検査の前には緊張が高まることがありますが、その時に軽快なジョークを言って緊張をほぐすことがあります。
例えば、注射の前に『この注射は一瞬で終わるんですよ。おっと、もう終わってしまいました!』と冗談を言うことで、患者さんの笑顔を引き出すことができます。
また、患者さんとの共感や共通の話題を持つことも笑顔を促す方法の一つです。
遠慮がちな患者さんとのコミュニケーションにおいては、彼らの興味や関心に寄り添うことが重要です。
例えば、ある患者さんが趣味で料理をされることを知った時には、私も料理の話題を持ち出しました。
共通の話題を通じて患者さんとの絆を深めることで、彼らの笑顔に貢献できると考えています。
また、遠慮がちな患者を笑顔にするために、看護師として私たちはユーモアのセンスを駆使することが求められます。
患者さんが遠慮がちな場合でも、軽妙なジョークを交えることで和やかな雰囲気を作り出すことができます。
ただし、病名や治療内容に関するジョークは避けるべきです。
例えば、患者さんが薬を飲むのに苦手意識を持っている場合、「大丈夫ですよ、この薬は笑顔を広げる魔法の薬です」と冗談を言ってみることで、彼らの笑顔を誘うことができるでしょう。
患者さんの興味や関心に合わせた会話をすることも効果的です。
彼らが好きな趣味や特技について話をすることで、遠慮がちな患者さんも自然と笑顔になりやすくなります。
「最近、テレビで釣りの番組を見ていましたが、釣りがお好きなんですか?」と尋ねたり、「音楽がお好きなんですね。おすすめのアーティストはありますか?」と質問したりすることで、彼らとの共通の話題を見つけることができます。
遠慮しがちな患者さんとどれだけ距離を縮めれるかが看護師の腕の見せ所でしょう♪
遠慮がちな患者をドキっとさせる看護師の意外な一面

遠慮がちな患者さんをびっくりさせる看護師の意外な一面は、患者さんとのコミュニケーションにおいて思わぬ笑いや驚きを提供することができます
私たち看護師は、患者さんの心身の健康をサポートするだけでなく、明るい雰囲気や笑いを通じて彼らのリラックスを促す役割も果たしています。
患者さんとのコミュニケーションの一環として、私たちはユーモアや軽妙なジョークを取り入れることがあります。
遠慮がちな患者さんに対しては、その方がリラックスできるようなアプローチを心掛けています。
例えば、患者さんが不安や緊張を抱えている時には、「おっと、緊張されているのが伝わってきましたよ」と軽いトーンで声をかけます。
これにより、患者さんは驚きつつも笑顔を見せ、コミュニケーションの距離感が縮まることでしょう。
私の経験上の話ですが、ある日病院に入院した遠慮がちな患者さんがいました。
彼は落ち着いた性格で、初めのうちはなかなか自分の気持ちを表現することができませんでした。
そこで私は、彼の心をほぐすために軽いジョークを使うことにしました。
この時は、「おっと、遠慮がちな患者さんがいらっしゃるみたいですね。笑顔でお話ししてみましょう!」と笑顔で声をかけました。
すると彼は驚きつつも少しずつ笑顔を見せ、コミュニケーションの距離が縮まったのです。
遠慮しがちな患者さんと距離を縮める方法は他にもあるかと思いますが、いろいろ工夫をしながら接していけば色々な方法が見つかってくるかと思います。
ナースコールを押すのが申し訳ないと考える患者さんへの対応方法

ナースコールを押すのが申し訳ないと考える遠慮がちな患者さんへの対応方法についてお伝えします
まず、遠慮がちな患者さんに対しては、積極的に声掛けを行うことが重要です。
彼らは自分の要望や不安をうまく伝えることに躊躇いを感じることがあります。
ですから、私たち看護師は、遠慮せずにナースコールを押していただくように促す一方で、こまめに近くに寄って声をかけ、患者さんが抱える遠慮や疑問を引き出す努力をします。
例えば、「遠慮せずに何でもおっしゃってくださいね。私たちはいつでもお手伝いします」と声掛けしながら、患者さんの近くに立ち寄ります。
また、患者さんがナースコールを押すことに対して申し訳なさを感じるのは、看護師の忙しい状況や他の患者さんへの配慮があるためかもしれません。
私たちは、患者さんに対して自身の役割や責任を説明し、彼らがナースコールを押しても適切な対応ができることを伝えます。
例えば、「ナースコールを押すことは私たちの仕事です。あなたの健康をサポートするためにここにいますので、遠慮せずに必要な時にはいつでもお呼びください」と説明することで、患者さんの心配や申し訳なさを軽減することができます。
また、ナースコールによって仕事がしやすくなることを具体的に伝えることも重要です。
例えば、「ナースコールを押すことで、私たち看護師がすぐに駆けつけることができます。早めに対応することで、患者さんの状態を安定させたり、不安や痛みを軽減させることができます」と説明します。
患者さんがナースコールを利用することで、必要なケアや処置が適切なタイミングで提供されることを伝えることで、彼らの安心感や負担軽減につながるでしょう。
さらに、患者さんがナースコールを押すことに対して申し訳なさを感じる背景や心情を理解し、共感することも大切です。
遠慮がちな患者さんは、他の人に迷惑をかけたくないという思いからナースコールを押すことに躊躇することがあります。
私たち看護師は、そのような気持ちを受け止め、「ご遠慮なくお呼びください。私たちはいつでもいます」という言葉をかけることで、患者さんに安心感を与えることができます。
遠慮がちな患者と話したときにドキッとしたこと
遠慮がちな患者との会話で、私は思わずドキッとしてしまったことがあります。
それは、患者さんはベッドで静かに横になって事の話です。
私が彼のところに近づくと、彼は遠慮がちな様子で私に話しかけてきました。
「すみません、ちょっとお願いがあるんですが…」と彼は小さな声で言いました。
私は彼の言葉に耳を傾け、彼の目に映る不安そうな表情に気づきました。
私は穏やかな口調で応えました。「どうぞ、何かお困りのことがありましたら遠慮なくおっしゃってください。私はここにいますから・・・」私の言葉に彼の顔に一瞬安堵の表情が浮かびました。
彼は遠慮しながらも、自分の希望を伝えてくれました。
それはごく身近なことであり、看護師としては簡単に対応できる内容でした。
しかし、彼の遠慮がちな姿勢に私は感心した瞬間でもあります。
私は笑顔で彼に答えました。「もちろんです。それは私たちの仕事ですし、喜んでお手伝いします。」
彼の目からは少しの安心が感じられました。
彼の要望を叶えるために、私は即座に行動しました。

この出来事を通じて、私は遠慮がちな患者さんの心情に敏感であることの重要性を再認識しました
時には患者さんが思いを口に出しにくいこともありますが、私たち看護師は彼らの心に寄り添い、遠慮せずにサポートすることが求められます。
患者さんとのコミュニケーションは信頼と理解の積み重ねです。
私たちは常に患者さんの立場に立ち、彼らの気持ちを大切にすることが必要です。
遠慮がちな患者さんに対しては特に、安心感を与え、気軽に話しやすい環境を提供することが重要ですね。
まとめ
遠慮しがちな患者さんについてお話していきました。
遠慮しがちな患者さんと言っても色々な方がいます。
今回は私の経験談を中心にお話していきましたが、患者さんと距離を縮めて上手くコミュニケーションをとっておられる方もいるのではないでしょうか?
また、逆に遠慮しがちな患者さんとの関係に悩んでいる方もいるかと思います。
今回の私の考えや体験談が活かせれればと考えております。